ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックライブレポート
2010年4月20日
LIVE REPORT
柴咲コウ
「いろんな音楽をギュッと詰め込んだ」1年7ヶ月ぶり全国ツアー

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跳ねて踊って、キュートなダンスと溢れる躍動感!!
 柴咲コウが1年7ヶ月ぶりに行った全国10ヶ所10公演のライブツアー『Kou Shibasaki Live Tour 2010〜ラブ☆パラ〜 supported by JACCS』が、4月9日の東京・NHKホールにて最終日を迎えた。「コウちゃ〜ん」という声援が終始飛び交い、熱く盛り上がった最終公演の模様をレポート!

 柴咲コウといえばバラードというイメージを持っている人が多いかもしれない。だが、昨年11月にリリースした4thアルバム『Love Paranoia』(妄想恋愛という意味)を引っさげた自身2度目の全国ツアー『ラブ☆パラ』は、彼女自身が「いろんな音楽をギュッて詰め込みまくったライブになってます」と語った通り、ロックやハウス、テクノやダンスミュージックを交えた、アップテンポのナンバーが中心の構成になっていた。

 女性ダンサー2人を従えて登場した彼女が1曲目に選んだのは、ダンスロックナンバー「ラブマイノリティー」。彼女がキュートなダンス!を披露すると、オープニングSEから手拍子を始めていた満員の観客は立ち上がり、いきなり最高潮の盛り上がりをみせた。続く「Sweet Dream」では彼女もジャンプで応戦。「やっぱり最終日のパワーはすごいね。エネルギーが押し寄せてくる」と笑顔で語り、イントロで歓声が起きた「よくある話〜喪服の女編〜」、木々のざわめきが聞こえる「風の果て」「Prism」を躍動感たっぷりに歌った。

 ファンからの質問に答える<質問コーナー>を経て、バラード2曲を情感豊かに歌い上げ、彼女自身がアンビエント系のSEも制作したツアーのメイキング映像が流れたあと、まるでロックバンドのボーカルのようなたたずまいで、ヘビーなロックチューン「ラバソー 〜lover soul〜」や「再生」を熱唱。そして、「ファンの人からいっぱいの愛や活力をもらっている私の心持ちを汲み取ってくださった、私とファンをつなぐ曲だと思っています」というMCのあとで、小田和正プロデュースによる新曲「ホントだよ」をリリースよりも先にライブでお披露目。続いて、チェロとピアノがせつない風景を引き連れてくる「最愛」を物語の語り部のように歌った。

 そして、ツアー最終日のライブはいよいよ後半戦に突入。観客の大合唱が巻き起こった「メモポケ」でファンキーなステップを踏むと、会場は瞬く間にダンスホールに様変わり。音楽を楽しんでいるという充実感が伝わってくるような笑顔でヒット曲「KISSして」を歌い、最後はせつなくも希望が見えるバラード「百年後」で、本編の幕を閉じた。

 アンコールでは、ギターの石成正人とのデュエットによる「君が残していったもの」をアコースティックでやさしく歌い、彼女にとってはシンガーとしての出発点となった「月のしずく」では、「運命的に出会った曲だと解釈してます」と語った。そして、客席に向かって「応援してくれるあなたたちに書いた曲があります」と語りかけたあとで、「泣いていい」をまさに観客1人ひとりの心に届けるように丁寧に歌った。

 さらに、客電が付いても「コウちゃん」コールが鳴り止まず、予定になかったダブルアンコールが実現。そこには、「素でいられる自分の居場所」だという空間から離れたくない彼女の想いとともに、“シンガー柴咲コウ”を応援し、ライブという空間を一緒に作ってくれるファンに対する心からの感謝の気持ちが込められていた。
(文:永堀アツオ/写真:矢部志保)
【過去の特集&インタビュー】
■シングル「ラバソー〜lover soul〜」インタビュー
 『様々な恋愛模様を描いたハードなロックチューン!』(2009/09/16)
■シングル「大切にするよ」インタビュー
 『WEB独占音楽インタビュー「歌っていていつもより温かいバラード」』(2009/03/04)
■シングル「よくある話〜喪服の女編〜」特集
 『2008年第1弾シングルは、スカパラホーンズ4が参加したアッパーチューン!』(2008/06/04)
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