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(更新: ORICON NEWS

「可愛すぎて可愛すぎて」1時間で予約埋まる“マイクロブタカフェ”、「臭い」「汚い」変えたい

 今年3月、都内にオープンした国内初のマイクロブタカフェ『mipig cafe』。オープン以来毎日満席で、約4ヵ月で来店者数2万人を突破。土日の予約はネット受付開始1時間で埋まるほどの人気だ。利用者が「ブタカフェの子ブタちゃん可愛すぎて可愛すぎて皆して母性の塊と化してた」と画像とともにツイートすると、14万いいねがつく反響があった。

自社ファームでブリーディングからペット引き渡しまで、カフェはヒト社会に慣れる訓練の場

 タレントの森泉や元サッカー日本代表の前園真聖もブタを飼い溺愛していることで知られている。『mipig cafe』では店内で触れ合うだけでなく飼いたい人への販売も行っており、すでに100件以上の購入予約が入っている。犬や猫よりもアレルギーが出にくく、ブタを家族の一員として迎え入れる家庭も増えてきているという。マイクロブタの魅力を広報の北川史歩さんに聞いた。
――マイクロブタの特徴を教えてください。
北川史歩さん40キロ以内のブタさんのことを指します。もともとイギリスで品種改良により生まれました。生物学的には品種があるわけではなく、通常のブタさんが100キロ以上、ミニブタさんが100キロ以内、マイクロブタさんが40キロ以内、とサイズでの呼び分けとなります。人懐っこく、トレーニングを行うと、トイレの場所やジャンプやスピンなどの芸も覚える賢さを備えています。

――“マイクロブタカフェ”とはどういった場所なのでしょうか。
北川史歩さん店内には常時10匹以上のマイクロブタさんがいます。ただし、ブタさんもシフト制になるので、フロアに出ているブタさんの数は変動します。お茶やスイーツを食べながら、触れ合いをお楽しみいただけます。(抱っこは苦手なため、禁止です。)
――店内のマイクロブタはどのように手配されているのでしょうか。
北川史歩さん国内に自社ファームを持っており、ファームでお母さんの授乳期間を経てから、カフェに来ます。

――飼いたい人への引き渡しも行っているのですよね。
北川史歩さんペット業界では珍しく、「ブリーディングからお客さまへのお引渡し」まで一貫しています。ペットショップへの卸などはございません。また、「受注繁殖」という形をとっているため、ご購入予約からお引渡しまで、1年〜1年半近くお待ちいただくことで、“衝動買い”が出来ません。

――ペットとして受け入れられる予定のブタがカフェで暮らしているということなのですね。
北川史歩さんカフェでは、新たな家族に迎えられるまでの間の社会化という、ヒト社会へ慣れる訓練を行っています。カフェにいるブタさんはご購入されたお客さまのもとへ新たな家族として迎え入れられます。カフェは“ブタさんの幼稚園”のような役割が主で、お客さまには癒されながら、ブタさんのトレーニングにお手伝いいただいております。

イギリスではブタは家族の一員、日本での家畜のイメージ変えたい

――カフェを開こうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
北川史歩さんマイクロブタさんが本来持っている「人懐っこさ」「賢さ」「きれい好き」などといった才能を一人でも多くの人にふれあいを通して、知ってほしいという想いからカフェをオープンしました。

――日本ではまだまだ家畜のイメージが強いですよね。
北川史歩さんブタさんは「臭い」「汚い」といったネガティブなイメージが強いかと思いますが、動物好きの創業メンバーが発祥地であるイギリスへ足を運び、実際はそんなことなく、人の都合によって作られたイメージだということに気づきました。
――欧米では“ブタのペット”が一般的な国もあるそうですね。
北川史歩さんイギリスのファームでは、自由に伸び伸びと過ごし、ペットとして家族の一員となっている光景を見て、衝撃を受けました。日本でもマイクロブタさんの本来持っている才能を広めていきたい、という想いから、国内にファームを昨年7月に建設。また、私たちと同じようにマイクロブタさんと触れ合いたい、家族として迎え入れたいという声もあり、カフェをオープンする運びになりました。

――ファームからカフェまで、相当なご苦労だったのではないですか。
北川史歩さん日本では情報も少なく、かつ“マイクロブタカフェ”の前例がなく、何が正解か見えないことが大変でしたが、自分たちで前例を作り、人とブタさんが共生する未来を作っていけるんだというワクワク感の方が大きかったです。

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