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「これ本物じゃないの!?」アイスで作られた“バラ”に反響「温泉地に来るきっかけに」
地元の有志たちが始めた“おもてなし”を進化、誕生したのが「アイスの薔薇」
【榎本さん】地元の有志たちが『バラ園』への来園者へのおもてなしとして始めた『お休み処』を引き継ぐ形でお店を出す事となったのが『ローズガーデンカフェ』です。折角ならもっとお客さまに楽しんで頂きたいと考え、『アイスの薔薇』を開発しました。
――本物のバラに見えるほど美しい形だと思うのですが、開発の苦労はありましたか?
【榎本さん】開発そのものは既存の技術を応用しただけなのですぐに作れました。でもよりリアルに形作るまでには1年程の時間が掛かりました。また、ジェラートの種類に寄ってキレイな形にならないものもあり、味を含めて試食試作の繰り返しです。
――1年も! すごくきれいですもんね。形を作るのに、どれくらい技術が必要なのでしょうか?
【榎本さん】お店では、キレイに作れるのは私1人ですが、練習を重ねれば誰でも可能です。個人差はありますが、2〜3日練習すればバラの形にはなると思います。
――『アイスの薔薇』はいつごろから販売しているのでしょうか。
【榎本さん】『アイスの薔薇』を販売し始めたのが4年前からで、年々認知度も上り売上も増加はしておりました。今年の6月は、土日で1日約250個、平日150個程の販売です。
――近年はコロナ禍で温泉街など観光地は大変だと思います。客足はどのくらい減少しているのでしょうか?
【榎本さん】かなり減少しており、宿泊客は例年の3割〜5割程と思います。大変な状況であることには間違いないです。
SNSの存在の大きさを実感「写真と投稿者によって広がり方がまったく違う」
【榎本さん】あいたさんのツイートをご覧になって来る方も大勢いますが、バズったことにより他のメディアからも注目され紹介して頂く事で更にさまざまな年代の方々にもお越し頂けるようになりました。
――SNSの影響力の大きさをどのように感じましたか?
【榎本さん】個人にも数年前からSNSを活用していましたが、今回のように大きく広がる事はなかったので写真と投稿者によって広がり方が違うと感じました。おそらく、写真の撮り方が良かったのと、今回バズったツイート主であるあいたさんが、普段から本当に魅力的なモノだけを発信しているからこそここまで反響があったのだと思います。
――ツイート主のあいたさんとはもともとお知り合いだったのですか?
【榎本さん】あいたさんと面識はなく、友人であるカメラマンの五十嵐丈さんの知人となります。五十嵐さんに撮影をお願いしたときに、『友人のあいたさんが山形の魅力を発信しているので画像を送ってみます』と言ってくれたのが縁です。あいたさんと五十嵐丈君には感謝しかありません。
――最近はお店のInstagramを開設されていましたね。
【榎本さん】最初から考えていた訳ではなかったんですが、個人のInstagramでは限界を感じていたので、バズったことが良いタイミングと思い、お店専用のアカウントを開設しました。
――魅力的な商品ですよね。今後の目標を教えてください。
【榎本さん】あつみ温泉にたくさんの方が来て頂き、観光地として賑わうのが一番の目標です。『アイスの薔薇』はあくまでツールの1つに過ぎないです、模倣も可能なので。引き続きお店は継続しつつ、今後は別の魅力あるスポットを創っていければと考えております。
Information
RoseGardenCafe
【住所】
〒999-7204
山形県鶴岡市湯温海温海公園内
【電話】
090-2367-4770
【営業時間】
平日 12:00~17:30
土日祝祭日 10:00~17:30
【定休日】
不定休(悪天候時休業)
【営業期間】
4月末〜10月末