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30周年のチキンラーメン・ひよこちゃん、悪キャラに自虐まで…シュールを追求したSNS戦略のワケ
狙うのは、王道ではなく「そうきたか…」 ユーザーを裏切ることが好きな日清食品
「どんぶりごと食べてもちょっと足りないな〜」(Twitterより)
「ここはどこ…?ぼくはどうした…?この金髪お祭りボーイは誰?」(Twitterより)
「黄身が沼なら、はまっても本望です」(Twitterより)
「世の中には多くの情報が溢れています。そのため、ブランドコミュニケーションにおいては、お客さまに何かしらの“フック”を作ることが重要になります。いろいろな“フック”の作り方があると思いますが、日清食品は“笑える”という“引っかかり”が大好きです。しかも、“王道”よりも『くすっと笑える』『そうきたか』といった、いい意味でお客さまの予想を裏切ることが好きなので、必然的にこういったネタが多くなるのかもしれません」
ユーザーを引きつけるフックや、飽きさせないための工夫を随所に盛り込むのは、宣伝手法の定石。そのなかでも、日清食品がさまざまな商品のCMやSNSにおいて世の中の話題を集める理由は、商品のPRのみを全面に押し出すことなく、社会性を有したメッセージと重ね合わせると共に、話題を起こすためのギリギリのラインを攻めるクリエイティブのバランス感覚、塩梅の良さにあるだろう。
「時事ネタや季節ネタなども意識しながら、どんどんとアイデアを出していきます。ブランドや商品をきちんと訴求することは当然として、最もポイントとなるのが『スタッフの間で笑いが起きるか』です。その場で『おもしろい』となったアイデアは、日清食品の社長・安藤徳隆(あんどうのりたか)に提案し、さらに議論を深めていきます。社長からアイデアの提案を受けることも多く、納得いくレベルまでブラッシュアップを続けていきます。もちろん、社長が加わっている場合でも、議論において『自分たちがどれだけおもしろいと思えるか』『笑いがどれだけおきるか』が重要視されることに変わりはありません」
そんな議論のなかで、「これはおもしろい!」と意見が揃った企画は、予算を多めにかけてとことんこだわって制作していくという。そういったこだわりや柔軟性が、日清食品のクリエイティブにおける強みであり、特徴のひとつになっている。