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阿部サダヲ、作品によってこんなに違うの!? 振り幅を知るいい機会

阿部サダヲ (C)ORICON NewS inc.

阿部サダヲ (C)ORICON NewS inc.

 俳優の阿部サダヲ主演、水田伸生監督、『舞妓Haaaan!!!』(2007年)、『謝罪の王様』(13年)等のタッグによる新作『アイ・アム まきもと』が9月30日から公開される。阿部は今年5月に公開された映画『死刑にいたる病』での殺人鬼役の怪演が話題となったばかりだが、『アイ・アム まきもと』では、市役所の“おみおくり係(=お一人で亡くなった方を埋葬する係)”を務める“ちょっと迷惑な男”という対照的なキャラクターを演じている。
――『死刑にいたる病』はロングランヒットを記録しましたね。

阿部そうですね。撮った順番は逆なんですけどね。先に『アイ・アム まきもと』を撮って、公開は『死刑にいたる病』が先になった。結果的に、それで良かったのかな、と思っています。『死刑にいたる病』は思いのほか若い人たちが観てくださって、阿部サダヲ=“怖い”というイメージを持たれた方も多いと思うので、間隔を空けずに『アイ・アム まきもと』を観ていただけるのは、順番としてはいいのかな、と思っています。

――『死刑にいたる病』はサイコパスでしたからね、語彙力がなくて恐縮ですが、目がヤバかったです。

阿部照明の効果なのかな、僕も出来上がった映画を観た時に、顔が違うなって思ったんですよね。こんな表情したっけ?って思っていました。映像って、面白いですよね。『アイ・アム まきもと』の照明はナチュラルだと思います(笑)。

 『死刑〜』は十代後半の少年少女の命を奪う殺人鬼でしたが、『アイ・アム まきもと』は孤独死をテーマにしていて、真逆なんですよね。たまたま続いてしまったんですが、不思議ですよね。
――本当に対照的ですよね。『死刑〜』は、人の心を操るのが得意な犯人。それに周りの人が翻ろうされる。『アイ・アム まきもと』の主人公・牧本壮は、まったく空気が読めない、全然人の話を聞かない、なかなか心を開かない、なのに決めたことは自分のルールで突き進んでしまうから、周りから迷惑がられてしまう。しかし、“亡くなった人の想い”を大切にするがゆえの、牧本の無垢な行動はやがて人の心を動かすことになる。全体的にユーモアがあって、笑って、泣けて、でもラストまで気を抜けない。

阿部脚本をもらって読んだ時に、すごく優しい話だと思いました。牧本って、人の役に立ちたいとか、人の役に立って感謝されたいとか、そういうことで行動しているわけではないんですよね。でも、牧本みたいな役立ち方もあるんだな、というのが心にずしんと来る。

 牧本は、身寄りなく亡くなった老人・蕪木(宇崎竜童)の葬儀に一人でも多くの参列者を呼ぶため、わずかな手がかりを頼りに、かつての友人や知人を探し出し訪ねていくんですが、牧本の行動力、エネルギーはすごいなあと思っていました。

『死刑にいたる病』を観た人全員に『アイ・アム まきもと』を観てほしい

阿部サダヲ (C)ORICON NewS inc.

阿部サダヲ (C)ORICON NewS inc.

――工場で蕪木と同僚だった平光(松尾スズキ)、漁港で居酒屋を営む元恋人・みはる(宮沢りえ)、炭鉱で蕪木に命を救われたという槍田(國村隼)、蕪木の娘・塔子(満島ひかり)などを訪ねていくんですよね。キャストも豪華!

阿部そうですね。それぞれ牧本に対するリアクションが違っていて、明らかに煙たがっている人もいるし、親近感を持ってくれる人もいるし、それを演じる役者の方々のアプローチも違っていて、僕はそれを受けての芝居だったので、すごく楽しかったです。宮沢さん、満島さん、みんな面白い芝居をしてくださってましたから。

 葬儀屋・下林役のでんでんさんとは初共演でしたし、國村さんもほぼ初めてでした。神代刑事役の松下洸平くんは、すごく怒っているのに優しいという面白いキャラクターを魅力的に演じてくれました。山形で撮影していたのですが、山に囲まれた田園風景から、海を臨む港町まで、ロケーションも変化に富んでいて、ロードムービーとして観ることもできると思います。
――県庁からきた新任局長・小野口(坪倉由幸)は「おみおくり係」の廃止を決定するわけですが、牧本のちょっと迷惑な「おみおくり係」としての仕事ぶりも、誰かの役に立っているということを証明していく話でもありますね。基本的にどんな仕事でも誰かの役に立つものだと思いますし、そう思いたい。役者の仕事をしていて“誰かの役に立つ”ということを意識することはありますか?

阿部僕が出演している舞台や映画を観て、「元気が出ました」とか、「今の仕事に就くきっかけになりました」とか言ってくださる方たちに会うと、自分がやっていることも人の役に立っているんだな、と思えてうれしくなります。最近も、「『舞妓Haaaan!!!』をバイブルにしています」と言ってくださる方に遭遇して、この仕事をやっていて良かったというやりがいと同時に責任も感じています。

阿部サダヲ (C)ORICON NewS inc.

阿部サダヲ (C)ORICON NewS inc.

――『アイ・アム まきもと』が気になっている方へメッセージをお願いします。

阿部『死刑にいたる病』を観た方はとりあえず全員、『アイ・アム まきもと』を観ていただきたいですね(笑)。同じ俳優でも作品によってこんなに違うんだ、というのを知っていただけるいい機会だと思うので、映画の面白さを少しでも感じてもらえたらうれしいです。
 小さな市役所に勤める牧本の仕事は、人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」。故人の思いを大事にするあまり、つい警察のルールより自身のルールを優先して刑事・神代に日々怒られている。ある日牧本は、身寄りなく亡くなった老人・蕪木の部屋を訪れ、彼の娘と思しき少女の写真を発見する。一方、県庁からきた新任局長・小野口が「おみおくり係」廃止を決定する。蕪木の一件が“最後の仕事”となった牧本は、写真の少女探しと、一人でも多くの参列者を葬儀に呼ぶため、わずかな手がかりを頼りに蕪木のかつての友人や知人を探し出し訪ねていく。工場で蕪木と同僚だった平光、漁港で居酒屋を営む元恋人・みはる、炭鉱で蕪木に命を救われたという槍田、一時期ともに生活したホームレス仲間、そして写真の少女で蕪木の娘・塔子。蕪木の人生を辿るうちに、牧本にも少しずつ変化が生じていく。そして、牧本の“最後のおみおくり”には、思いもしなかった奇跡が待っていた。

予告編

阿部サダヲ
満島ひかり 宇崎竜童 松下洸平 でんでん 松尾スズキ 坪倉由幸(我が家)
宮沢りえ 國村隼

監督:水田伸生 脚本:倉持裕 
原作:Uberto Pasolini “STILL LIFE”

制作:セディックインターナショナル ドラゴンフライ
製作:映画『アイ・アム まきもと』製作委員会
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会 

公式サイト⇒iammakimoto.jp(外部サイト)
公式Twitter⇒@iammakimoto_JP

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