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「え、生首の写真!?」三島由紀夫の切腹事件が中学生に残した驚きの記憶


正気じゃないけれど……奥深い文豪たちの生き様。42人の文豪が教えてくれる“究極の人間論”。芥川龍之介、夏目漱石、太宰治、川端康成、三島由紀夫、与謝野晶子……誰もが知る文豪だけど、その作品を教科書以外で読んだことがある人は、意外と少ないかもしれない。「あ、夏目漱石ね」なんて、読んだことがあるふりをしながらも、実は読んだことがないし、ざっくりとしたあらすじさえ語れない。そんな人に向けて、文芸評論に人生を捧げてきた「文豪」のスペシャリストが贈る、文学が一気に身近になる書『ビジネスエリートのための 教養としての文豪』(ダイヤモンド社)。【性】【病気】【お金】【酒】【戦争】【死】をテーマに、文豪たちの知られざる“驚きの素顔”がわかる。文豪42人のヘンで、エロくて、ダメだから、奥深い“やたら刺激的な生き様”を一挙公開!

総監室に置かれた
「生首」の写真が公開

昭和45(1970)年11月25日、三島由紀夫が自殺したというニュース速報を当時中学1年生だった私は、学校内で知りました。

その後、帰宅してテレビを見ると、どのチャンネルも三島が切腹したニュースばかり。よほど大変なことが起こったのだと、だんだんと実感が湧いてきました。

読売新聞夕刊の見出しにも大きく「三島由紀夫、自衛隊市谷東部総監部で切腹」などと書いてあり、総監室に置かれた生首の写真が公開されるなど、中学1年生の私にはかなりショッキングな出来事として脳裏に焼きつきました。

三島の切腹をきっかけに
文学に目覚める

私は小学生のころから野球に熱中していて、中学1年生のときは、読売巨人軍に入る以外の人生はないと思い込んでいました。

スポーツ少年で文学に触れたことなどほとんどなかったのですが、この事件をきっかけに三島の小説『美しい星』を読んでみたのです。

平凡な4人家族が宇宙人であったことに目覚め、地球の危機に対峙しようとするSF的な設定で、「三島の異色作」と評される小説ですが、三島独特の文章は難しく、最初は読み進めるのに苦労しました。

あの事件がなかったら……

ストーリーが頭にスッと入ってこなかったのですが、それでも最後まで読んだとき、「なんとなく面白い」という感覚が胸の底に芽生えました。

これを機に、一気に三島作品にハマった私は、『仮面の告白』『金閣寺』などをむさぼるように読んだのです。

あの事件がなかったら、おそらく文学者としての道を歩むことはなかったでしょうし、こうして三島について語ることもなかったと思います。

※本稿は、『ビジネスエリートのための 教養としての文豪』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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