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直木賞作家・辻村深月が映像脚本執筆「新しい時代に自分ができることを考える作家でいたい」

実写でもアニメでも映像化されるのは幸せ

――メディアミックス作品は増え続けていますが、執筆をされる際、映像化、舞台化を意識されることもありますか?
辻村深月どの作品も実写でもアニメでも映像化されたら幸せだなぁとは思います。映像化って、たくさんのスタッフの方の「本気」を感じられるんですよね。実在しないはずの登場人物たちを、いろんな大人の本気で現実の以上の現実にしていく。最初は1人で思い描いていたはずの登場人物が、さまざまな人の手を経て再現されていく過程はワクワクします。
――原作小説と映像化作品でその世界観が異なることもあります。
辻村深月原作をそのまま映像化するのでは意味がないんですよね。映像化は、いい意味で、監督さんとの勝負の場だと思っています。私が小説で思い描いていたイメージを、圧倒的大差で打ち破ってほしいというか……負けたいんです(笑)。いままで映像化していただいた作品は、すべてどこかで「悔しいな、すごいな」と思う瞬間がありました。信頼関係のあるなかで、違うメディアの方々とお仕事をすると、とても勉強になるし、とても楽しいです。作品は私が作り出したものですが、それ以上に読者のものという気持ちも強いので、読者の方に楽しんでもらえる作品になってくれたら、さらに幸せです。

――今回、映像脚本を執筆したことで、さらに映像の世界へという思いは湧いてきましたか?
辻村深月脚本を書かせていただき、改めて小説家という仕事の自由度の高さを実感しました。基本的になんでも1人で決められる。映像は尺があったり制約がいろいろつきますから。今回の映画でも、脚本とノベライズでは書き方や発想がまったく違っていて、やっぱり私は小説家なんだと痛感しました。ただ、今回の映画を観て「辻村、脚本に向いている」と思っていただけたら、それはとても光栄だし、嬉しいです。
(文/磯部正和)

『映画ドラえもん のび太の月面探査記』

 辻村深月氏が初めて映画の脚本を手がけた『ドラえもん』劇場版シリーズ39作目は、神秘的でロマン溢れる“月”を舞台にしたドラえもん史上最大のSF冒険ファンタジー。『新・のび太の大魔境』(2014年)や『新・のび太の日本誕生』(2016年)を手がけた八鍬新之介が初のオリジナル脚本の監督に挑む。「『ドラえもん』に出会わなければ、いまの自分はなかった」と語る辻村氏によるストーリーテリングも見どころの1つ。
原作:藤子・F・不二雄
監督:八鍬新之介
脚本:辻村深月
2019年3月1日(金)公開
【公式サイト】(外部サイト) (C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2019
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提供元: コンフィデンス

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