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阿部サダヲ、作品によってこんなに違うの!? 振り幅を知るいい機会
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阿部サダヲ (C)ORICON NewS inc.
阿部そうですね。撮った順番は逆なんですけどね。先に『アイ・アム まきもと』を撮って、公開は『死刑にいたる病』が先になった。結果的に、それで良かったのかな、と思っています。『死刑にいたる病』は思いのほか若い人たちが観てくださって、阿部サダヲ=“怖い”というイメージを持たれた方も多いと思うので、間隔を空けずに『アイ・アム まきもと』を観ていただけるのは、順番としてはいいのかな、と思っています。
――『死刑にいたる病』はサイコパスでしたからね、語彙力がなくて恐縮ですが、目がヤバかったです。
阿部照明の効果なのかな、僕も出来上がった映画を観た時に、顔が違うなって思ったんですよね。こんな表情したっけ?って思っていました。映像って、面白いですよね。『アイ・アム まきもと』の照明はナチュラルだと思います(笑)。
『死刑〜』は十代後半の少年少女の命を奪う殺人鬼でしたが、『アイ・アム まきもと』は孤独死をテーマにしていて、真逆なんですよね。たまたま続いてしまったんですが、不思議ですよね。
阿部脚本をもらって読んだ時に、すごく優しい話だと思いました。牧本って、人の役に立ちたいとか、人の役に立って感謝されたいとか、そういうことで行動しているわけではないんですよね。でも、牧本みたいな役立ち方もあるんだな、というのが心にずしんと来る。
牧本は、身寄りなく亡くなった老人・蕪木(宇崎竜童)の葬儀に一人でも多くの参列者を呼ぶため、わずかな手がかりを頼りに、かつての友人や知人を探し出し訪ねていくんですが、牧本の行動力、エネルギーはすごいなあと思っていました。
『死刑にいたる病』を観た人全員に『アイ・アム まきもと』を観てほしい
阿部サダヲ (C)ORICON NewS inc.
阿部そうですね。それぞれ牧本に対するリアクションが違っていて、明らかに煙たがっている人もいるし、親近感を持ってくれる人もいるし、それを演じる役者の方々のアプローチも違っていて、僕はそれを受けての芝居だったので、すごく楽しかったです。宮沢さん、満島さん、みんな面白い芝居をしてくださってましたから。
葬儀屋・下林役のでんでんさんとは初共演でしたし、國村さんもほぼ初めてでした。神代刑事役の松下洸平くんは、すごく怒っているのに優しいという面白いキャラクターを魅力的に演じてくれました。山形で撮影していたのですが、山に囲まれた田園風景から、海を臨む港町まで、ロケーションも変化に富んでいて、ロードムービーとして観ることもできると思います。
阿部僕が出演している舞台や映画を観て、「元気が出ました」とか、「今の仕事に就くきっかけになりました」とか言ってくださる方たちに会うと、自分がやっていることも人の役に立っているんだな、と思えてうれしくなります。最近も、「『舞妓Haaaan!!!』をバイブルにしています」と言ってくださる方に遭遇して、この仕事をやっていて良かったというやりがいと同時に責任も感じています。
阿部サダヲ (C)ORICON NewS inc.
阿部『死刑にいたる病』を観た方はとりあえず全員、『アイ・アム まきもと』を観ていただきたいですね(笑)。同じ俳優でも作品によってこんなに違うんだ、というのを知っていただけるいい機会だと思うので、映画の面白さを少しでも感じてもらえたらうれしいです。
予告編
満島ひかり 宇崎竜童 松下洸平 でんでん 松尾スズキ 坪倉由幸(我が家)
宮沢りえ 國村隼
監督:水田伸生 脚本:倉持裕
原作:Uberto Pasolini “STILL LIFE”
制作:セディックインターナショナル ドラゴンフライ
製作:映画『アイ・アム まきもと』製作委員会
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会
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