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「コンドームはアダルトグッズじゃない」オカモト、“恥ずかしい”を払拭するための奮闘
日本の“薄さ戦争”が様々な分野の発展にも寄与? コロナ禍で重宝された高品質ゴム手袋の誕生にも派生
「オカモト003(ゼロゼロスリー)」シリーズ
画像提供:オカモト株式会社0.01ミリ台という薄さを実現した「オカモトゼロワン たっぷりゼリー」
画像提供:オカモト株式会社“使用感のある厚いコンドームを”逆転の発想から制作された「ニューゴクアツ」
画像提供:オカモト株式会社
「ひとつの特徴としては、使用感のなさを薄さという面で突き詰め、メーカー間で切磋琢磨した結果、諸外国に比べて薄い商品の発達がした。結果、日本では“薄さ競争”が起こり、極限まで薄さを実現できたが、それができる海外メーカーはあまりなかった」(オカモト株式会社・担当者/以下同)
多いのは中国や韓国、台湾。東南アジアではタイ、欧米の消費者が買っていくこともあった。ではこのコロナ禍でコンドームを展開するオカモトの売上は激減してしまったのか。
「実は弊社はゴム・プラスティックの総合メーカーであり、会社自体の売上としてはそれほどの変化はありません。コンドームの技術に近いゴム手袋など、そうした衛生ラインも扱っているので、そちらの方の売上が逆に増えたこともあり、全体的にはコロナ禍はあまり影響がなかったと言えます」
あまり知られていないが、同社ではコンドーム以外のさまざまな商品が発売されている。有名なところでは除湿剤『水とりぞうさん(R)』、ほかカイロ『快温くん』、手袋、ブーツや雨衣、メディカル商品、多層フィルム、農業用フィルム、食品脱水・吸水シート『ピチット(R)』、車両内装材、壁紙と実に多くの製品を取り扱っている。その中でBtoB製品は全体の62%だという。
コンドームの歴史と、パッケージに印刷されている“OKマーク”の由来とは?
70〜80年代にはコンドームの自動販売機が登場。次にコンビニエンスストアが一般に普及し、薬局もドラッグストアの時代へ。『マツモトキヨシ』が大々的にテレビCMを打ち出したのが90年代で、このあたりから、少しずつ手に取りやすい状況へと変わっていく。
「より手に取っていただきやすくするために、弊社では1994年、ファッションメーカーとして有名な『ベネトン』とコラボしたコンドームを販売。おしゃれなデザインでコンドームを購入するハードルを少しでも下げることができればという狙いでした」
また前後して、トレンディドラマ隆盛、メンズファッション誌の「モテ方特集」も流行。男性がコンドームを装着するのが紳士的でありマナーある男性はモテる、とされた時勢も手伝った。「弊社でも89年に『男も妊娠すればいいんだ』というキャッチフレーズで広告を出し、当時の電通広告賞を受賞。本質からブレずにコミュニケーションを取っていくというのは、方法は変われど“予期しない妊娠や性感染症を予防する”というメッセージを伝えることは今も変わらず行っていることです」