ヒットの予感
ジャガーの新型コンパクトSUV「Eペース」がいよいよ公道に降り立った。“身の丈サイズ”のボディーに力強い2リッターエンジンを搭載し、スポーティーなフットワークを備えた「Fペース」の弟分の仕上がりは上々。ヒットの予感に満ちている。
“黎明期”だから面白い
ひと昔前であれば想像すらできなかったランボルギーニやベントレー、アルファ・ロメオといったブランドからもすでにローンチが行われ、あまつさえ「ウチは純粋なスポーツカーブランドだからそんなモノはやらない!」と言っていたはずのフェラーリですら、もしかして宗旨替え(!?)な便りが聞こえてくるほどのブームとなっているSUV。
なるほど、セダンやクーペ、あるいはステーションワゴンといった既存の枠にとらわれないため、エクステリアやパッケージングデザインの自由度が高く、これからの時代を踏まえれば駆動用バッテリーのためのスペース確保といった点でも明らかに有利。加えて、そんなさまざまな付加価値ゆえに「より高い値付けが可能になる……」とくれば、営利企業である世界の自動車メーカーが放っておくはずもないのは当然だ。
「昔のクルマは個性豊かで良かったな……」と、半世紀ほども前の日本車を指して語られることは少なくないが、それはまだ、エンジンやサスペンションに決定的に優れた形式が見いだされておらず、ボディーさえも自分たちで理想と思えるサイズを探り出さなければならなかった、“マイカー”そのものの黎明(れいめい)期にあったからでもあるはず。
各ブランドが手を変え品を変え、皆で切磋琢磨(せっさたくま)を行いながら競争を繰り広げる“黎明期”の今だからこそ、昨今次々と生み出されるSUVは面白いのである。...