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ルパン三世 VS 名探偵コナン『モンキー・パンチ&青山剛昌☆作品がひとり歩きしていくのもいい』

2009年のテレビ初共演から4年。大いなる歴史を超えた“天下無敵の大泥棒・ルパン三世”VS“頭脳明晰の名探偵コナン”対決がスクリーンでふたたび実現! そんな同作の公開直前、ルパン三世ファンとコナンファンに向けて、モンキー・パンチ先生&青山剛昌先生の原作者同士の貴重な動画対談が実現! 世代、性別を超えてすべてのファンに贈る熱いメッセージとは☆ 友情出演の“キング”三浦知良、今作で声優に初挑戦した内野聖陽&夏菜のインタビューも!

モンキー・パンチ&青山剛昌 スペシャル動画対談!

両作者が『ルパコナ』を語り合う!!

――テレビスペシャルから5年、ルパンとコナンの対決が映画になると聞いてどう思いましたか?
【モンキー・パンチ】 前作の評判も良かったし、映画もできるなって感じはしていましたね。映画でちゃんと対決できてよかったと思いました。
【青山】 僕も、たぶん映画になるなと思っていました。GWにコナン、冬にルパコナ、1年に2回も映画をやるとは思ってもみませんでしたけど(笑)。

――おふたりはいつからお知り合いなんですか?
【青山】 あるパーティーでモンキー・パンチ先生にお目にかかったことがあって、そのとき、僕はサインをいただきました。きちんとお話したのは前回のテレビスペシャルで対談したときなので、5年ぶりです。

――モンキー・パンチ先生から見た『名探偵コナン』の魅力は?
【モンキー・パンチ】 僕は少年漫画をあんまり読まないんだけど、『コナン』がうまいなぁと思ったのは、高校生が体だけ子どもになってしまうというキャラクター。このやり方は新鮮だなって思ったし、子どもをターゲットにする上で、うまいと思いました。ルパンもそれをやればよかったな(笑)。
【青山】 とても光栄です。

――青山先生から見た『ルパン三世』の魅力は?
【青山】 『007』的に変装でき、変声器を使わずとも声色を使い分け、どんな鍵がかかっていてもぱっと開けて盗み出す鮮やかな手口……、もうスーパーマンですね。

――ルパン対コナンなんてありえない対決が実現すること自体、作品がひとり歩きして育っている感じがしませんか?
【モンキー・パンチ】 僕は作品がひとり歩きしていくのもいいと思っています。漫画とアニメーションでは表現の仕方が違いますから、アニメのスタッフには自由に作ってくださいと言っています。ただ、キャラクターだけは変えないでくださいってことだけですね。後は自由に作っていただいたらいい。僕が漫画のルパンを描き始めたのは1967年。46年も前ですから、当時の感覚のままでやっていたらかなり古くなってしまいますので、才能ある若い監督さんに今の感覚でやってもらったほうがよりおもしろくなると思っています。これからも思う存分やってくれといいたいですね。
【青山】 僕は原作通りにやってくれといいたがる方(笑)。もうちょっと年をとったらモンキー・パンチ先生のように好きにやってと言うかもしれないですけど。アニメオリジナルを作ることもあるので、そのときは僕もキャラクターだけは崩さないで、と言っています。原作者というだけでなくアニメの原画をやったりしていますし、今回の『ルパコナ』では絵コンテも書きましたし……。実は、アニメーターになりたかったので、アニメにも携われてよかったと思っています。

