俳優・沢村一樹、女優・羽田美智子らの出演による松本清張没後20年特別企画ドラマスペシャル『波の塔』が、きょう23日、テレビ朝日系で放送される。好青年からエロキャラまで幅広い芸域の沢村が、初挑戦の松本清張作品で「純愛という言葉を検索すると沢村一樹と出てきます」と豪語するほど、すべてを捨てても女性を深く愛する男を熱演している。
原作は、『点と線』『ゼロの焦点』『砂の器』に並ぶ、巨匠・松本清張の代表的な長編小説。清張作品の中でも、男と女の奥底に潜む心の機微を描いた数少ない作品で、政財界の汚職事件、予期せぬ破滅へのシナリオが加速していくサスペンス性が、いっそうの感情移入を促す傑作。1959年(昭和34年)に『女性自身』(光文社)で連載され、翌60年に単行本が発売されると、たちまちベストセラーとなり、ヒロインが最期を迎える富士山麓の青木ヶ原樹海が一躍話題のスポットとなるなど、社会現象を巻き起こした。
女性とは縁のない生活を送ってきた検事・小野木喬夫(沢村)が、ある殺人事件の捜査中に、偶然出会った結城頼子(羽田)に心を奪われてしまう。その女性と逢瀬を重ねるうちに、相手に夫がいるのだと分かるのだが、狂おしいまでの愛情を断ち切ることができず、どこまでも道を踏み外していく。一方で、事件の裏には建設省をめぐる汚職事件が絡んでいて、巨悪な黒幕がうごめくストーリーが展開する。
物語の舞台は昭和35年という近過去。沢村は「20代の頃からよく昭和色が強い顔と言われてきたが、それでも正直、清張作品の世界観に入っていけるのか不安はあった」と振り返るも、「当時を知っている方には懐かしく、知らない若い世代には新鮮に感じていただけたら。懐かしいけどどこか新しい作品になっていると思います」とアピール。
役作りの参考に、沢村は当時のニュース映像などを見て、「同じ日本人でも、使っている日本語が違うと感じた。例えば、当時の人は『マジっすか』なんて言わない。小野木も過去に学徒出陣で出兵している設定ですが、世の中の半分以上の人が戦争を経験している時代の日本を想像しながら、丁寧な言葉遣いを心がけて演じました」。
ヒロインを演じる羽田は「タイトルの『波の塔』とはどういう意味か、気になった」という。人妻ではあるが、本物の愛に触れ、女の幸せと喜びを初めて知る薄幸の女性・頼子を演じながら、羽田はひとつの答えに行き着いた。
「誰の人生も波の上に立っているような不安定なもので、だからこそ揺るぎないものが欲しくて、塔を建てようとするんだけど、それもいつか波の中に崩れ去ってしまう。頼子は小野木への愛で塔を築き、その塔が崩れ去って最後に残ったのが愛だった。サスペンスだけど純愛の物語なんだとわかりました」と話していた。
原作は、『点と線』『ゼロの焦点』『砂の器』に並ぶ、巨匠・松本清張の代表的な長編小説。清張作品の中でも、男と女の奥底に潜む心の機微を描いた数少ない作品で、政財界の汚職事件、予期せぬ破滅へのシナリオが加速していくサスペンス性が、いっそうの感情移入を促す傑作。1959年(昭和34年)に『女性自身』(光文社)で連載され、翌60年に単行本が発売されると、たちまちベストセラーとなり、ヒロインが最期を迎える富士山麓の青木ヶ原樹海が一躍話題のスポットとなるなど、社会現象を巻き起こした。
物語の舞台は昭和35年という近過去。沢村は「20代の頃からよく昭和色が強い顔と言われてきたが、それでも正直、清張作品の世界観に入っていけるのか不安はあった」と振り返るも、「当時を知っている方には懐かしく、知らない若い世代には新鮮に感じていただけたら。懐かしいけどどこか新しい作品になっていると思います」とアピール。
役作りの参考に、沢村は当時のニュース映像などを見て、「同じ日本人でも、使っている日本語が違うと感じた。例えば、当時の人は『マジっすか』なんて言わない。小野木も過去に学徒出陣で出兵している設定ですが、世の中の半分以上の人が戦争を経験している時代の日本を想像しながら、丁寧な言葉遣いを心がけて演じました」。
ヒロインを演じる羽田は「タイトルの『波の塔』とはどういう意味か、気になった」という。人妻ではあるが、本物の愛に触れ、女の幸せと喜びを初めて知る薄幸の女性・頼子を演じながら、羽田はひとつの答えに行き着いた。
「誰の人生も波の上に立っているような不安定なもので、だからこそ揺るぎないものが欲しくて、塔を建てようとするんだけど、それもいつか波の中に崩れ去ってしまう。頼子は小野木への愛で塔を築き、その塔が崩れ去って最後に残ったのが愛だった。サスペンスだけど純愛の物語なんだとわかりました」と話していた。
2012/06/23