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「やっと洗脳が解けた…」モラハラ夫からの逃亡劇、元妻が語る被害者の心理

 近年、人格を否定するような暴言を吐き、過剰に束縛、支配するモラハラ男に悩む女性が増えているという。そんな中、人気となっているのが、インスタグラムに公開された漫画『モラハラ夫に人生を狂わされた話』。大学時代にSNSを通じて出会い、遠距離恋愛を経て同棲、結婚、そして別居、離婚に至るまで、モラハラ男とのリアリティ溢れるやりとりが詳細に綴られ、大きな反響を呼んでいる。著者のもちママさんに、漫画化しようと思ったきっかけや抱えていた思い、そして今、モラハラに悩んでいる女性へのアドバイスを聞いた。

「あれはモラハラだったのか」気付きにくい被害者の心境

――壮絶なモラハラ体験ですが、漫画で発信しようと思われた理由を教えてください。

もちママさん離婚するために実家に戻ったら、たくさん助けてくれた母親に「こんな男に騙されて結婚するような女はあんただけ」などと言われ続け、私だけなのかな? とモヤモヤしていたことがきっかけです。きっと、私と同じような人は他にもいるだろうという期待を込めつつ、もし夫がモラハラだと気づかないまま苦しんでいる女性がいたら、こういう男がモラハラなんだと気づいてほしくて発信し始めました。

――モラハラに遭っている人に対するメッセージですね。

もちママさんモラハラによって失った自信や自己肯定感を回復させるのはなかなか難しいし、その状況から逃げることは簡単なことではありません。でも、「あなたは悪くないんだよ」ってことを伝えていきたいと思いました。

――別居するまで元夫・アキラさんの言動・行動がモラハラだと気づかなかったということですが、婚姻中はその態度をどう感じていたんですか?

もちママさん何が起きても自分がすべて悪いと思って、アキラは私のために怒ってくれているんだと勘違いしていました。よく「俺はお前のためを思って言っているんだぞ」って言われていましたしね。こんな私のために言ってくれる人はほかにいない、とまで思い込み、私の頭は相当ヤられていました。

「お前の母親はおかしい」家族に吐く暴言に“モヤモヤ”

――アキラさんの言動・行動がモラハラだったと気づいたのはいつですか?

もちママさんいろんなことが苦しくなって実家に逃げた後、どういうものがモラハラなのかを知りました。そこで、常日頃アキラからの罵声や責め立てるような物言い、金銭的に苦しめられていたこと、「俺がいないとお前は何もできない女だ」と丸め込まれていたことが、ようやくモラハラだったとわかりました。
ほかにも、年に2回実家へ帰るだけで、「帰省が多すぎる」「嫁に来たんだからもっとこっちの家族を大事にしろ」とよく言われていたのですが、それらが見事なモラハラだったことに当時は気づけませんでした。

――アキラさんのモラハラぶりはいつ頃から現れたのですか? 結婚前に“兆し”を感じたことは?

もちママさん思い返せば“兆し”はいっぱいありましたが、結婚前は恋愛脳で頭の中がお花畑状態だったので、気づいていませんでした。出会った頃、私は母の愚痴をよく言ったり、彼氏と別れたばかりだったりで、慰めてくれたのも大きく影響していたと思います。

――“兆し”があったということですが、当時は、どんなことを言われていたのですか?

もちママさん「お前は実家にいたらだめになる、早く家から出ろ」とよく言ってきました。「お前の母親はおかしい、その家にいたら成長できなくなるぞ!」など、母を悪く言われてモヤモヤすることもありましたが、私の気持ちをわかってくれていい人…くらいにしか思っていませんでした。モラハラの兆しというより、人としてどうなんだ? という部分はかなり出ていましたが、当時は盲目になっていましたね(苦笑)。

――アキラさんのモラハラが炸裂し始めたのはいつ頃からですか?

もちママさん長女が生まれてから急に仕事を辞めて事業を始めたんですけど、うまくいかず、融資も受けられず、かなり精神的に追い詰められたんだと思います。そのあたりから、どんどん私を責める言動が増えてきました。私は育児休暇中で、給付金も正社員の給料に比べたら低かったので、「俺が食わせてやってる」とよく言われました。実際は、私の給付金で生活が成り立っているのにそれを認めず、俺がいかにお前より優れているか、というアピールをされてモラハラが開花していきました。

何をしても気にくわないモラハラ男、「あなたは悪くない」伝えたい想い

――日々のモラハラにはどう対処していたのですか。

もちママさん私が黙っていれば、アキラは言いたいことを言うだけ言ってスッキリして終わるので、無言を貫き通していました。モラハラ相手には何を言ってもねじ伏せられますから、なるべく怒らせないように、機嫌が悪くならないように言うことを聞いていましたね。でも、無言を貫いても結局文句は言われました。何をしても気に食わないんです。

――苦難の末、離婚されましたが、モラハラに耐えている間、やっておいてよかったことはありますか?

もちママさん自分が悪いと思っていたので誰にも相談できなくて、スケジュール帳に事細かに何を言われてどう思ったかなど書いて、気持ちの整理をしていました。ほぼ反省文のような感じでしたが、これがのちの離婚調停で役立ちました。

――モラハラで悩んでいる女性たちにアドバイスをするとしたら?

もちママさん日々罵られて、まともに話が通じなくて疲弊している方が多いと思います。話すだけ無駄だし、相手にすればするほど図に乗るので、宇宙人と話しているんだな…とあしらう程度に相手をするのがベターです。

――漫画では、理不尽なモラハラに反論するシーンもありましたね。

もちママさん時にはそれもありだと思います。アキラの場合、反論されるとビビって、その後は「俺は死ぬぞ!?」などと脅してきました。でも、死ぬほどの勇気を持っていないことを知っていたので、勝手にやらせていました。相手の言うことを間に受けないことで、対処していたんです。また、アキラはあの手この手とそれらしい言葉を並べ立てて、「俺はお前より偉いんだぞ」と見せかけてきました。それも、よく聞いてみると中身はペラッペラでした。

――それでも言葉の暴力は、心がくじけそうになります。

もちママさん「お前が悪い」と責任転嫁してくることも多いと思いますが、そこは決して負けないでくださいと伝えたいです。モラハラ被害者は悪くないんです。奥さんや彼女を大事にできない男は、こちらから願い下げましょう。
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