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「常にすべって不安定だった」なかやまきんに君、それでも筋肉道を貫いた“根拠なき自信”の源泉
同期に覚えてもらうために着始めた“タンクトップ” それでも相方が見つからず、やむを得ずピン芸人に
今でこそ「パワー!!!」がTVCMでも使用される人気者だが、自身は、芸人になった当初は完全に暗中模索状態だったと明かす。「高校を卒業してNSC(吉本の養成所)に入ったんですが、当時生徒が600人くらいいまして。なので、とにかく覚えてもらわなきゃと思い、当時も筋トレをしていたので毎回タンクトップを来て通っていました。本当は相方を探していたのですが、この人だったら自分のボケにツッコんでくれそうという人が見つからなくて…。筋肉芸をやっている人もいない時代でしたので参考にするものがなかったんです。だから完全に手探り状態でしたね」(なかやまきんに君/以下同)
当初はダウンタウンやナインティナインらに憧れていたため、ピン芸人での活動は予想外だった。事務所からも「筋肉でお笑いは無理」と心配された。「大阪は本当にお笑いに厳しいところで、一発ギャグで押したり、ショートコントでもごまかすようなネタもダメで、まず漫才ができるのが大事という風潮が強かった。事務所からも心配されて、やっぱり無理じゃないかという不安はありましたね。でも、筋肉に特化すれば何か起こるのではないかという根拠のない自信もあった。飽きられるかな、でもこれしかないなと悩みつつ、筋肉芸を続けていく決断をしました」