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アウトドアで議論も白熱?全国400社「キャンピングオフィス」が人気の理由

キャンプをしない人にこそ体感してほしい、オフィス内テントだけでも会議に変化

――普段キャンプをしない人にとっては、抵抗が大きい気もします。
佐藤佳さん弊社の社会的使命は、「自然と人、そして人と人をつなげることで人間性を回復する」ことです。文明が進み、生活が便利になることと引き換えに、都市生活者は人間らしさを失っています。一方、日本のオートキャンプ人口は約7%に留まっており、本来はキャンプをやらない方々にこそ、「人間性の回復」が求められています。オフィスは人生の中でも長い時間を費やします。普段キャンプをしない、自然と触れ合う機会がない人にこそ、体感して頂きたいです。

――偏にキャンピングオフィスといっても、あらゆるサービスを展開されていますよね。
佐藤佳さんアウトドア空間を使った屋外でのキャンピングオフィスや、オフィスにキャンプギアを取り入れた屋内タイプ、更にコワーキングやシェアオフィスのモデルをスタートさせてきました。今年の4月からは、働き方改革関連法案に合わせてJTB様と共同でハワイのワーケーションが体験できるプランを展開。7月より、観音崎京急ホテル様と共同で、日中のワークはフィールドで、宿泊はホテルで行えるプランも提供しています。

――既存のオフィスの共用部にキャンプ用品を取り入れるのは、ハードルが低いかもしれませんね。
佐藤佳さん植物などグリーンを少し多めにするだけでも、リラックスできるなとか、居心地が良い空間になったと気づけると思います。また、「場」の力を使うことで、コミュニケーションってこんなに変わるんだ!というのも感じて頂きたいです。例えば、会議室をドーム型テントに変えて会議をしてみると、不思議と緊張がほぐれて、関係性がフラットになるなど。いつもの会議に変化が起こるはずです。

――キャンピングオフィスを利用した方に、どんなことを感じていただきたいですか。
佐藤佳さん自然を取り入れて働く気持ちよさをぜひ感じて頂きたいです。大自然の中なら、青い空、美しい森の緑、川のせせらぎ、鳥の声など。自然の恵みを五感で味わいながら行うミーティングは、思いもよらないアイデアや気づきを与えてくれるはずです。焚火を囲んで話をすれば、お互いの関係性が不思議と近づく感覚も体験もできるでしょう。寝食をともにすれば絆が生まれ、ただの同僚から、かけがえのない仲間になっていきます。

シェアリングエコノミーはビジネスの場にも、居場所も出会いも選択肢も増える

――キャンプのみならずシェアオフィスサービスは年々拡大していますが、“シェアオフィス”についてどのような考えをお持ちですか。
佐藤佳さん世の中の大きな流れの一つだと考えています。車、自転車、駐車場、家など、様々な物を分かち合うシェアリングエコノミーは、オフィスの世界にも浸透していくことでしょう。なぜなら、お互いの持ち物をシェアすることで、自分の居場所が増えたり、新たな出会いが生まれたり、効率を上げられるなど、相乗効果があるためです。また、社員のライフステージの変化に対しても、柔軟に対応できる環境をつくることもできます。

――オフィス次第で新たな出会いも生まれるのですね。

佐藤佳さん当社は、自社オフィスと併設して、Camping Office osotoというシェアオフィス、コワーキングスペースを運営しています。この事業を始めてから、自社のお客様や街との交流も増えて、ビジネスはもちろん、人生を豊かにするきっかけになっていると感じています。また、普段から地域の人たちと関わることで、災害時の助け合いがスムーズに行えるなど、防災にも役立つと考えています。

 テレワークやシェアオフィス、コワーキングスペースの利用が広がり、もはや仕事は自社オフィスでやるもの、という概念は年々薄れつつある。『渋谷キャスト』のキャンピングオフィスを運営する東急の岩本拓磨さんは、それぞれのワークスタイルが多様化する中で、ワークプレイスはただの“場”ではなく、“使用する価値がある場”か、という視点で見られ始めているという。
 そこだけにしかない“付加価値”を求めて、キャンプしながら会議、というのも1つの選択肢として仕事の幅を広げてくれるかもしれない。
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