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なぜ船が空に浮かぶ…? 15年前に父が自作した“凧”に驚き「ドラクエの世界観」「まるでピーターパン」

 お正月の定番の遊びである“凧あげ”。今では公園などで凧を操る姿もあまり見なくなったが、そんな中、15年ほど前に作られたという凧が今年SNSで大きな話題となった。その理由は、凧の形状。一見すると浮かぶわけがないと思える“帆船型”をしており「まるでピーターパンの空飛ぶ船」「ドラクエの世界観!」などの声が寄せられた。制作したのは投稿者である横浜ショーンさん(@YokohamaSean)のお父さんなのだが、話題になっていることをまだ伝えていないという。その理由や、お父さん自作の凧について詳しく話を聞いた。

内装の職人だった父に尊敬の念「こうして脚光を浴びていることが誇らしい」


――SNSで大きな話題となり、TVでも紹介されたそうですが、反響を受けていかがですか。

軽い気持ちでツイートしたものが、こんな大きな反響になって驚いています。某キー局様や海外のメディアなど、いろいろなメディアからコンタクトがありました。ただ、私のTwitterアカウントを知られたくないので、この件は田舎の父を含めて家族・親族の誰にも言っていません(笑)。実際にテレビで放送された時の興奮などを分かち合える人がいないのが、とてももどかしいです。Twitterの仲間達が一緒に面白がってくれたのが救いでした!

――お父様の凧が話題に上がることについて、どんな心境になりましたか。

父は内装などの職人をしており、まもなく71歳になりますが実はまだ現役です。とても真面目な性格で、高卒から同じ会社で働いており、勤続50年を超えています。派手なキャリアではないかもしれませんが、兄弟3人を養った職人の腕で作り上げた凧が、こうして別の形で脚光を浴びていることをとても誇らしく思います。まだ父は知りませんが(笑)。

「ネガティブな話題で炎上することも多い中、空飛ぶ船という誰も不幸にならない幸せな話題でバズっていて素晴らしい。Twitterを通じて、新年から皆に夢と幸せを与えている。」と言ってもらえたことがとても印象に残っています。少しでもそのように感じてくれた人がいらっしゃるなら、ツイートした甲斐があったなと思います。父も喜ぶと思います。まだ父は知りませんが(笑)。

「邪魔やなぁ」と思ってたら実はすごかった… 空を飛ぶ船に孫たちも大喜び


――15年ほど前に制作された凧とのことですが、このことは最近初めて知ったのでしょうか。

随分前から実家の隅に置いてあったので、この凧の存在は私含め家族全員知っていました。私を含めて誰もほとんど興味を示しませんでした。それどころか、この凧は実際かなり大きなサイズ(長さ、高さそれぞれ1m程度)なので、「またお父さんが何か作っとるわ。邪魔やな」くらいに思っていたんじゃないでしょうか(笑)。

――お正月に家族が揃ったときにこの凧をあげたそうですが、ご家族はどんな反応だったのでしょうか。

私と2人の兄弟には3歳〜6歳の子ども(父にとっては孫)がいるのですが、この凧が空を飛んでいるのを見て、子どもたちは「船が空をとんでる!」ととても興奮気味でした。

――その時のお父様のリアクションは?

とても真面目な性格の父なので、ほとんど言葉を発さずに淡々と凧を揚げていました(笑)。
こういうところが職人気質だな、と思います。

――こちら以外に自作の凧はあるのでしょうか。

私の知る限り、これ以外に凧はありません。とても手先が器用なので、初めて作る凧でも上手く作れたのだと思います。私が小学生の頃、いつも子どもたちの夏休みの工作を手伝ってくれていたのですが、小学生が作ったにしては完成度が異様に高く、いつもコンクールで選抜されて、「ナントカ大臣賞」みたいなすごい賞を何度も受賞しました。今だから言えますが、工作は子どもたちは一切手を触れず、全部父が作ってました(笑)。

――お父様に新作の予定は?

この反響を父に見せればその気になるかもしれません。Twitterの友人たちからは、「これは売れる!」「発売してほしい!」などのコメントももらっています。あとは、私が腹を括ってアカウントバレ覚悟で父に伝えるだけですが、まだ踏ん切りがつきません。いま一生懸命過去のツイートを整理しているところです(笑)。

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