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訪日外国人が直面する「困りごと」とは? Wi-Fi・ゴミ箱・喫煙所…『地球の歩き方』運営サイトが提言「トラブルを未然に防ぐ対応を」
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「日本人でもそうなのか」、渋谷の喫煙所の動画が海外で拡散
「皆さんも同じだと思うのですが、知らない土地で移動を続け、言語や文化の違う海外旅行はストレスが多くかかるもの。喫煙者の場合、喫煙所が見つからないことでさらにストレスを感じているでしょう。もちろん彼らとて、異国の地で法に反することはしたくないし、トラブルを避けたいと考えています。だからこそ喫煙OKな場所を探すのに見つけられない、これは大きな障害だと思います」
ちなみに同調査では、「日本の観光地で探しても喫煙所がない場合、あなたが取りそうな行動を教えてください」との質問も。これには「それでも我慢する」が73%と大半を占めるが、「(そんな状況であれば、当然我慢したいが)もしかしたらこっそり吸ってしまうかも」が27%という結果に。好ましくない結果に見えるが、日本人ならば後者がもっと増えてしまうのではないかと思われる。
不便さが誘引するマナーの悪化、「外国人だから」のバイアス生まない対策が必要
「オーバーツーリズムに関してもそうですが、とかく外国人に関してはネガティブに報道されるケースが多いように思います。外国人だからこそ、日本人と同じことをしていても目立ってしまうし、それがバイアスを生みます。『これだから外国人は…』『〇〇人はこうだから困る…』などと言われることもありますが、外国人でもマナーのいい人も悪い人もいるのは、日本人と一緒です。彼らも不要なトラブルは避けたいはず。迎える側としても、トラブルを未然に防ぐ対応を柔軟に考える必要があるのではないでしょうか」
これを解決するには、訪日外国人が情報を得やすく、利用しやすくすることが大前提。ゴミ箱も喫煙所もわかりやすくあるべきだし、そこにたどり着く手段が必要ではないか。東京五輪誘致で有名になった「おもてなし」は世界的に評価される日本の文化だが、今回の調査では、その前提すらも不十分であることが浮き彫りになった。
日本側がどう外国人観光客を迎えるかによって、「日本が旅行先に選ばれるかどうか」にも大きく影響してくる。山崎さんは「インバウンドほど市場成長が見込めるものは少ない。今後ますます増加していく訪日外国人の受け入れ準備は重要な問題」と警鐘を鳴らす。
現在、日本の人口は減少に転じ、少子高齢化が進むなか、交流人口も縮小している。そんななか、観光は交流人口の拡大に大きく貢献するとともに、観光客を呼び込むための地域づくり活動、産業の活発化、それによる新たな消費や雇用の創生、投資なども生まれる。今一度、自分たちの足元に目を向け、我々がこれまで気づかなかった日本の不便さ、利便性の向上を考えるときではなかろうか。
(文:衣輪晋一)
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