破棄されるのが通例だった建築模型、見直される価値とその役割
未来の日本の建築文化をより豊かなものにする役割を担う
「お休みの時期には、ファミリーで訪れる方も増えています。先日は小学生の女の子4人が、建物模型が大好きだと目をキラキラさせながら見入っていました。私も子どもの頃、間取り図を見るのが好きで(笑)。私だったらここにこんな家具を置きたいな、ここにこんな植物を植えたいなと想像を膨らませながら──。そういうことが建築の世界に関心を持つようになったきっかけだったことを思い出しました。立体物である建築模型は、そうした想像力がより掻き立てられるのかもしれません」(近藤氏)
(文/児玉澄子)