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(更新: ORICON NEWS

ミニ四駆コンデレ コンクールデレガンスで人気のマシン一挙公開

ママレーサーが作る“手芸マシン” こだわりは、ビースによるグラデーションの表現

【ミニ四駆“超改造”】ママレーサーが作る“手芸マシン” こだわりは、ビースによるグラデーションの表現

 過去に2度のブームを巻き起こし、発売から37年経った今でも根強い人気の「ミニ四駆」。“世界最小のモータースポーツ”とも呼ばれ、子どもにも大人にも人気のコンテンツだ。ミニ四駆には、マシンの見た目を競う企画「コンクールデレガンス」(以下コンデレ)という大会もあり、レース同様大きな盛り上がりを見せている。今回は、ビーズをマシンのボディ一面に貼り付けたマシン「シャイニングビーズスコーピオン」をご紹介。制作者はママさんミニ四駆レーサーの涼子さん。ミニ四駆だけでなく、刺繍作品やハーバリウム作品も制作しているという彼女に、コンデレへの想いや、こだわりを聞いた。

“手芸マシン”で4年連続コンデレで賞を受賞 「驚きと嬉しさで涙」

――コンデレ制作を始めたきっかけは何ですか?
涼子2015年『SPRING鈴鹿大会』で存在を知りました。レースのセッティングは苦手だけど、「特技の刺繍を活かしてマシンを作るのも楽しそう!」とそのとき思ったのを覚えています。

――コンデレ制作を始めて、最初に苦労した点を教えてください。
涼子2015年『ジャパンカップ福井大会』に出したクロスステッチの「フラワーアックス」が最初の手芸マシンです。得意な刺繍をマシンに落とし込んだのはいいのですが、縫い目を細かくしすぎてボディ全体を縫うのはかなり体に負担がかかりました。大会2ヵ月前に制作を始め、仕上がったのは当日朝4時です。スケジュールを甘く見ていました…。

――コンデレ制作で影響を受けた人はいますか?
涼子手芸で活躍されているすべてのかたです。出展の場は違えど、みなさんご自分の技術とセンスを込めて作ってらっしゃいます。細かい部分まで丁寧で繊細な作品を拝見すると、自分ももっとがんばろうと刺激になります。

――これまでのコンデレ制作で、自身が成長出来たようなターニングポイントとなった出来事はありますか?
涼子手芸マシンで賞を頂けたことです。それも4年連続、大変光栄です。今まで作品をSNSで紹介することはあっても、コンクールに出したことはありませんでした。大好きなミニ四駆と、趣味で楽しんでいる手芸を掛け合わせて素晴らしい賞を頂けたことは、コンデレ以外の作品作りにもとても良い影響を与えてくれました。

――コンデレ制作者として心がけていることは何でしょうか?
涼子とにかく丁寧に。昔から手先は器用な方だと自負しているので、接着剤の量や布目の方向など、常に気を付けています。ひとつ狂うとそこだけ目立ち、作品全体に影響が出てしまうと悲しいですから。

――一番のお気に入りマシンは何でしょうか?
涼子2016年に作った「ちりめんスピンアックス」です。作ると決めてから仕上がりまで、頭に描いた通りスムーズに進み、大会1週間前に余裕を持って完成。すべてが上手くいったおかげか、優秀賞を頂きました。あのときは驚きと嬉しさで泣いてしまいました。

出会いは小5のときの『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』 「ミニ四駆はずっと頭にある言葉」

――「シャイニングビーズスコーピオン」を作ろうと思ったきっかけを教えてください。
涼子スーパーファミコンソフト『シャイニングスコーピオン』発売20周年を記念に作りました。子供の頃に兄とよく遊んだゲームで思い入れもありますし、大好きなマシンなのでお祝いしたかったんです。

――「シャイニングビーズスコーピオン」の制作で苦労した部分はどこですか?
涼子2ミリのビーズをひと粒ずつピンセットで付けていく地道な作業は大変でしたけど、楽しかったです。

――「シャイニングビーズスコーピオン」でこだわった点を教えてください。
涼子変化するボディカラーの4色を必ず使い、かつ不自然なく移り変わる様を表現するには何色必要だろうかと、ビーズをたくさん並べて考えました。結果的に5色でうまくまとまってくれたと思います。

――刺繍やビーズ、女性らしいテイストが魅力だと思いますが、作品コンセプトはどのように決めていますか?
涼子馴染みの手芸店を頭に浮かべて、店内を端から順に思い出します。そして、あの材料でこんなの作れそうかな、なんて考えています。女性らしいテイストとおっしゃいますが、全国には手芸マシンを作る男性のかたも多数いらっしゃるので、男女関係なく楽しめると思いますよ。

――自身のコンデレ作品で他の人には負けないという“強み”は何でしょうか。
涼子マシンデザインを壊さず手芸材料を落とし込むことです。布を貼りデコレーションをすると、どうしてもその厚みでマシンデザインが隠れてしまうことがあります。私はミニ四駆のシャープさも、流線型も大好きなので、隠さずに作ることをポリシーとして持っています。

――お子様と一緒にミニ四駆を楽しむということもあるのでしょうか?
涼子息子はまだ2歳なので作ることは出来ませんが、夫が素組した「ラウディーブル」を電池を入れずに転がして遊んでいます。乗り物全般に興味がありますし、おもちゃのドライバーや工具セットがとても好きなので、見守りながら時々本物の工具を触らせています。いつか一緒に作って走らせたいですね。

――Twitterを拝見すると、ミニ四駆以外にも様々なものを作っていると思いますが、どういったものを作っていますか?昔からものづくりは好きでしたか?
涼子ハーバリウムグッズを作っています。表現する場はミニ四駆より小さいですが、コンデレと同じで自分の思い通りに仕上がると気持ちがいいです。あとは刺繍をしたり、息子の小物も作っています。本格的に手芸や小物を作るようになったのは高校生くらいだったと記憶しています。

――次は、どういったコンセプトのコンデレマシンを制作したいですか?
涼子ネタバレになるのであまり言えませんが、次は木材を使ってみたいと考えています。あとは、パテやプラ板を使いながら実車系マシンをベースに、大好きなSUPER GTのチームマシンにも挑戦したいなと思っています。

――ご自身にとって「ミニ四駆」とは何ですか?
涼子小学5年生のときに『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』に出会ってからずっと頭にある言葉です。おかげで子供の頃から実車にも興味がありました。実車をそのまま縮小したような手のひらサイズの“クルマ”は、手芸好きの私が表現したいことを全部可能にしてくれました。走っても走らなくても、“クルマ”と手芸を一緒に楽しめる最高のツールです。

◆涼子さんTwitter @512ryoko(外部サイト)

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