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頭はいいけど「AI時代に評価されない人たち」に共通する特徴


「構想力・イノベーション講座」(運営Aoba-BBT)の人気講師で、シンガポールを拠点に活躍する戦略コンサルタント坂田幸樹氏の最新刊『戦略のデザイン ゼロから「勝ち筋」を導き出す10の問い』(ダイヤモンド社)は、新規事業の立案や自社の課題解決に役立つ戦略の立て方をわかりやすく解説する入門書。企業とユーザーが共同で価値を生み出していく「場づくり」が重視される現在、どうすれば価値ある戦略をつくることができるのか? 本連載では、同書の内容をベースに坂田氏の書き下ろしの記事をお届けする。

学歴や地頭の良さだけでは、もう戦えない

社会人になっても、「全国模試で何位だった」「どこの大学を出た」といった過去の実績を、誇りを持って語る人がいます。

努力の結果であり、それ自体を否定する理由はどこにもありません。

しかし、AIが高度に発達した今の時代において、こうした「頭の良さ」だけに依存して働いている人ほど、評価されにくくなりつつあります。

なぜなら、彼らが強みとしてきた領域、たとえば

・知識量や暗記力
・論点整理やロジック構築
・情報収集と要約
・きれいな資料作成

といった「左脳型スキル」は、いま最も生成AIが得意としている領域と重なっており、差別化が難しくなっているからです。

むしろ、「自分は頭が良い」という過去の評価に縛られ、新しい力の磨き方に踏み出せない人ほど、AI時代に取り残されてしまうリスクが高まっています。

生成AIは「左脳エリートのスクリーニング構造」
を崩し始めている

多くの企業、とくに若手層では、長らく前述のスキルを持つ「左脳型エリート」や、全科目まんべんなく及第点をとれる「万能型人材」に偏った評価軸が存在してきました。

情報を速く集め、論点をきれいに整理し、ロジックを破綻なく積み上げ、仕上がりの良い資料に落とし込む。こうした能力を持つ人が高く評価され、昇進や重要なプロジェクトの機会を得やすかったのが、これまでの構造です。

一方で、仮説構築力や現場での直感的判断、顧客やメンバーとの共感力といった、より右脳的で文脈に根ざした強みを持つ人は、「論理の見せ方」や「資料づくり」の勝負で不利になり、早い段階で埋もれてしまうことも少なくありませんでした。

しかし今、生成AIの進化により、この偏った構造は大きく揺らぎ始めています。

資料作成や論点整理、要約といった定型的な思考作業は、AIの支援によって、人間がゼロからこなす必要が急速に薄れています。

これは単なる生産性向上にとどまりません。

「誰が評価されるべきか」「どのような人材を育てるべきか」といった、組織設計そのものの前提を塗り替えつつあります。

AI時代に評価されるのは、
突出した強みを持ち、弱点をAIで補える人

AIが左脳型の仕事の多くを補完できるようになった今、求められる人材像は変わりつつあります。

これから評価されるのは、何でも平均的にこなせる人ではなく、

・抜きん出た構想力
・人や組織の文脈を読み解く力
・不確実な状況で意思決定を導く力
・他者を巻き込み、新しい「場」をつくる力

といった、人間にしか担えない領域で「突出した強み」を持つ人です。

自分の不得意な部分はAIに任せ、自分だけが生み出せる価値に集中する姿勢が、これからの時代を生き抜くための大きな鍵になります。

データ収集や要約は、AIにいったん任せ、自分は「問いの質」を磨く。

事務処理や定型報告はAIに担わせ、人との関係構築や意思決定に時間を使う。

このように、「AIに任せる部分」と「人が担う部分」の線引きを明確にすることで、突出した強みは何倍にも増幅されていきます。

『戦略のデザイン』では、こうしたAI時代の前提を踏まえながら、「どの領域をAIに委ね、どの領域に人間の戦略的な時間を振り分けるべきか」という視点を整理しています。

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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