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三谷幸喜監督の使命感「目指すのは“純然たるコメディ”」

 昨年公開された女優・深津絵里出演の映画『ステキな金縛り』。同作を監督した三谷幸喜は劇作家であると同時に、テレビドラマの脚本家としても活躍し、推理ものに時代劇にと幅広いジャンルを手掛けるヒットメーカーの一人。今回、同作DVD化でORICON STYLEのインタビューに応じた三谷は、過去5作品ともコメディ映画だけを撮り続けてきた理由、そして自身が感じる“使命感”を明かした。

“客観性”を武器にコメディ映画を撮り続けたいと語る三谷幸喜監督 

“客観性”を武器にコメディ映画を撮り続けたいと語る三谷幸喜監督 

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 映画『ステキ〜』は延べ346万人を動員し、興収42.8億円を叩きだした大ヒット作。DVD化となって改めて「こんなにたくさんの方が観てくださったことは本当に嬉しいです」と顔をほころばせるも、「オールスターキャストの映画になってはいますけど、昔と今と、台本はどれほど変ったのか? というと、本の世界観はそんなに変わって無いんですよね」と振り返る。

 三谷は女優・鈴木京香出演の『ラヂオの時間』(1997年)で国内の映画賞を総なめ。ベルリン映画祭に出品されるなど映画監督として華々しいデビューを飾り、以降は『みんなのいえ』(01)、『THE有頂天ホテル』(06)、『ザ・マジックアワー』(08)と、作品を重ねるごとに動員、興収、そして注目度を高めてきた。しかし、これまでに監督としてプレッシャーを感じたことはないといい、「映画については、観終わった後に“ああ楽しかったね”と言ってもらえるエンターテインメントな作品を作ることが僕の使命だと思う」と、映画監督としての気構えを口にする。

 脚本を手掛けたテレビドラマ『古畑任三郎』シリーズやSPドラマ『わが家の歴史』でも知られるように、コメディ以外のジャンルでも数々のヒット作を持つ一方で、映画に関しては一貫してコメディ作を撮り続けてきた。「コメディにもホームコメディ、ラブコメディとかいろんなジャンルがありますよね。でも僕が目指す究極のものは“コメディとしかいいようのないコメディ”。ラブもホームも取っ払って、コメディとしか表現できない、純然たるコメディ作品を作るのが僕の理想というか、夢というか目標です」。

 笑いを生み続ける三谷にとって最大の武器は“客観性”と自己分析する。「日本の映画監督や小説家の方は、情や感覚を大事にするでしょ。情感だったり、内に秘めた思いを作品に託す方が多いんですが、僕は全く違うスタンスで作品を作ります。自分の作品を俯瞰で見て、自分自身に対しても客観的です。笑いはある種の計算だし、全てにおいて客観性を持つことこそが大事。そうじゃないとコメディは作れないし、それが僕の武器ですね」。

 映画の公開が近づけば、番宣としてクイズ番組から時には歌番組にまで出演し、アイドルグループ・AKB48との熱唱も辞さない三谷だが「バラエティに出ている時も、決して番組にのめり込んでバカをやっているわけではないですよ」と、笑い飛ばした。

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