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【生成AI時代】「考えているつもりの人」が口にする言葉・ワースト1


「構想力・イノベーション講座」(運営Aoba-BBT)の人気講師で、シンガポールを拠点に活躍する戦略コンサルタント坂田幸樹氏の最新刊『戦略のデザイン ゼロから「勝ち筋」を導き出す10の問い』(ダイヤモンド社)は、新規事業の立案や自社の課題解決に役立つ戦略の立て方をわかりやすく解説する入門書。企業とユーザーが共同で価値を生み出していく「場づくり」が重視される現在、どうすれば価値ある戦略をつくることができるのか? 本連載では、同書の内容をベースに坂田氏の書き下ろしの記事をお届けする。

情報は増えているのに、前に進まない

業界動向にも詳しく、最新ニュースにも目を通している。資料も丁寧に読み込んでいる。

しかし、いざ意思決定の場面になると「まだ情報が足りない」と言って、いつも結論が先延ばしになる。あなたの周りには、そんな上司がいないでしょうか。

意思決定をする前に、十分な材料を揃えようとする慎重な姿勢自体は、きわめて重要です。

ただ、その言葉が常に出てくる場合、別の問題が隠れていることがあります。それは、本当に情報が足りないのか、それとも判断の軸が定まっていないだけなのか、という点です。

生成AI時代に加速する「考えているつもり」

生成AIの普及により、情報へのアクセスはかつてないほど容易になりました。調べようと思えば、瞬時に要点が整理され、関連資料も提示されます。情報量そのものは、もはや制約条件ではありません。

それにもかかわらず、「まだ足りない」という感覚だけが残り続ける。

そこには、情報を集めること自体が目的化している状態があります。そして、こうした言葉の裏側には、「集めれば何かが見えてくるはずだ」という期待があります。

しかし、情報は集めただけでは意味を持ちません。本来、情報は判断のための材料にすぎないからです。

何を決めたいのか。どの選択肢を比べたいのか。

その目的が曖昧なまま集められた情報は、いくら増えても意思決定には結びつきません。

むしろ、明確な戦略や活用方針がないまま、「いつか使えるだろう」「何かの役に立つだろう」と動くと、データをため込むこと自体が目的化してしまい、選べない理由を増やしてしまうことすらあります。

考えている人は、先に「目的」を決めている

情報に振り回されずに考えるためには、集める前にどんな問いを立てているかが重要になります。

「この判断で、何を明らかにしたいのか?」
「どの選択肢を選ぶための情報なのか?」

こうした問いが先に定まっていれば、必要な情報の範囲も自然と絞られます。集める量も、情報を見極める角度も変わってきます。

逆に、問いが曖昧なままでは、どれだけ調べても、「まだ足りない」「何か足りない」という感覚は消えません。

生成AIは、情報を集める力を飛躍的に高めました。だからこそ、人に求められるのは、集める力ではなく、目的を定める力です。

何のために知るのか。その一点が定まった瞬間、情報は初めて意味を持ち始めます。

情報は、集めただけでは価値にならない

収集したデータが、「誰に、どのような価値を提供するためのものか」という具体的かつ戦略的な意図と結びついていなければ、判断には使われません。

その結果、せっかく集めた情報が宝の持ち腐れになってしまいます。

考えることと、情報をたくさん持つことは同義ではありません。

目的に照らして、何を使い、何を使わないかを選べるからこそ、判断が生まれ、次の行動につながります。

『戦略のデザイン』では、情報収集に振り回されず、目的から逆算してデータを扱うための視点を整理しています。

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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