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「人のダンナを欲しがる略奪女」SNSの“匂わせ”で宣戦布告するあり得なさ…、サレ妻の逆襲に反響
読者の共感の声が多い 賛否あってもそれだけ感情移入してくれている
サクラさん「夫を何とかして」「早く復讐して」とか、みなさん詩穂を応援してくれているのがうれしいです。一方、詩穂に対して「それでいいの?」「しっかりして」と思っている方もけっこういます。賛否はあっても、反応してくれるのは作品に感情移入していただけているということなので、どんなコメントも励みになっています。
――不倫の証拠をつかむまでのエピソードでは、頼もしい友人も登場します。
サクラさん優花の存在は大きいですね、詩穂が強くなれるのは彼女のおかげですから。実際に不倫されたら、きっとどう行動をとっていいかわからなくなりますよね。弁護士に相談したりするかもしれないですけど、復讐まではなかなか思いつかない。だから本作では、いろいろな人のサポートを受けながら思い切り復讐する物語にしました。不倫されている人には、「やられたぶん、やり返してやろう」って思うくらい勇気をもってもらいたいんです。
――夫婦のあり方もさまざまですが、離婚する・しないという議論も大きなテーマです。
サクラさん不倫が原因で離婚するかしないかは、夫婦の問題です。周囲から見たら離婚したほうがいいと思うかもしれないけど、そこには家族があり、自分たち以外の人も巻き込まなければならない…。離婚って簡単ではないですしね。当事者それぞれに事情は異なります。不倫を描くようになって、そんな思いを馳せるようになりました。
WEBコミックの縦スクロールは描きやすいし楽しい
サクラさん小さい頃から漫画ばっかり読んでは、描いていました。ずっと漫画家になりたかったんです。いろいろなコンテストにも応募したりしましたが、昔は仕事をしながら描いていたこともあり、時間がありませんでした。そんななか、『comico』の作品募集の告知を知ったんです。カラー&縦スクロールもめずらしくて、ここで描いてみたいと思って、誰でも投稿できる「チャレンジ作品」に投稿しました。
――WEBコミックの縦スクロールにはすぐに慣れましたか?
サクラさんはい。描きやすいし楽しくて、これいいなって思いました(笑)。『comico』はいろんな漫画アプリのなかでも投稿しやすいし、おもしろい漫画家さんが集まっているのが気に入っています。
――漫画を描くうえでのポリシーを教えてください。
サクラさん独りよがりにならないように、気をつけています。構成からすべて1人で考えていると、自分は理解できているから大丈夫だと、勘違いしがちです。細かなシーンもしっかり意図が伝わるよう、編集者さんやいろいろな方の意見を聞きながら描いています。
――作品作りにおいてのポリシーは?
サクラさんストーリーだけでなく、ジャンルやキャラクター設定においても、ありきたりにならないようにしたいとは思っています。でも、現実離れしすぎても共感を得られないから、“強烈だけど現実にありそう”という点を、常に意識しています。
――まさに、作品に登場する不倫相手のエレナですね。SNSでの“匂わせ”を楽しむなど、強烈なキャラクターです。
サクラさんSNSに拓海とガラス越しの写真を載せて匂わせているとき、優越感を得ている恍惚とした表情も嫌な感じですよね(笑)。エレナは「こんな女ありえない」と思って描いています。
――初めての作品で大きな反響を得ました。次の作品への期待も高まっていると思います。
サクラさんいまやっていることに精一杯ですよ(笑)。まだまだこの作品で描きたいことがたくさんあって、いまは目の前のことに全力投球です。漫画家としてのビジョンや理想をはっきりと持っているわけではないんですけど、ただ読者に楽しく読んでもらいたい。続きが読みたい、また読みたいと思ってもらえるようにこれからもがんばっていきます。
『インモラルに復讐を』/サクラ(外部サイト)『comico』にて毎週月曜日に連載中
浮気夫と泥棒猫に鉄槌を! サレ妻の復讐劇を描いたサスペンス。結婚して5年、愛を誓いあって夫と結ばれた立花詩穂(31)だったが、近頃はセックスレスで子どもが欲しくてもできず、 周りからの「子どもはまだなの?」という言葉にも苦しめられる日々。 夫婦の仲は冷め切っていた。夫にとって私ってどんな存在なの? そう思っていた矢先、夫の身辺に女の影が…!まさか、浮気!?
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