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脱皮がめんどくさくて飼い主にやらせるヘビ動画に530万再生 60匹飼育するヘビたちのことは「家族とはまた違う感覚」
ヘビ多頭飼いのなぜ「さまざまな色や柄があり、コレクション性がある」
真夜中のビバリウムヘビに対しては、「怖い」とか「気持ち悪い」とか「危ない」とかマイナスイメージを持っている人がほとんどだと思うのですが、「かわいい」という声が結構寄せられていたので、ヘビについてちょっと違った印象を与えることができたかなとは感じています。
ヘビの皮が落ちているのを見たことがある人は多いと思うのですが、実際に脱皮をしているところを見たことがある人はあまりいないと思うんです。ましてや人間が皮を?いている動画なんて、今までだったら考えられないと思うので、ヘビの意外な一面は見せることができているかなって。「今まで持っていたイメージが反転しました」みたいなコメントもたくさんもらっていますね。
――ヘビを撮るときに配慮していることは?
真夜中のビバリウムヘビのエサはネズミとかなので、生きたネズミを食べさせるようなショッキングなものは避けるようにしています。冷凍のマウスの場合も多いのですが、それでもやっぱり批判的なコメントは来ることがあるので、そういった認識は持つようにしています。
真夜中のビバリウムヘビを飼い始めて4年くらい経つのですが、ヘビに信頼をしてもらっているというよりは、こちら側の扱いがうまくなっていっているのかなと思います。扱い方次第では怒らせてたくさん噛まれてしまうこともあるので、ヘビを変に刺激せずにダメージを負わずに扱えるようにはなってきたかなって。だから、それを見て信頼関係を築けているように感じる人もいるのかもしれないですね。
真夜中のビバリウムもともと僕は動物や生き物が好きで、金魚とかザリガニとかハムスターとかを小学生のときに飼っていたんですけど、中学時代に友達がヘビを飼い始めて、それを見てすごいなと思っていたんです。高校卒業後に専門学校に行って一人暮らしを始めたときに、何かペットを飼いたいと思って、その中学の友達がヘビを飼っていたのを思い出して、自分もヘビを1匹飼ってみたというのがきっかけです。
――現在は60匹のヘビを飼育されているそうですね。ヘビを飼っているYouTuberを見ると多頭飼いをしている人が多いですが、それはなぜなのでしょうか?
真夜中のビバリウム生き物に対して使う言葉ではないのかもしれないですが、コレクション性みたいなものが多少あります。例えば、コーンスネークというヘビの中でもさまざまな柄や色を持つ品種があってそれを集めたり、違う品種同士を掛け合わせて繁殖を行うことでまた別の品種を生み出したりする楽しみがあるんです。1匹だけを可愛がっている方もいらっしゃいますが、1匹飼ったら違う色や種類も飼ってみたいと思うようになって多頭飼いをしているという方も多いですね。
1年以上エサを食べないヘビやうんちを数ヵ月溜める大蛇「とにかく省エネな生き物」
【真夜中のビバリウム】朝は特にやることがなくて、食べ残しを捨てたり、うんちの確認や処理をしたりするくらいで、昼くらいになったら、ペットシーツを替えたり、お水を新しくしたりとかですね。エサをあげる日にはネズミとかを解凍して昼間にあげます。決まったルーティンというのがあまりなくて、犬とか猫みたいに毎日何時に何をしてといったことはないです。
――エサやりは不定期なのですか?
【真夜中のビバリウム】そうですね、不定期です。特に大人のヘビはあげすぎが逆に良くない場合があるので、「この子、前にあげたのはいつだったかな?」と感じるくらいになったらあげるといった具合です。大きい種類だと、1〜2ヵ月くらい空ける場合もあります。
――月のエサ代はいくらぐらいになるのでしょうか。
【真夜中のビバリウム】恐らくですが、月に3〜4万円、多くても5万円くらいだと思います。
――ヘビを飼ってみて大変だったことは?
【真夜中のビバリウム】ブラッドパイソンという大きいヘビがいるんですけど、うんちを数ヵ月とか溜めてから一気に出すので、その掃除が結構大変ですね。下手したら3〜4ヵ月くらい溜めることもあります。
――ヘビとの暮らしで印象的だったり驚いたりしたエピソードがあれば教えてください。
【真夜中のビバリウム】ヘビは省エネな生き物なのですが、1匹だけ全然エサを食べてくれない子がいて、1年以上何も食べてくれなかったんです。食べてくれないと痩せていって餓死してしまうと思っていたのに、まったく痩せる様子がなくて、とにかくジッとしてエネルギーを使わないようにしているんです。最近やっと少しずつ食べ始めてくれたんですけど、1年以上食べなくても痩せもせず死にもせず生きているのにはすごいなと驚きました。