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日本特撮界の“生き字引”が語る『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の魅力とは? 「メイキングから伝わる製作スタッフやキャストの“作品愛”と“情熱”」

4月29日(水)に発売する『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』MovieNEX  (C) 2020 & TM Lucasfilm Ltd.

4月29日(水)に発売する『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』MovieNEX  (C) 2020 & TM Lucasfilm Ltd.

ディズニーの“超大作2作品”を自宅で満喫!まずは、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の魅力をクリエイター目線も交えて紹介!

 映画界の金字塔として世界中のファンから愛された映画「スター・ウォーズ」シリーズの最新作であり、全9作の完結編である『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。国内興収73億円、観客動員484万人を記録する大ヒットとなり、全てのファンを興奮と感動の渦に巻き込んだ本作のMovieNEXが、いよいよ4月29日(水)に発売! この発売を記念し、日本の特撮の現場で長年の経歴を持つ國米修市監督が、映像クリエイターの立場として、また、一人の「スター・ウォーズ」ファンとして、作品に対する想いを語った。
  • 國米修市監督

    國米修市監督

國米修市氏プロフィール
映画監督。長年に渡り日本の特撮映画、テレビ番組の操演、特殊効果を担当。現在はデジタル合成の分野でも活躍しており、特撮のアナログ技術、デジタル技術共に造詣が深い。スタッフとして参加した主な作品は『宇宙刑事ギャバン』『仮面ライダーBLACK』『ゴジラ×メカゴジラ』『仮面ライダー×スーパー戦隊』ほか多数。

圧倒的な予算規模!「ひとつのシーンで日本映画がまるまる3本撮れる」

【インタビュー・前編】

――まずは、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』をご覧になった感想を教えてください。


國米修市さすが世界を代表するSF映画だけあって、語弊がある言い方をしますが、「お金あるなあ!」と率直に思いました(笑)。監督やクリエイター達のこだわりを徹底的に追求する為に最大限の予算を投じている、という事ですよね。並々ならぬ制作陣の気合いと覚悟を感じました。ひとつのロケシーンだけでも、日本映画がまるまる3本撮れてしまうような規模。ビックリですよ。何より特筆すべきは過去のシリーズ作へのリスペクト。設定やキャラクターへの愛を余す事なく詰め込んだシリーズ完結編として相応しい作品だと思いました。
――特に印象に残ったシーンを教えてください。

國米修市砂漠をまるまる使った“アキ=アキ祭り”のシーンです。メイキングでも見ましたが、何百人ものエキストラに全員分の特殊メイクや衣装を用意しているんですね。そこに遠景や建造物のCGを重ねているんですが、本作は“CGに見える”部分が極端に少ない。「あ、これは作り物だ!」「あ、ここもCG使ってないように見えるけど、細かい所で使ってる!」って思い始め、ワクワクしながら見ていました。「スター・ウォーズ」は、そういう点からも見る事が出来るから楽しいですね。

――登場する群衆は全て本物のようにみえますが、そのあたりはいかがでしたか?

國米修市沢山の異星人が登場するモブシーン(群衆シーン)があるんですが、人間サイズだったり、小動物みたいな種族だったり、異星人やクリーチャーの個々がとてもよく動いているんですよ。動いているという事は、これは誰かが操っているものだという事がわかる。人形劇のような動かし方だとか、ラジコンのような動かし方なのか…とても興味深く見ました。

 映像の奥の方もよく作り込んであるんですね。映像の近景側は勿論、遠景も高解像度にも耐えられるようにしっかり作り込んである。昔の映画は映像が荒かった部分を利用して、ある程度チープな造形だったとしても、照明の加減やカメラのレンズの組み合わせでリアルに見せるという事が出来ていたんですけど、現代の映画は高解像度で細かい所まで見えてしまうので、そういう所の工夫が必要なんですが、よく出来たシーンだと思います。

――ワンショットで撮る集団の数も凄かったですね。

國米修市今回は400人!?(ボーナス・コンテンツ内で表記されているエキストラの人数)それだけではなく、他のシーンでも常に100人前後のエキストラが動いているので、規模の大きさが伺えます。それだけの人数をまとめ上げる“現場力”というか。そこが素晴らしいと思いましたね。

 時代劇は合戦などのモブシーンは比較的簡単に撮れますが、「スター・ウォーズ」はほぼ全て違う個体でしょう。一体作るというだけでも数十万円〜の世界なので、そう考えながら本編の映像を見ると途方も無いわけです。ストーリーとは直接的に関係ない部分を作り込むのが、「スター・ウォーズ」ならではだと思いました。

「ただのCGでは驚かない?」「スター・ウォーズ」が“アナログ回帰”した理由

――今回の作品を観て、日本の特撮クリエイターとしてどのような感想を持ちましたか?