――お互い、この機会に聞いてみたいことってありますか?
【モンキー・パンチ】 漫画家さんに聞きたいことはいっぱいあるんですけど……。ストーリーの作り方とか気になりますね。何をヒントに作っているのか、探偵もののなかで何を参考にしているか、聞いてみたいと思っていました。
【青山】 ありとあらゆるものを参考にしています。刑事ドラマを観て、こういう切り口もありか? とか。僕からの質問は、モンキー・パンチ先生のなかで峰不二子は何歳なんですか?
【モンキー・パンチ】 僕の漫画では、キャラクターの年齢をはっきり書いていないんですよね。観る人が感じた通りでいいんじゃないかと思って。子どもから見れば不二子はずいぶん年上に見えるだろうし、若者が見れば25〜26歳かもしれないし、見る人の感覚にまかせていますね。
【青山】 不二子ちゃんは僕自身の初恋の相手です。先生にとって不二子は恋人ですか?
【モンキー・パンチ】 恋人ではないですね。
【青山】 恋人じゃないのか……。
【モンキー・パンチ】 女性のことはいまだにわからないところがありますから……(笑)。悪いことをしても許せる女性もいれば、腹が立つ女性もいる。不二子の場合はすべてひっくるめているんですよね。物語によってはものすごく腹が立つキャラクターになっている場合もありますし。僕のなかでは、はっきりした不二子像はないんです。

――青山先生にとって『コナン』に登場する女性キャラは?
【青山】 好きなのは蘭ちゃんで、気になるのは灰原って感じかな(笑)。

――映画『ルパコナ』に期待していることは?
【モンキー・パンチ】 僕の『ルパン』の漫画は大人向けの作品でした。アニメ化でだいぶ対象年齢は下がったんですけど、それでも完全な子ども向けではない。それが、コナンくんが出てくることで、一気に年齢層が広がる感じがしますね。
【青山】 確かに、『コナン』は子どものファンもけっこう多いので、逆に大人のファンが多い『ルパン』と対決することで、子どもから大人まで、あらゆる層の方に観ていただけるんじゃないかと期待しています。
【モンキー・パンチ】 この映画をきっかけに『ルパン三世』『名探偵コナン』ともども、その素晴らしい魅力を再確認してもらいたいです。

三浦知良インタビュー☆サッカー少年の意外な一面を発見!

サッカーのJリーグ・横浜FCに所属するカズこと三浦知良選手がゲスト声優出演! コナンとは映画『11人目のストライカー』(2012年)で競演したこともある三浦氏が、今回はルパンファン代表として参加。ルパンもその腕を認める謎の殺し屋・キングという難しい役に挑戦している。

 10月某日、都内のスタジオで音声収録が行われ、三浦氏は一発録りでもOKなのでは? と思わせるほどの出来でスタッフを驚かせた。後で聞くと、「前回の『11人目のストライカー』は、Jリーグ20周年とコナンのコラボということで、本人役での出演でしたから、ありのままにやるだけで良かった。ところが、今回は殺し屋の役だし、ストーリーもサッカーにまるで関係ない。僕の出来が悪くて、作品全体の足を引っ張ることだけはしたくないと思って、知り合いの戸田恵子さん(『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎や『それいけ!アンパンマン』のアンパンマンなどの声優としても活躍)にお願いして、レッスンを受けてから収録に臨みました」。

 ところが、かえってそれが音響監督たちのやる気に火をつけることに。「もっと挑発的に」「ここをもっと遊んじゃって」などと演技指導の難易度、要求されるレベルがどんどん上がっていった。三浦氏も「ベストのものを作りましょう」と一歩も引かず、収録に付き添ったコナン役の声優・高山みなみのアドバイスを受けながら、試行錯誤を繰り返し、何度もトライし続けた。収録にかかった時間はちょうど1時間半。見学しているだけで、まるでサッカーの試合を一試合見た後のような心地よい疲労感を味わった。そんな収録後、三浦氏に話を聞いた。

――アドリブでリアクション演技まで録っていましたね。本編を観るが楽しみです。
【三浦】 映画を観るのは楽しみですが、出演シーンを観たら、自分はきっとがっくりすると思います。もうちょっと上手く出来たんじゃないかと……(笑)。

――じゅうぶんキング級の出来だと思います。
【三浦】 監督さんに「いまの良かった」と言われても、何が良かったのか、じゃあひとつ前はどうだったのか、どこが良くなかったのか、そういうことがわからない。無意識にやって良かっただけで、意図的では決してない。もし、自覚的にできるようになったら、もう少し上手になるんでしょうけどね。

