ORICON NEWS
愛ゆえの贋作探求… 1枚25万円『ビックリマン』“パチシール”に見るニセモノの価値基準
発見されたものを頼りに推測していく「考古学」的な“パチシール”の世界
「“パチシール”がいつどこから誕生したのか、さまざまに論じられていますが、決定打となる証拠は存在していません。ですが皆さんのご記憶からの推測で『ビックリマン』シリーズで言えば6〜7代目から。人気キャラ『ヘラクライスト』が登場したあたりから流布されたのではないかと言われています」(田嶋氏/以下同)
“パチシール”のなかでも、一般的に知られているのが「ロッチ」ものだろう。本物と見紛う出来だが、裏面の「ロッテ」の部分が「ロッチ」となっているのが特徴で、それ以外はすべてが瓜二つ。数多く流布され、社会問題になったこともあり、ロッテ側は1988年に著作権法違反容疑で告訴し、これが認められる騒動にもなった。
しかし「ロッチ」はビックリマンの“パチシール”の一部に過ぎない。「これら“パチシール”は独自の発展を遂げており、『コピー系』と『創作系』に分類・系統立てられます」と田嶋氏は語る。