狂言師・野村萬斎の9年ぶり映画主演作『のぼうの城』が2日(金)に公開初日を迎え、『全国動員ランキング』(興行通信社調べ)で首位発進した。同週末は吉永小百合主演の『北のカナリアたち』(2位)や、井筒和幸監督の新作『黄金を抱いて翔べ』(4位)など話題作が次々と初日を迎えたが、史実を基にした『のぼう〜』はオープニング3日間で動員40万9352人、興収5億490万円を記録。競合作ひしめくなかでの好スタートを切った。 『のぼう〜』は和田竜のベストセラー小説を犬童一心監督と樋口真嗣監督で映画化。領民から“のぼう様”と慕われる忍城の総大将・成田長親(野村)が、天下統一を目指す豊臣秀吉の2万人の大軍に、たった500人の兵で抗戦した姿を描いた歴史大作。野村のほか佐藤浩市、成宮寛貴、榮倉奈々ら豪華キャストをそろえ、40代から50代を中心に幅広い客層の集客に成功した。
2012/11/06