• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • 社会・経済
  • “経営の神様”ドラッカーが語る「成果をあげる人がしていること」

“経営の神様”ドラッカーが語る「成果をあげる人がしていること」


Photo: Adobe Stock
Photo: Adobe Stock

ピーター・F・ドラッカーの著作の中でも、最も広く長く読み継がれてきた名著『経営者の条件』。タイトルには経営者とあるが、この本は「経営者にとって役立つ」だけの本ではない。それこそ普通のビジネスパーソンはもちろん、アーティスト、クリエイター、アスリート、学生、さらには家庭人としても多くの示唆をもらえる一冊なのだ。ドラッカーの入門編としても、ぴったりだ。さて、ドラッカーが教える「成果をあげるための考え方」とは?(文/上阪徹)

他人を変えることはできない

成果を出したい人、自らを成長させたい人、習慣を変えたい人、自分の強みを活かしたい人……。いろいろな人に、成果をあげるための多くの学びが得られるはずである。ドラッカーの『経営者の条件』は、経営者のためだけの本ではないからだ。

原題は『The Effective Executive』。本書でドラッカーは、知識の時代においては一人ひとりがエグゼクティブである、と唱えている。1966年の発刊だが、いまだに世界中で多くの人々に読み継がれている超ベストセラーだ。

では、この本は他の本と何が違うのか。冒頭の「まえがき」からして鮮烈だ。

本書の一つのポイントは、人をマネジメントする方法ではなく、「自分をマネジメントする」ための本だということだ。

この文章を書いている私は経営者はじめ3000人以上の人たちに取材を重ねてきたが、とりわけ多くの経営者から耳にしてきたのは、この言葉である。

「他人は変えられない。変えられるのは、自分自身だけだ」

上司が思うように応援してくれない。同僚が自分をどう思っているかが気になって仕方がない。部下が頑張ってくれない……。しかし、いくら嘆いたところで、他人を変えることはできない。他人が変わるのは、他人自身が変えようと思ったときだけなのだ。

しかし、変えられることがないわけではない。それこそが、自分自身である。自分自身を変えることで、他人との関わりを変えることはできる。それは、他人を変えることにつながる可能性がある。

だからドラッカーは、「自らをマネジメント」せよ、というのである。

成果とは、組織を通じてあげるべきもの

本書にはもう一つ、大きなポイントがある。それは「成果をあげるため」の本であるということだ。いくら自らにいいマネジメントができたとしても、成果をあげられなければ意味がない。あくまで目指すのは、成果をあげられるようになることなのだ。

そんなことは当たり前ではないか、とも思えるが、そうではないとドラッカーは説く。そもそも成果とは何か、が理解されていないからだ。

多くの人が成果とは、自らが達成する仕事のなにがしか、だと考えている。しかし、そうではない。成果とは、「組織を通じてあげるべきもの」だということだ。だからこそ、社会に対して大きな成果を生み出せる。

必要なことは、自らをマネジメントすることで自らを成長させ、その力を組織で用いて、成果を生み出していくことなのだ。そして、そうした成果こそが、仕事に向かう大きな原動力になるのである。

企業にパーパスや大きな志が求められるのは、それが社会にとって、より大きな成果をもたらすことにつながるから。そしてそれは、多くの人に自己実現をもたらすからなのだ。

いくつかの簡単なことを実行するだけ

では、成果をあげるためには何が必要になるのか。当然、さまざまなものが必要になってくるだろう。だが、理解力があり、懸命に働き、知識があるだけでは十分ではない。これらとは違う何かが必要だとドラッカーはいう。

実際に本書では、成果をあげるには何が必要なのか、という点からブレずに「自らをマネジメントする」方法について展開されていく。ドラッカーが書いているように、それは「いくつか簡単なことを行う」であり、「いくつかのことを実行」することであることが本書を読めばわかる。

実は、最も大事なことは、それ以前にあった。

成果をあげる天才というものは、いないのだ。成果をあげる人は、成果をあげる力を努力して身につけてきたのである。

ここで注意が必要なのは、「成果をあげる努力」をしてきたのではない。「成果をあげる力」を身につけてきたということだ。

努力をしている、という人は少なくない。しかし、問われるのは、何の努力をするか、である。

ドラッカーはいきなり最初から核心をついてきている。求められるのは、「成果をあげる力」を身につけるための努力なのだ。

それは、「日常の実践」を「習慣」にしてしまっていることだと書く。それは修得できるものだ、と。本書は、成果をあげる力を身につけるための日常の実践を習慣にできる本、なのである。

提供元:ダイヤモンド・オンライン

オリコントピックス

求人特集

求人検索