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【医師に聞く】鼻水はすすって飲み込んでもいい? GWまで続く花粉症、鼻のかみすぎで脳や耳への影響も…疑問を解説

鼻水をすすって思わず飲んでしまったら…、考えられる問題点

 ――鼻水をすすっているうちに飲み込んでしまうこともありますが、問題は?

 「できるだけ飲み込まないほうがいいですね。鼻水をすすると、中耳内の気圧が下がり陰圧になります。すると中耳炎になったり、鼓膜が耳奥の骨と癒着してしまったりする場合があります。その他、細菌やウイルスがついた鼻水が喉に流れることで、喉の炎症を引き起こす恐れも。通常、鼻水の多くは喉を通り胃に降りていきますので、意識せず鼻水を飲み込んでいるものではあるのですが、鼻に降りてくる鼻水はできる限りかんで出してしまうほうが良いです」

 ――鼻のかみすぎで肌が荒れるなど、皮膚について注意点は?

 「鼻をかむときにはどうしても肌をこすってしまうので、ティッシュによる摩擦が起こります。回数が増えることで赤みやヒリつき、皮むけなどが起きてしまうことも。ティッシュでやさしくふきとるようなイメージでかむのが良いのではないでしょうか」

GWまで続く花粉症、「来年こそは!」という人が今からやるべき治療法

 ――今年の花粉症はいつまで続きそうでしょうか?

 「5月のGW頃までは続くのではないかと思います。3月はスギ花粉とヒノキ花粉が重なり、強い症状に悩まされる人が多かったかと思いますが、4月はスギ花粉の飛散が落ち着いていき、ヒノキ花粉の飛散がメインになります。ヒノキ花粉のほうが、喉や目の粘膜の炎症が強く出る傾向にあるので、症状にも違いが出てくるかもしれません」

 ――花粉症の症状で悩む人に、アドバイスをお願いします。

 「3月ごろがピークと思われがちな花粉症ですが、GW頃まで症状が続く方は多くいらっしゃいます。鼻水やくしゃみが続くと旅行や行楽も楽しめないので、症状がある方はお薬を使ってみることをお勧めします。少し気が早いかもしれませんが、来年2025年の花粉症の対策として舌下免疫療法を検討されている方は、治療開始時期が5月下旬〜6月以降となります。来年こそ花粉症から少しでも解放されるために、医療機関に受診されることも良いでしょう。また夏のイネ科の花粉症や、秋のブタクサ、ヨモギの花粉症もお持ちの方は、引き続きお薬を継続されることが望ましいと思われます」

■クリニックフォア(花粉症オンライン診療)(外部サイト)
加納永将(かのうながまさ)

監修者 加納永将(かのうながまさ)

クリニックフォア亀戸院院長。順天堂大学を卒業後、順天堂医院に勤務し、プライマリーケア領域を中心とした診療を行う。その後、離島の村医として、僻地医療や在宅医療に携わり、2023年にクリニックフォア亀戸院院長に就任。

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