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『花咲舞が黙ってない』今田美桜&山本耕史の新バディが語った「もしも自分が会社員だったら」【オリコン ライターズ】

 顔出しNGの敏腕ライターが、注目のタレントの素顔に迫る『ライターズ!』(日本テレビ系)。7日(深1:30〜)の放送は、13日にスタートする新ドラマ『花咲舞が黙ってない』(土曜21:00〜)の会見に記者が潜入取材。「池井戸潤原作」、「9年振りの新シリーズ」と期待高まる会見の様子とともに、撮影の合間をぬって成功した今田美桜&山本耕史の新バディへの単独インタビューをお伝えする。

個性派ぞろいの出演者5人


 4月2日(火)、日本テレビ・生田スタジオにて行われた新ドラマ『花咲舞が黙ってない』記者会見。「地位なし・権力なし・怖いものなし」の主人公・花咲舞が銀行を舞台に悪事を暴いていく池井戸潤原作の新ドラマとあって、40人ほどの記者が詰めかけた。

 その会見場の片隅に、マントにゴーグルの怪しい男…。普段、社会人としてよく「自分を客観視しましょう」などと言われるが、このときばかりは「絶対に客観視しない」と心の中で念じる。周囲の記者たちは、ノートパソコンを開いて情報を再確認したり、カメラをチェックしたりと準備に余念がない。2014〜2015年に人気を博したシリーズが、キャストを一新して完全新作として帰ってきたのだ。自意識とは往々にして過剰なもので、皆、それどころじゃない。なんだか少し、気が楽になった。

 会見が始まると、天井から無数の桜の花びらがひらひらと舞い落ちる。主役の花咲舞、演じる今田美桜。2人の名前にぴったりの演出だ。

 そして、桜舞い散るなか、今田をはじめ、山本耕史、上川隆也、要潤、菊地凜子、飯尾和樹が登壇する。いずれも独特の存在感をまとった個性派ぞろい。5人が並んだだけで、物語の予感が漂う。

 アナウンサーの司会のもと、それぞれがドラマへの意気込みを語る。舞台が銀行だけに、凛としたスーツ姿が映える。池井戸作品の見どころのひとつである敵役を演じる要と菊地の衣装はシックかつ重厚感があり、フレッシュな今田&山本との対比がビジュアルからもひしひしと伝わってくる。花咲舞の叔父役の上川のみラフなエプロン姿だったが、前作に出演し、今回違った役どころを演じることになった理由を熱く語り、本作への並々ならぬ思いが感じられた。飯尾も軽快なトークでMCばりに場を和ませ、芸人のドラマ出演は、こんなところにも副産物があるのだなと納得する。

 そして、会見は記者からの質疑応答へ。5人に見入って忘れていた自分の姿を思い出し、はっと我に返る――。

要潤「敵は滅ぶもの。だからこそ、どう滅ぶか」

日本テレビ系“土ドラ9”『花咲舞が黙ってない』の記者発表会に出席した(左から)要潤、菊地凛子、山本耕史、今田美桜、上川隆也、ずん・飯尾和樹 (C)ORICON NewS inc.

日本テレビ系“土ドラ9”『花咲舞が黙ってない』の記者発表会に出席した(左から)要潤、菊地凛子、山本耕史、今田美桜、上川隆也、ずん・飯尾和樹 (C)ORICON NewS inc.

 真っ先に最前列の記者が手を挙げる。「前作があり、しかも新キャストということで、どんな思いで臨んでいるか」と今田、山本への質問だ。誰もが気になるところをしっかりと突いてくる。だが、質疑応答は10分ほど。「へぇー」などとのんきに感心している場合じゃない。

 「それでは次にご質問がある方」というアナウンサーの声とともに、勢いよく手を挙げる。

 「えー、ではそちらの……き、記者?の方?」

 アナウンサーがあからさまに戸惑っている。それはそうだろう。ほんと、すみません。どこからか「なに? 花粉対策?」と、ゴーグル姿をいぶかしがる声が聞こえてくる。

 「池井戸作品の見どころでもある敵役を演じる要さんと菊地さんに伺います。お互いの敵役っぷりの印象はいかがですか? 触発し合う部分はありますか?」

 おそらく2人も、妙なヤツに指名されて困惑したことと思う。だが、そんなことは微塵も感じさせずにこう語った。

 「ただ立ちはだかるというだけでは説得力がないので、やはり敵役には経験だったり、思惑だったり、さまざまな背景が必要になると思います。その点、要さんは一緒に並んで歩いているだけでも重厚感があるので、とても安心感があり、信頼しています」(菊地)

 「敵はいつか滅ぶもの。だから、その滅び方、どう滅んでいくのかを考えています。菊地さんは海外で活躍されてきたこともあって、『なにを考えているんだろう』と不思議な部分もあり、時折、『実は菊地さんも私の敵なのか?』と感じる瞬間があるくらいミステリアスです」(要)

 一癖も二癖もある要&菊地が、今田&山本の新バディにどう立ちはだかっていくのかも注目だ。

「ずっとあたふたして怒られそうな…」社会人になったイメージ

 会見終了後、タイトな撮影スケジュールの合間をぬって今田と山本の2人へ独占インタビューの場が設けられた。

 改めて2人に挨拶すると、すかさず山本から「どんな変な質問をするのかと思っていたら、意外としっかりした質問でびっくりしました」と突っ込まれる。ちゃんと質問考えておいて、よかった…。

 さておき、ドラマへの意気込みは会見で聞いたので、趣向を変えて「4月から新社会人になる人たちもいます。もし会社員だったら、どんな社員になったと思いますか?」という質問をぶつけてみた。

 「そうした経験を積んできていないので、会社員ができるとは思わないですが、ただ、僕は筋トレでも何でも、『こうやったらこうなるから』とひとつずつステップをクリアしながら進めていくのが好きなんです。だから、そんな地道な感じになるかもしれません」(山本)

 すでに、めちゃくちゃ仕事できそう感しかない。一方、今田からはこんなコメントが。

 「私、ずっとあたふたして怒られてそうな気がします…」

 たしかに、こうしてインタビューしていると天真爛漫という言葉がぴったりで、おっちょこちょいな雰囲気もある。だが、記者会見ではキャリアを積んだ実力派が並ぶなか、先輩俳優たちが今田を盛り立て、そして今田自身もその明るさで周囲を照らしている、そんな印象を受けた。

 ドラマでも、自分に正直に突っ走る花咲舞(今田)とベテラン社員の相馬健(山本)が、きっとハラハラするような化学反応を見せてくれることだろう。4月13日(土)21時からスタートする第1話に、期待したい。
(取材・文/マイティ・M)
※取材の模様は、7日放送の『ライターズ!』(日本テレビ 日曜深夜1:30)でもご覧いただけます。

『花咲舞が黙ってない』(外部サイト)
(4月7日から/毎週土曜 夜9時)
https://www.ntv.co.jp/hanasakimai2024/(外部サイト)

『ライターズ!』(毎週日曜 深1:25)これまでのインタビュー【オリコン ライターズ】
























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