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【ハーバードの精神科医が教える】親が持つべき4つの心構え


Photo: Adobe Stock
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スタンフォード大学・オンラインハイスクールはオンラインにもかかわらず、全米トップ10の常連で、2020年は全米の大学進学校1位となった。
世界最高峰の中1から高3の天才児、計900人(30ヵ国)がリアルタイムのオンラインセミナーで学んでいる。そのトップがオンライン教育の世界的リーダーでもある星友啓校長だ。全米トップ校の白熱授業を再現。予測不可能な時代に、シリコンバレーの中心でエリートたちが密かに学ぶ最高の生存戦略を初公開した、星校長の処女作『スタンフォード式生き抜く力』が話題となっている。
ベストセラー作家で“日本一のマーケッター(マーケティングの世界的権威・ECHO賞国際審査員)”と評された神田昌典氏も、
「現代版『武士道』というべき本。新しい時代に必要な教育が日本人によって示されたと記憶される本になる」
と語った本書の要点と本に掲載できなかった最新情報をコンパクトに解説する本連載。
「情報7daysニュースキャスター」や「朝日新聞be on Saturdayフロントランナー」出演で話題の著者が、「子育てのコツ」をお届けする。

「コントロール型の子育て」に要注意

朝から子どもがなかなか起きてこない。
「早くこっちにきて、ごはんを食べなさい」はもう4回言った。
5回目はかなり強い口調で、
「早くしなよ、学校遅れるよ。何回、言わせんの!」
すると、
「うるさいなあ」
と起きてきた。一回で起きてきてくれればいいのに。

食卓についても、
「なんだよこれ、いっつも一緒で、飽きちゃったよ」
と言う。
こちらもカチンときて、
「何言ってんの!」と怒鳴ってしまう。

強く言いすぎたかなと思って、
「ごめんね」
と続けるものの、逆効果。
朝からパニック。

今日も子どもと気まずい雰囲気。

こんな朝の光景もよくあるもの。

特に、子どものことを思えば思うほど、期待する結果が出なかったり、子どもから気のない返事をされると、ついカッとなるものです。

しかし、以前の記事でも触れたように、子どもを脅したり、叱ったり、罪悪感を植え付ける「コントロール型の子育て」をしてしまうと、子どもの将来に大きなマイナスになります。

では、子どもと感情のぶつかり合いになったとき、どのようにしたらいいのでしょうか?

今回は、拙著「子どもの「考える力を伸ばす」教科書」から、ハーバード大学が運営する、特別支援学校の医療長を務めるアブレット博士が説く、親が持つべき心構えをご紹介します。[1]

「悪い」「ダメ」「できない」は、
学習の必要性や成長の可能性

先ほどの例のように、朝起きてこなかったり、朝食の文句を言ったりなど、子どもが期待はずれの行動や言動をしたときこそ、子どもの成長をサポートする親側は「チャンス」と捉えましょう。

子どもがなにを学ぶべきか、もしくは、どう成長すべきか。

期待はずれの行動は子どもをどのようにサポートすべきかのヒントを示してくれているのです。

たとえば、必要なのは夜更かししない生活のリズムだったり、相手の気持ちを考えながら会話することだったりするかもしれません。

子どもたちの感情のコントロールや適切な意思決定をする能力は、10代後半でも発展途中です。

やってはいけない行動や、言ってはいけない言葉が出てきたら、取るべき行動や言うべきことを教えて、子どもの脳の適切な発達をサポートする気持ちを思い出しましょう。

「べき」にはフレキシブルに

なぜ、親は子どもにイライラしてしまうのか。

これは、「こうなるべき」という親としての期待を、子どもが裏切ってしまうからです。

先ほどの朝寝坊の例でいえば、

「子どもは一回呼ばれたらしっかり起きてくるべき」

とか、

「食事の文句は言わない」という親の期待が背景にあるわけです。

しかし、そうした「あるべき期待」がまっとうだとしても、その時々の子どもの現実にそぐわないかもしれません。

もしかしたら、眠れないほど大きな悩みを抱えていたり、体調が悪かったりするのかもしれません。

成績が上がらないでイライラしてしまうのも、子どもの成績がこうなる「べき」だと思っているからかもしれません。

しかし、それが子どもにとって現実的で有益な目標でなければ、イライラは続き、子どもにストレスをかけ続ける悪循環になってしまいます。

いったん、自分の「あるべき期待」を振り返ってみて、その場その場で柔軟に子どものニーズに対応しようとする心構えが大切です。

子どものネガティブな感情は、
なんらかのサイン

同様に、悲しんでいたり、イライラしていたら、子どもが何かを必要としているサインと考えましょう。

子どもがネガティブな感情を表しているときは、なんらかのサポートを必要としているときです。

こんなときは、ネガティブな感情にネガティブな反応をするのではなく、まずはネガティブな感情にいる子どもが必要としているものは何か。また、それをどうサポートしようかと考えることが大切です。

まずは自分の感情を整えよう

とはいっても、私たちも感情をともなった人間です。

ネガティブな感情をおもむろにぶつけられれば、こちらの感情も動いてしまいます。

自分の感情が不安定では、子どものサポートができません。

まずはネガティブな感情に気づいたら、感情を落ち着けるようにしましょう。

いったん、ゆっくり深呼吸をして、自分の感情の動きをモニタリングしましょう。

日頃から、ストレスマネジメントやマインドフルネスなどの感情コントロールのスキルを意識してトレーニングしておくのも重要です。

拙著「スタンフォード式生き抜く力」では、日常から取り入れられるマインドフルネスやストレスマネジメントのエクササイズを紹介しています。

感情がぶつかりそうになったら、まずは自分の感情に注目し、落ちついてから、子どもとコミュニケーションしていきましょう。

沈黙を恐れない

子どもとのコミュニケーションで沈黙を恐れる必要はありません。

先の朝寝坊の例にもあるように、子どもとのネガティブな感情のぶつかり合いになったとき、すぐにあたふたしてしまうと、そこにある子どもが必要とするものが見つかるどころか、かえってパニックになってしまいます。

まずは自分の感情を整える。

その際、子どもに話しかけれなくなっても大丈夫。

沈黙を恐れる必要はないのです。

言葉を発しなくても、そこにいるだけで、一緒に問題を解決しようとしている、必要なものを探そうとしている、ということが伝わります。

無理に会話を進めるのではなく、落ち着いて順序立てて話していくために、あえて沈黙を恐れるのは今日からやめましょう。

【参考先】
*1. Abblett M(2021)Prizeworthy: how to meaningfully connect, build character and unlock the potential of every child. USA: Shambhala Publications.

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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