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“神”に変身したバウンド・ドックに1.4万いいねの反響「ユニコーンガンダムに関連したニュータイプ専用MSを作ろうと思った」
「バウンド・ドック」は、小林誠さんのデザインが素晴らしい
K-A-craft最初は普通に「HGバウンド・ドック」をパチ組みして眺めて、少しだけいじる予定だったんです。でも、自分の中で「犬っていったら何だろう」と考えて、犬→アヌビス→神→最強モビルスーツ(MS)という感じでイメージを膨らましていき、どんどんミキシングパーツも増えていっちゃいました(笑)。
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――まるで連想ゲームですね。そもそも「バウンド・ドック」にはどういった印象をお持ちでしたか?
K-A-craftデザインが素晴らしいですね。ジ・Oもそうですが、小林誠さんのデザインが昔から好きでMSにしては斬新だと思いました。初のキット化決定の時はすごく喜びました。好きすぎて計5体購入しました。
――熱狂的なファンですね(笑)。本作を制作する際に、どのような方向性を考えられたのですか?
K-A-craft前の作品の「HGナイチンゲール」もそうなんですが、裏でビスト財団が関わっているという設定で、ユニコーンガンダムの部分パーツを必ず入れて制作するようになりました。「バウンド・ドック」は、ユニコーンガンダムバンシィのアームド・アーマーVNは絶対に合うと思っていました。ユニコーンガンダム(ビスト財団)に関連したバウンド・ドック、シルエットは残しつつ、多重の武器を装備・換装できるニュータイプ専用MSを作ろうと思いました。
――裏設定面白いですね。関連して、イメージした物語があれば教えてください。
K-A-craft設定的にはUC0094アナハイムがUC計画の一環で、シナンジュスタインと同時期にオークランド研究所のバウンド・ドックの設計データをベースにアナハイム(ビスト財団)がサイコフレームシステム・武器装備のテストを兼ねたニュータイプ専用大型試作MSとして開発。アヌビスの武装のデータをもとにユニコーンガンダムが開発されたという設定です。これを考えたとき自分の中でRa計画(エジプト神シリーズ)を思いつき、今ではガンダムセクメト(完成)、バウンド・ホルス(制作中)などをこのシリーズを作り続けることを決めました。
思った通りの色が出て、“アヌビス神”らしさを表現できた
K-A-craftアヌビスは黒・紺・金のイメージが固まっていたので、塗料はガイアノーツのプリズムブルーブラックを使うと決めていて。つや消しにしたことにより、思った通りの色が出たと思います。それに金で模様を入れ、“アヌビス神”らしさを表現できたと思います。
――特にこだわったところ、苦労したところは?
K-A-craft武装・アーマー・ブースターなどの装備を換装できるようにして、サイコフレーム部はブラックライトで発光できるようにしました。『バウンド・アヌビス』よりフル装備のアヌビスをもっと見てもらえたらうれしいです。苦労したのは、全体のバランスですね。細い胴体に対して右手に大型クロー、左手に大型シールド、これが結構大変でした。
――その苦労の甲斐もあって1万件以上のいいねをはじめ、多くの賞賛の声が寄せられています。これらはどのように受け止めていますか?
K-A-craftホビージャパンの『オラザク選手権』に応募して、1次審査通過で展示会でもそこそこ反響もあったんですが、当時のXでのいいねは最高でも500程度でした。たまたまYouTubeの模型部屋紹介でアヌビスを出しておいて、せっかく出したからなにげなく撮影しポストした写真なんです。正直、なぜ伸びたのかはわかりません(笑)。写真が良かったんですかね。
――本作を含め、ご自身が「ガンプラ」で表現する際、一番気を付けていることはどんなことですか?また、信念を教えてください。
K-A-craftできるだけマスキングをして塗り分けることですかね。慌てずに余裕をもって作ることは心がけています。信念は特にないです。「ガンプラは自由」といいますし、楽しく自分が思った形ができればいいと思っています。だからガンプラって作りやすいのだと思います。
――では最後に、ご自身にとって「ガンプラ」とは?
K-A-craft「ガンプラ」は、一番好きなプラモデル、なかなか減らないプラモデル。「ガンダム」は、一番好きなアニメ、まだまだ続くアニメですね。これからも、いろんな地方の展示会に参加して、もっといろんな作品を見て、吸収して、自分が納得する作品を作っていきたいです。そして、ティターンズMSを高クオリティーで作ってそろえ、アヌビスから始まったエジプト神シリーズを作ることを目標にしていきます。