――畑違いの仕事でも妥協しないんですね。
【三浦】 今回のアフレコの経験が、この先、何に活かされるかわからないけれど、もしかしたら何の役にも立たないかもしれないけど、経験すること自体が大事だと思う。僕の場合、10代にブラジルでプロのサッカー選手としての根本が植えつけられと思うんですけど、毎日を大切に、何事も力を尽くしてやるということを若い頃からずっと心がけてやってきて、30歳を超えて、40歳を超えて、ますます一日一日の大切さを身に沁みて感じています。

――実は、三浦氏の『ルパン三世』好きはアニメ業界では有名だったそうですね。
【三浦】 原作者のモンキー・パンチ先生の耳にも届いていたみたいで、サッカーボールを持ったルパンと不二子が描かれた直筆イラスト色紙をいただいたことがあります。イタリアの職人に特注した試合用のすね当てに『ルパン三世』のキャラクターを描いてもらったくらい、好きです。

――『ルパン三世』が好きになったきっかけは?
【三浦】 子どもの頃のことなので、はっきり覚えているわけではありませんが、10歳くらいの頃にテレビアニメを観て、子どもながらに赤いジャケットのルパンがカッコいいなぁと思ったのがずっと続いているんでしょうね。おなじみのテーマ曲「ルパン三世のテーマ」もインパクトは大きかったですし。泥棒なんだけど、手口が鮮やかでお洒落、最後の落ちで見せる茶目っ気もあって、あこがれでしたね。

――サッカー少年の意外な一面、発見!
【三浦】 サッカーは大好きでしたし、アニメを観たり、友だちと遊ぶことも大好きでした。苦手だったのは、勉強だけです(笑)。

――最後に、映画を楽しみに待っている“ルパコナ”のファンにメッセージをください。
【三浦】 ルパンとコナンはまったく違うキャラクター、違うストーリーで活躍しているふたりですが、頭が切れるという共通点があります。そのふたりがぶつかり合うというのは、ルパン世代もコナン世代もみんなゾクゾク、ワクワクすると思いますし、相互に新しい発見もあると思います。僕もファンのひとりとして劇場で観るのを楽しみにしています。

ルパン三世 VS 名探偵コナン THE MOVIE




【作品情報】
ストーリー:
 世界にたったひとつしか存在しない幻の秘宝・チェリーサファイア。月明かりのない漆黒の夜、米花町の銀行に保管されているチェリーサファイアを頂くという1通の予告状が警察の元に届いた。その差出人は、なんと大泥棒・ルパン三世!? ルパン専属捜査官であるICPOの銭形警部は、警視庁の目暮警部、高木刑事らとタッグを組み、警察の総力を上げてルパン逮捕へと乗り出す。

 そして大騒動につぐ大騒動! 街中を巻き込んだ激しいチェイスの末、ルパンの華麗なテクニックにより、秘宝・チェリーサファイアはルパンの手中に。秘宝を手に入れたルパンは、人影のない静かな埠頭から電話をかける。その相手は、アラン・スミシーと名乗る謎の男。アランの傍には、峰不二子の姿もあった……。
 大作戦 VS 名推理! そして、迫る巨大組織の影……。

キャスト:
ルパン三世:栗田貫一 江戸川コナン:高山みなみ 次元大介:小林清志 毛利 蘭:山崎和佳奈 
石川五エ門:浪川大輔 毛利小五郎:小山力也 峰 不二子:沢城みゆき 灰原 哀:林原めぐみ 
銭形警部:山寺宏一 工藤新一:山口勝平
スペシャルゲスト:三浦知良 内野聖陽 夏菜
原作:モンキー・パンチ(MPワークス ルパン三世 officialマガジン刊)
    青山剛昌(小学館『週刊少年サンデー』連載中)
監督:亀垣 一
【映画公式サイト】
2013年12月7日(土)全国東宝系にてロードショー
(C)2013 モンキー・パンチ 青山剛昌/「ルパン三世 vs 名探偵コナン」製作委員会

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