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【医師に聞く】鼻水はすすって飲み込んでもいい? GWまで続く花粉症、鼻のかみすぎで脳や耳への影響も…疑問を解説
鼻水ってそもそも何でできているの? 花粉症と風邪では違いが
とくに花粉症の人は鼻水の量が増える傾向があります。これは、花粉が鼻の粘膜に付着すると、体はそれを異物と認識し、鼻水を生成してそれを排出しようとするから。花粉症の鼻水は、風邪の鼻水のようにねっとりしたものではなく、涙と成分がほとんど同じで、無色で粘り気がなくサラサラしているのが特徴です。
鼻水はすする? 出す? 鼻をかむときの圧力が体に影響を及ぼすことも
「脱水症状は、体内の2〜3%以上の水分が失われることで引き起こされます。鼻水だけで脱水症状になることは考えにくいと思われます。また、水分を多めに摂ることで花粉症の症状が和らぐということは基本的にはありません。一方で、冬から春にかけて、涼しい時期は喉の渇きを感じにくく水分補給がおろそかになり、加えて空気が乾燥していると、体から水分が失われてしまいます。そのため、体の免疫機能を維持するためにも、体内の水分量を適切に保つことが大切と考えられます」
――脱水にならなくとも、鼻水の出すぎで体に問題が出ることは?
「鼻水はすするよりも出したほうがいいので、出しすぎることで体への悪影響はないです。ただ、あまりにも大量の鼻水が続いた場合には副鼻腔炎なども考えられますので、一度医療機関に行くことをお勧めします。また、鼻をかむことによって生じる圧力が、脳にまで影響を与えて頭痛を引き起こしたり、気管からの強い気圧が耳の痛みにつながることもあります。強くかむことで中耳炎を引き起こす場合もあるので、やさしくかむようにしましょう」