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介護職員による高齢者虐待、過去最多1220件に 専門家が語る「虐待リスクの見抜き方」と施設選びで注意すべき点
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専門家が指摘する「人員・教育・管理」の3つの不足
厚生労働省が行った調査では、職員による虐待の発生要因として、「職員の虐待や権利擁護、身体拘束に関する知識・意識の不足」「職員の倫理観・理念の欠如」「職員のストレス・感情コントロール」などが挙げられている。
小菅氏は、これらの要因について、介護施設が抱える課題「人員不足」「教育不足」「管理不足」といった3つの不足が関係していると指摘する。
では、入居を検討する家族は何を基準に施設を見ればよいのか。小菅氏は、見学時に次の4つの視点を意識することが重要だと話す。
▼老人ホームに虐待リスクがあるかを見極める4つのポイントとチェックリスト
1. 職員の対応:職員に心身の余裕があるか、倫理観に基づいた教育が行き届いているか
・職員の身だしなみが乱れていたり、過度に無関心・無表情である
・入居者への態度が冷たく、威圧的である。または子ども扱いするような言葉遣いがよく見られる
・来訪者に対する言葉遣いや挨拶が粗雑である
・実施が義務付けられている虐待防止のための研修(身体拘束、ハラスメント含む)の、実施状況や内容が不明確
2. 入居者の様子:入居者への配慮があるか、人手が足りているか
・入居者の身だしなみが整っていない(例:髪や爪、髭などの手入れがされていない、服が汚れている)
・入居者の居室や共有スペースにプライバシー保護への配慮が欠けている
・食後など入居者が長時間放置されている
・入居者の体に不自然なケガがあったり、怯えているような様子が見られる
3. 施設内の清掃状況:清潔で安全な環境のための管理体制が整えられているか
・通路に段ボールやカート等が長時間放置され、入居者が転倒しやすそうな環境になっている
・トイレや浴室など共用部の清掃が行き届いていない
4. 職員の雇用状況:職場環境が悪くないか、安定したケアを提供できるか
・離職率が極端に高い(一般的な離職率は15%前後)(離職率が高い=過重労働、人間関係が悪い可能性がある)
・正社員比率が著しく低い (パートや派遣職員が多数を占める場合、経験不足から安定したケアが提供されにくいケースがある)
・職員の身だしなみが乱れていたり、過度に無関心・無表情である
・入居者への態度が冷たく、威圧的である。または子ども扱いするような言葉遣いがよく見られる
・来訪者に対する言葉遣いや挨拶が粗雑である
・実施が義務付けられている虐待防止のための研修(身体拘束、ハラスメント含む)の、実施状況や内容が不明確
2. 入居者の様子:入居者への配慮があるか、人手が足りているか
・入居者の身だしなみが整っていない(例:髪や爪、髭などの手入れがされていない、服が汚れている)
・入居者の居室や共有スペースにプライバシー保護への配慮が欠けている
・食後など入居者が長時間放置されている
・入居者の体に不自然なケガがあったり、怯えているような様子が見られる
3. 施設内の清掃状況:清潔で安全な環境のための管理体制が整えられているか
・通路に段ボールやカート等が長時間放置され、入居者が転倒しやすそうな環境になっている
・トイレや浴室など共用部の清掃が行き届いていない
4. 職員の雇用状況:職場環境が悪くないか、安定したケアを提供できるか
・離職率が極端に高い(一般的な離職率は15%前後)(離職率が高い=過重労働、人間関係が悪い可能性がある)
・正社員比率が著しく低い (パートや派遣職員が多数を占める場合、経験不足から安定したケアが提供されにくいケースがある)
過去最多という数字の裏には、介護現場の厳しい現実がある。施設を選ぶ家族の視点と、現場を知る専門家の知見が重なることで、虐待を未然に防ぐ力は確実に高まるはずだ。
解説者 「LIFULL 介護」編集長・小菅秀樹氏
2008年に老人ホーム紹介センターの入居相談員として介護業界のキャリアをスタート。老人ホームを探している入居希望者の相談を受け、入居までのサポートを実施した後、入居相談コールセンターのマネジメント、コンテンツマーケティングを経て、2013年に株式会社LIFULLへ入社。2019年より現職。TV、ラジオ、新聞、雑誌、webメディア等で介護や高齢期の諸問題について解説・監修。多数の一般向け/企業向け介護セミナーに登壇。