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可愛くて実用的“アザラシクリーナー”に反響、作者語る“ゆるさ”と“こだわり”のバランス

 羊毛フェルトを使って、かわいいだけでなく実用性も兼ね備える作品を次々に生み出しているピーマンさん(@coromaruland)が話題だ。その特徴は、ふわふわな動物たちが織り成す“とにかくゆるい”世界観と「携帯クリーナー」などの“実用的”な側面を兼ね備えているところ。SNSでは「幸せな気持ちになれる」との声が多く寄せられる。そのゆるさを支えるのは、1つ1つにこめられた、人間味あふれる動物たちの設定だ。そんな作品制作者のピーマンさんに、癒しの世界に込められたこだわりを訊いた。

携帯クリーナー、ゆび布団…実用的ながら「癒しを感じてもらいたい」

――羊毛フェルトで作品を作ったきっかけは?
ピーマンさん趣味を探しているときに、たまたまテレビで羊毛フェルトの特集を見て、自由度の高さと羊毛の温かさに惹かれました。すぐ手芸屋さんに直行して、用具がセットになっているキットを買って作ったのが最初の作品になります。

――作品の販売を始めた転機は?
ピーマンさん最初は誰かに売るなんて考えていなかったのですが、オリジナルの動物を作っているうちに置く場所がないくらいの数になってしまい、ネットオークションに出してみたんです。そしたら、すぐ売れてびっくり!それから、minneで自分のブランド・ショップとして売り出していきました。

――「動物スリッパの携帯クリーナー」「すやすやなアザラシさん」が人気のようですが、これらを作ろうと思った理由やこだわりを教えて下さい。 
ピーマンさん「動物スリッパの携帯クリーナー」は、親指サイズのストラップです。動物の顔型を模したスリッパに指をはめることで、画面拭きになります。

 作るにあたっては羊毛フェルトを知らない人、興味ない人でも手に取って頂けるような作品を作りたいと思い、携帯クリーナーだったら目を向けて貰えるだろうと考案しました。羊毛のふかふか感を活かせる形にしたくて、指がすっぽりはまるスリッパの形状にしました。羊毛フェルトの魅力に気付いて貰えたらなと…。

ピーマンさん「すやすやなアザラシさん」は、アザラシが布団をかけて寝ている作品です。動物が布団をかけて寝る作品は、ご希望に合わせて他の動物でも展開しています。

 動物の寝ている姿って、癒しの極みだと思っているんです!アザラシは個人的に一番好きな動物なので、ただの個人的な好みの押し売りの作品になります(笑)。でも自分が癒されるってことは、他の誰かにもそう感じて貰えると思ったんです。

――上記のように可愛くて役立つものも多いですが、アイデアはどのようなところから生まれるのでしょうか?
ピーマンさん新作を考えているときは、どこに行くにしても何をするにしてもアンテナを張っています。例えば、目の前にメモ帳があったとしたら、このメモ帳を羊毛フェルトの動物が持っていたり支えていたら可愛いなとか…。そして次にそれを自分だったら買うかどうかを考えます。可愛くてもすぐ傷んだりダメになってしまうようなものだったら買いませんからね(汗)

ころまるランドのこだわり「絶対に口を作らない」

――ピーマンさんの思う”可愛い”の定義はどのようなものですか?また、モチーフはどこから着想されていますか?
ピーマンさん私の可愛いは安直で、「丸くて」「柔らかい」ものは可愛いです(笑)。ただこだわりはあって、それは絶対に口を作らないこと。笑っている口を作ってしまうと、その動物は「楽しい」「嬉しい」、への字の口だったら「むっとしている」「悲しい」という感情が植え付けられてしまいますよね。でもその動物の感情は手に取ったその方に読み取って貰いたいんです。不思議なもので、自分が楽しいと楽しそうに見えるし、悲しいと一緒に悲しんでいるような…慰めてくれようとしているような表情に見えるんです。

――動物と小道具を組み合わせて制作する上で苦労する点や楽しいことは?
ピーマンさん苦労する点は、羊毛フェルトって結局毛の塊なのでどんなに頑張っても柔らかさが残ってしまい、形が崩れたりボサボサになったりすることがあるんです。作品を実際に使用した時に、いかに現状を保っていられるかを考えるのが大変ですね。時には試作したものの、脆くて商品化を諦めたものもあります。楽しいことは、小道具を組み合わせることで、羊毛フェルトの作品ジャンルが広がって、誰も作ったことのないような作品が出来上がることです。

動物たちの”人間関係“も重視  命を吹き込むキャラ設定

――「1匹1匹にストーリーがある」と書かれていますが、作品を作るごとにキャラ設定を考えているのですか?
ピーマンさん私の中で”ころまるらんど”の動物にはそれぞれキャラ設定があります。作品のテーマによって、この動物だったらこういう姿が合うなー、じゃあこういう恰好をしたのには背景があって…と考えているうちにストーリーが出来上がっています。時には動物同士で掛け合いがあったり…。例えばアザラシさんとペンギンさんは、実は先輩後輩なのです(笑)。そういったキャラやストーリーがあることで、ただの「ぬいぐるみ」でなく、命のある作品として感じて頂けると思っています。

――「孫に・娘が母親に」といったプレゼント用のコメントが多くみられましたが、購入者はどのような方ですか? 
ピーマンさんほとんどは女性です。20~40代の女性の方から、「自分の娘に」「母に」プレゼントで、といったメッセージをよく頂きます。「Twitterで見かけて」といったことも頻繁に聞きます。それから、これは私も意外だったのですが、ドールオーナーの方が小道具として購入して頂くこともあります。ぬいぐるみとしてはもちろん、過去に、ドールが履くスリッパを羊毛フェルトで制作したこともあります。

――最後に、今後挑戦したい作品や活動を教えてください。
ピーマンさん今年からフルタイムの仕事をしており、とにかく今は仕事とハンドメイドの両立が目標です。自分が楽しめないと良い作品はできないと思うので、無理はせず、でも色んな人に作品を手に取って頂きたいと思っています。

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