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各都道府県の“県章”が47体の仮面ライダーに 歴代ライダーやアイアンマンにも着想「妄想で心が躍る」

どこか見たことがありそうでない…そんな仮面ライダーたち47体が一斉にTwitterで公開されると「全部かっけえ」、「心が踊るなぁ…!」など大きな話題に。実はこの仮面ライダーたちは、各都道府県の「県章」をモチーフに、ザギザギさんという特撮好きの大学生がオリジナルでデザインしたもの。約1カ月をかけて描いたというこの作品へのこだわりと、「驚嘆すべきデザインの宝庫」と称える仮面ライダーへの愛を聞いた。

特撮ファン以外からも好評の理由は「誰もが持つ“地元”というアイデンティティ」

――投稿には、現在8万以上のいいねが寄せられておりますが、反響を受けていかがでしたか。

 驚きと感謝の気持ちでいっぱいです!絵をSNS上で公開するようになって5年経ちますが、ここまで多くの方に作品を見ていただいたのは初めてです。皆様の地元愛と『仮面ライダー』という名前の偉大さとをひしひしと感じております。仮面ライダー50周年という節目の年にこのような機会に恵まれ本当に嬉しいです。ありがとうございます!

――印象に残っているコメントはございますか。

 多くの方からいただいた「自分の地元がカッコよくて嬉しかった、ありがとう」というコメントです。個人の趣味の範疇で描いた絵が「感謝される」という経験は貴重なので、本当に嬉しかったです。また、「仮面ライダーはあまり詳しくないが、このイラストは非常に面白くて好き」という旨のコメントもありがたかったです。誰しもが持つ「地元」というアイデンティティに根ざした「県章」を扱ったからこそ、ここまで多くの人々に関心を寄せていただけたのだと思います。この絵がきっかけで、仮面ライダーシリーズに少しでも興味を持っていただけたら幸いです!

――なぜこのような仮面ライダーをデザインしようと考えられたのでしょうか。

 岡山出身の友人との会話で出身県の話になり、そこで岡山県章を見た際に「ライダーズクレスト(公式で定められている、各ライダーを表すロゴ)に似ている」と気付きました。そこから47都道府県の県章の存在を知り、「もしかしたら全て仮面ライダーにできるのではないか」という好奇心から全県のデザインに踏み切りました。

難関だったのは「栃木」と「岐阜」 歴代ライダーだけでなくアイアンマンからも着想

――全体としてこだわったポイントはどこでしょうか。

ポイントは3点あります。1つ目に、元の県章の形状を最大限活かしたデザインにすること。県章は全てロゴとして優れたデザイン性を有するため、そこに込められた意匠や意図を曲解することなく尊重し、かつライダーの顔としても見栄えするように「全県主役」のつもりで取り組みました。2つ目は、子供が覚えられるようシンプルかつ印象的なデザインにすること。具体的には、見て3秒で全体像が把握でき、かつうろ覚えで描いても再現できるようなカタチを目指しました。最後は、「ライダー側がこのデザインならクレスト(元の県章)は必然的にこの形になるだろうな」という納得感をもたせること。既に存在する県章を元にライダーを描いたのですが、ライダーを見た後に県章を見ても納得できるような双方向性を重視しました。なので、県章部分は顔の中でも最も目を引く位置に置いています。

――デザインするのに苦労した県はありますか。

苦労したものはたくさんありますが、特に難しかったのは栃木県と岐阜県です。栃木は県章の左右非対称性が極めて強く、「顔」として認識できるよう再構成するのに時間がかかりました。結果として、白い部分を個別に複眼とするのではなく、緑色のスクリーンの上に白いホログラムが表示されているようなデザインにしました。これは「仮面ライダージオウ ディケイドアーマー」やアーケードゲーム『ガンバライジング』におけるアバター「ガンバライダー」、更には映画『アイアンマン』のヘルメット内ディスプレイ演出などから着想したものです。岐阜は直線的な中央部分と曲線的な正円部分とが同居しており、どこに複眼を置くかで難航しました。結果として、中央にある5本の縦線を複眼に、正円をマスクの縁取りにすることで収めました。「仮面ライダーディエンド」を参考にしています。

――デザインがお気に入りの県章仮面ライダーは?

全てに愛着を持って描いたので選ぶのは難しいですが、デザインの好みで言えば栃木、奈良、愛媛がお気に入りです。栃木は前述の通りサイバーチックなアレンジが好みです。難易度が高かったのもあり、かなり思い入れが強いです。奈良は静謐で渋カッコイイ「和」の雰囲気を意識しました。鹿の角型の触覚は2本にすることも考えましたが、県章の左右非対称性を際立たせたかったので右側にのみ添えました。愛媛は元の県章の躍動感と鮮やかな色彩が好きなので、髪のようなアレンジでそれを表現しました。黒と金の差し色で締めることで、色数が多くとも破綻のないデザインを指向しました。

――制作にはどれくらいの時間がかかったのでしょうか。

1つの県につき短くて2時間、長くて6時間ほどです。大学の夏休みを使って一気に仕上げたので、総制作期間はちょうど1ヶ月ほどでした。

特撮は「総合芸術作品」 デザインの変遷に見る仮面ライダーの懐の深さと可能性

――最初は手書きで仮面ライダーを描いていたそうですが、きっかけは何だったのでしょうか。

幼少期から絵を通じて空想を具現化することが好きでした。自分は『カブト』〜『キバ』辺りの世代ですが、周りがリアルタイムでライダーを見ていた頃は興味こそあれ本編は全く見ていませんでした。しかし彼らが既にライダーから離れた小学5年生の時に、父に勧められ『仮面ライダークウガ』を見たことで一気に仮面ライダーシリーズにハマりました。それ以来、ずっとライダーや怪人にまつわる空想を絵にしています。

――今では、実際にはいない仮面ライダーやウルトラマン、特撮ロゴなどもデザインされています。

幼少期からずっと特撮全般が好きだったので、空想や絵にもその影響を受け続けています。空想は自分と切り離せない営みなので、特撮作品という外部からの刺激を得られる限りアイデアが尽きることはありません。今回の県章ライダーのように、ふとした思いつきから一気に完成まで至るものもあれば、数年前に思いつくも行き詰まったアイデアに対してある日突然突破口が見えたりもします。

ロゴデザインについてはここ数年で関心を抱きました。前述のライダーズクレストも特撮におけるロゴの一つです。フォントの妙・可読性とのバランス・空白や色彩の使い方などといった無数の趣向が凝らされているロゴは、特撮という総合芸術作品が内包する美の形態の一つだと考えています。

――特撮には“芸術性”があると。

特に、仮面ライダーシリーズには「デザインの自由度」が際立っていると思います。とりわけ平成ライダー以降のデザインの変遷に目を向けると、毎年全く異なる個性の爆発を「仮面ライダー」の名の下に包摂しています。そしてその歴史に組み込んでいく懐の深さと可能性の大きさには目を見張るものがあり、驚嘆すべきデザインの宝庫であると感じます。

――今後の作品の構想は?

構想は常にメモ帳に書き留めていますが、描き切れないほどの量のアイデアがまだまだあります。オリジナルや二次創作問わず、これからも作品を発表し続けていきたいです。そしてそれを通じて少しでも多くの人に、私の愛する作品の魅力が伝われば幸いです!

※県章の使用には本来申請が必要であるため、ザギザギさんはこのデザインを県章を引用した非公式二次創作として公開しています。また、無断転載・営利目的での利用は禁止としています。

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