國米修市ジョージ・ルーカス監督の旧3部作は殆どをミニチュアやセット撮影など、キャスト相手のクリーチャーも同じ空間で芝居をさせたものを撮っているんですね。次の『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』からの新3部作に関しては、当時の最先端という事もあり、殆どがCGなんです。これは、クリエイターがよく頭を抱える問題ですが、リアルなCG映像って、実写と区別がつきにくいのは確かに良い事なんですが、“よくできたアニメーション映像”との差が曖昧になって来ているという実情があります。これは特撮なのか?アニメーションなのか?最近はもう大迫力のCGで凄い映像というのは当たり前なので、観客が驚かなくなる現象が起こっているんです。ゲームに使われる映像も進化している事も要因の一つで、我々の抱える課題でもありますね。

 普通の映画は、「あ、ここはCGだ」「ここはCGじゃないな」という部分があるんですが、今回に関しては「ほぼ作っている」んですよね。オールCGの部分なんて、ほとんど無いように思いますよ。あっても数えられる程しかないんじゃないですかね。
――細かい部分でもCGが駆使されていますが、観客側にCGであるという事に気が付かせない工夫が多かったということでしょうか。

國米修市最近の作品の主流であるCGワークが少なかった事に驚きました。昔のミニチュア特撮を現在での技術でいかに昇華させるというか。旧3部作のジョージ・ルーカス方式を踏襲しながら、J.J.エイブラムスが進化させたと言っても過言ではないと思います。そして、やはり映画の魅力を出すのは役者なので、より役者に良い演技をして貰う為の工夫と準備を丁寧に重ねたと思います。最高の舞台を現場で作り上げて、予想の120%、200%の演技を引き出す事に成功していると思います。

――「この描写に注目してほしい!」など、國米さんならではの注目ポイントを教えてください。
國米修市やはり、ミニチュアとセット撮影、合成のシーンですね。その部分を担当している「人形師」という役職に驚きました。日本では「操演」という表記になる事が多いんですが、今回は、殆どが作り物で、建造物もロケ先にも建てているというのが判るんですね。作り手がCGによる表現方法に違うアプローチを掛けた印象があります。
近年のCGを使ったアクション映画は、全面グリーンバックのスタジオ内で、役者以外は全てCGというのも普通にあります。なので、実際にシーン撮影をする事が昔と比べると少なくなって来たんです。確かに効率的だし、アクシデントが起こりにくい優れた手法だと思うんですが“映画屋の作り方”としては、少し寂しいという思いもあったのかもしれません。

 作品のテーマが原点回帰をしている事と合わせて、映画作りも当時を模倣するという、臨場感を現場から演出する事で、役者達の演技をより良いものにする為に作ったのが伝わりました。技術的な部分よりも、作り手としての映画作りや物語に対しての“魂”みたいなものが、強く込められているのではないかと思いました。私はそこが大きな注目ポイントだと思っています。
取材・文/高坂雄貴(超次元電視いと、まほろば)

information

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
・先行デジタル配信中
・4月29日(水) 発売
  • 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け MovieNEX(初回版)』4,200円+税

    『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け MovieNEX(初回版)』4,200円+税

  • 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 4K UHD MovieNEX』8,000円+税

    『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 4K UHD MovieNEX』8,000円+税

『スター・ウォーズ スカイウォーカー・サーガ 4K UHD コンプリートBOX(数量限定)』50,000円+税

『スター・ウォーズ スカイウォーカー・サーガ 4K UHD コンプリートBOX(数量限定)』50,000円+税

■『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け MovieNEX(初回版)』4,200円+税
■『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 4K UHD MovieNEX』8,000円+税
■『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 4K UHD MovieNEX スチールブック(数量限定)』9,000円+税
■『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(数量限定)』DVD/2,800円+税
■『スター・ウォーズ スカイウォーカー・サーガ 4K UHD コンプリートBOX(数量限定)』50,000円+税
  • 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 4K UHD MovieNEX』8,000円+税

    『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 4K UHD MovieNEX』8,000円+税

<同時発売>
■『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 4K UHD MovieNEX』8,000円+税
◇公式サイト
https://starwars.disney.co.jp/movie/skywalker.html

(C)2020 & TM Lucasfilm Ltd.

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