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「コンドームはアダルトグッズじゃない」オカモト、“恥ずかしい”を払拭するための奮闘

「“タブーなもの”ではなく、日用品として浸透してもらいたい」切なる願いと企業努力

 その本質とは何か。繰り返しになるが、ズバリ、“予期しない妊娠や性感染症を予防するための医療機器”であるということだ。CMを打つ際も、やはり“性”を想起させること、また、アダルトグッズのイメージが強いことから、テレビ局からは「性感染予防の要素は入れてほしい」との要求もあった。

 また、同社は「オカモトラバーズ研究所」を設立。コンドーム装着スキル向上のプログラムのオリジナルコンテンツやサンプラザ中野くんとコラボなどをして音楽の力で性感染症予防を伝えたほか、昨年はflumpool山村隆太へのインタビュー、今年はFLOWのKEIGOと対談を行い、性感染症の現状や予期しない妊娠、その予防について若年層を中心に関心を持ってもらうよう試みた。

 「大学や大学の保健センターと一緒に、学生に正しい知識を知ってもらうきっかけ作りなどを行ってきたのですが、そのなかで学生にむけたアンケート調査を行った際に『性教育を受けた経験がありますか』という質問に対して、『ある』と回答した学生さんが半分しかいなかった時も」と同担当者が明かすように、小中高と、なかなか性教育が日本では十分に行われていない、もしくは教師に性教育を伝えることについての得手不得手があるという問題もある。「やはり、予期しない妊娠や性感染症の現状とコンドームの必要性を語りやすくする環境も弊社は作っていきたい」と意気込む。

 また天然ゴムでは体質によってアレルギーがあり、アナフィラキシーショックを起こす場合もあるので、水系ポリウレタン製など素材についても多様化。同社の企業努力は続いている。「我々としては、“恥ずかしいもの”というより、日用品として、性感染症や予期せぬ妊娠を予防するという意味で、マスクと同じように、健康を守るツールとして考えていただけるよう頑張っていきたい」と同担当者。

 確かに“性的なもの”は一部の消費者に“タブーなもの”として映ることもある。そこから「コンドームを買うのが恥ずかしい」という偏見につながっているのも事実だ。恥ずかしさ、奥ゆかしさという日本人の道徳モラル・特性と“正しい知識”のバランスは、今後もより深く議論すべき課題と言えるだろう。

(文/衣輪晋一)

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