俳優の阿部寛、ミムラらが1日、都内で行われた映画『天国からのエール』初日舞台あいさつに登壇した。沖縄にある音楽スタジオ「あじさい音楽村」の創設者で42歳の若さで亡くなった仲宗根陽さんの実話を元にした同作。阿部は「大人の役目として、夢や可能性を信じられない子どもたちの背中をちょっと押して、実際にやった人がいた」と改めて仲宗根さんの功績を称え「仲宗根さんの残したものは現代の社会にもいいものだと思う。いいものをみなさんにも持って帰ってほしい」と客席に向けて呼びかけた。 同映画は、全てが無料のスタジオ「あじさい音楽村」を沖縄・本部町に設立し、余命を宣告されながらも最後まで若者たちに夢や希望を与え続けて、“ニイニイ”と親しまれた陽さんのストーリー。全編オール沖縄ロケで、陽さんを演じた阿部は「親以上に子供たちにぶつかった人だからこそ、子供たちも夢に向かってぶつかっていけたと思う」と、実際にスタジオに通う子供たちの姿を見て痛感したといい「この輪が広がることを願っている」と力を込めた。
2011/10/01