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まるで現代のプレゼン術! 北条政子が武士を動かした「伝説の演説」


「仕事が遅い部下がいてイライラする」「不本意な異動を命じられた」「かつての部下が上司になってしまった」――経営者、管理職、チームリーダー、アルバイトのバイトリーダーまで、組織を動かす立場の人間は、悩みが尽きない……。そんなときこそ頭がいい人は、「歴史」に解決策を求める。【人】【モノ】【お金】【情報】【目標】【健康】とテーマ別で、歴史上の人物の言葉をベースに、わかりやすく現代ビジネスの諸問題を解決する話題の書『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗、島津斉彬など、歴史上の人物26人の「成功と失敗の本質」を説く。「基本ストイックだが、酒だけはやめられなかった……」(上杉謙信)といったリアルな人間性にも迫りつつ、マネジメントに絶対活きる「歴史の教訓」を学ぶ。
※本稿は『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

北条政子の生涯と鎌倉幕府の確立

鎌倉幕府首脳の動揺

京都の朝廷と承久の乱で戦ったのは、鎌倉幕府の首脳にとってショックなことでした。なぜなら、古代より朝廷の敵(賊軍)が勝ったためしがなかったからです。

幕府の首脳でさえショックを受けるのですから、多くの武士が動揺するのは言うまでもありません。一歩間違えると、多くの武士が朝廷側につく可能性さえありました。

そこで武士たちに北条政子の屋敷に集まってもらい、政子から京都の朝廷・後鳥羽上皇を討つことを武士たちに訴えてもらったのです。

北条政子のプレゼン

武士たちに向けて政子が、現代でいうところのプレゼンをしたのですが、その内容を山本みなみ著『史伝 北条政子 鎌倉幕府を導いた尼将軍』をもとに紹介します。

まず、政子はプレゼンの冒頭で、大姫・頼朝・頼家・実朝と、自分が多くの親族に先立たれたことを嘆きます。そして、さらに弟の義時までも失えば、5度目の悲しみを味わうことになるとして、武士たちの同情を誘います。

武士たちへの訴え

このように同情を誘って人心をつかんだうえで、本題に入ります。

武士たちの利益を強調

ポイントは、源頼朝は幕府を開いたことで、「所領を安堵して生活を安らかにし、官位を思い通りに保証した」という部分です。

これは裏を返せば、「京都の朝廷に鎌倉幕府が討たれるようなことがあれば、あなたたち武士は以前のように朝廷に重い負担を課されたり、官位も低くなったりしますよ」と武士たちに問いかけているともいえます。

即決を迫る政子

そして、締めくくりとして政子は、

「私は昔からものをはっきりいう人間だから、京都側について鎌倉を攻めるのか、鎌倉側について京都側を攻めるのか、ありのままに申せ」

とその場で武士たちに選択を迫っています。

鎌倉幕府の勝利と武士の時代の到来

本当に見事なプレゼンです。実際、武士たちは政子に同情するとともに、鎌倉幕府側につくことが合理的な判断だと考え、一致団結して京都に向かって攻め上がっていったのです。

そうして、鎌倉幕府は京都の朝廷に勝ち、本格的な武士の時代が到来したわけです。

※本稿は『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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