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「常にすべって不安定だった」なかやまきんに君、それでも筋肉道を貫いた“根拠なき自信”の源泉

手探り状態の中、FUJIWARAら先輩芸人の尽力で完成した自身のキャラクター

  • なかやまきんに君公式Twitter(@kinnikun0917)より

    なかやまきんに君公式Twitter(@kinnikun0917)より

 そんな彼を最初に見出したのはFUJIWARAの原西孝幸。筋肉にタンクトップという独自のスタイルを続けたことから「変なやつがいる」と話題になり、FUJIWARAのイベントに呼ばれたのだ。芸名をつけてくれたのも原西。だが当時は「きんに君」だけであり、その後、「なかやま」という名字をつけてくれたのは出演したクイズ番組のスタッフだった。

 しかし当初、芸人としては順風満帆とは言えなかった。「今も手探り状態ですが当時はさらにそうで、先輩にフォローを入れてもらって笑いになったり、常にすべって不安定な感じだったので、アドバイスをたくさんもらって。僕のキャラや芸はFUJIWARAさん、陣内智則さん、小籔千豊さん、ケンドーコバヤシさん、サバンナさん、フットボールアワーさんたちから作ってもらったような感じですね。三四郎のラジオで見せた会話が噛み合わないキャラもそうかもしれません。からむ先輩によって僕も全然違うことを感じ、自然発生的に定着していきました」

 そしてきんに君を語る上で外せないのはアメリカへの2度に及ぶ“筋肉留学”だ。“筋肉留学”とは言っているが実際は筋トレをしに行ったのではなく、高校時代から憧れだった筋肉の聖地、ベニス・ビーチがあるロサンゼルスでその空気を感じること。もう一つは、ハリウッドのテレビや映画のオーディションを受けるためだったという。「ハリウッドはエンタメの最高峰。そこでどんな形であれ、活躍したいと思ったのです」。
  • なかやまきんに君公式Twitter(@kinnikun0917)より

    なかやまきんに君公式Twitter(@kinnikun0917)より

 ボン・ジョビの「It’s My Life」に合わせてボディビルのポーズを取り、サビ部分で「ヤー!!!」の掛け声と共に粉チーズをぶちまけるマグマスパゲティーは、実在するアメリカのボディビルダーのモノマネから生まれ、アメリカの劇場で客はもちろんスタッフからも大ウケ。手応えを感じた。

 実際、4〜5件ハリウッドからオファーがあったが、大学で運動生理学を学ぶ学生だったため、学生ビザでは働けなかった。そこで卒業までして帰国したのだが、勉強ばかりしていたため、筋肉が衰えてしまった。「筋肉芸人は特殊で、筋肉がでかくて迫力があるとウケるんです。ですがウケると仕事が増えてトレーニングの時間がなくなり、痩せる。するとウケなくなって仕事が減る。仕事と筋肉が反比例なんです。それもあり、帰国直後は仕事がありませんでした。そこで、もう一回原点に戻ろうとボディビルのトレーニングをよりしっかりと行いました」

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