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声優・野沢雅子の“同化力”「キャラと一緒に何倍もの人経験をした」

  • 12月14日公開の映画『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』で孫悟空の声優を務める声優・野沢雅子 (C)oricon ME inc.

    12月14日公開の映画『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』で孫悟空を演じる声優・野沢雅子 (C)oricon ME inc.

昨年、人気アニメ『ドラゴンボール』シリーズで主人公・孫悟空を演じる声優・野沢雅子が、『ひとつのビデオゲームのキャラクターを最も長い期間演じた声優』『ビデオゲームの声優として活動した最も長い期間』の2項目でギネス世界記録に認定され話題となった。こうした記録が示す通り、これまで野沢は『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎、『銀河鉄道999』の星野鉄郎、『いなかっぺ大将』の風大左衛門などを演じ、その経歴は日本の“アニメ史そのもの”と言える。そこで、14日に公開される映画『ドラゴンボール超 ブロリー』で孫悟空の声優を務める野沢に、性格のまったく異なるキャラを演じ分ける際の秘訣や、声優人生で得た経験について聞いた。

“何も考えない”悟空との共通点「私の中にキャラたちはいつも生きている」

  • 『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』キャラクターポスター (C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

    『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』キャラクターポスター (C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

  • 『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』キャラクターポスター (C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

    『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』キャラクターポスター (C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

――野沢さんの元気の秘訣を教えてください。
野沢雅子それが、何も考えてないんです(笑)。ほかの声優の皆さんは喉のケアって凄くされてますが、私は何もしませんから。365日、毎日するのは、風呂場で喉に向かってシャワーを当てること。これをやるとホコリが取れると思っています。それから生ぬるいお湯を鼻で吸って吐く。これをしているからか、一度も風邪をひいたことがないんです(笑)。

――「何も考えない」とおっしゃいましたが、野沢さんの演じられる孫悟空とも通じる部分があるように感じました。
野沢雅子その辺は似てると思います。

――まさに、孫悟空に関しては自然体で演じられているんですね。悟空を演じる際に、自分の中でスイッチを切り替えたりはしますか?
野沢雅子よく聞かれるんですが、悟空を演じる際に、「悟空を演じるぞ!」って思ったことは一回もないです。

――野沢さんはTV版の『ドラゴンボール』では孫悟空、孫悟飯、孫悟天の三役を演じ分けています。そして本作では悟空の父親であるバーダックも演じています。それぞれの「演じ分け」はどのように行っていますか?
野沢雅子自分では演じ分けるスイッチなんてないんですけど、多分、私のここ(心)の中にキャラたちがいるんでしょうね。悟空は田舎でじっちゃんに育てられて、知らないことばかりの子だった。逆に悟飯は教育ママのチチに育てられたから、悟空の野性的な部分とは違いますよね。悟天くんはちょっと子どもっぽいヤンチャさがあって。そうした性格の違いが自分の中に埋め込まれていて、自然とキャラが出てくるんですね。

――悟空の父親であるバーダックを演じられたのは久しぶりだったかと思いますが、それも自然と心の中から出てきた感じでしょうか。
野沢雅子収録するのは久しぶりなんですけど、私の中には、キャラたちはいつも生きているから。自然とみんなの前に現れたってだけですね。アニメの『ドラゴンボール超』が終わって、少し間が空いての収録でしたが、私の中ではもうずっと一緒に生活をしてるって感じなんです。

ピッコロ役の古川登志夫に激怒!?「役と一体化して、現実との境目がなくなった」

  • 『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』キャラクターポスター (C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

    『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』キャラクターポスター (C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

  • 『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』キャラクターポスター (C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

    『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』キャラクターポスター (C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

――野沢さんは1986年から孫悟空を演じています。当然、ピッコロやベジータなどのレギュラーキャラとの共演も続いています。
野沢雅子もう30年以上になりますからね。私の中では、10年一緒にやったらもう家族だと思います。

――これまで30年以上演じられてきて、このキャラは許せなかった!というエピソードはありますか?
野沢雅子今、個人的にはピッコロが大好きなんです。でも初期のピッコロって悟飯をいじめているようにしか見えなかったんです。それで演じている古川(登志夫)くんにまで腹が立って、「古川君、悟飯はまだ子供なんだよ!そんなに厳しくしないで」って怒ってしまって(笑)。そしたら古川くんに「野沢さん、これはそういう役なんです」って言われて。私も冷静になって「あ、役だよね」って(笑)。でも、番組のナレーションを担当している八奈見(乗児)さんも「いい加減にしろ。子供だぞ」って怒っていたくらい。みんな、それ位この作品のキャラに入り込んでいる。役と一体化して、現実との境目がなくなってたんですね。

――長年演じられているという点では、昨年、『ひとつのビデオゲームのキャラクターを最も長い期間演じた声優』『ビデオゲームの声優として活動した最も長い期間』の2項目でギネス世界記録になりました。
野沢雅子嬉しいのと、非常にびっくりでした。逆にそんなにやってきたんだって振り返るきっかけにもなりました。今まで何年やってきているとか、そんなことを一度も思ったことはないですからね。

人生はずっと勉強「キャラと、創造した先生方の“生き方”を背負っている」

――野沢さんは以前、100歳まで声優を続けてギネスに載りたい、ともおっしっていました。今後の目標などはありますか?
野沢雅子人生はずっと勉強だと言いますが、私の場合、勉強はやっても無理だと思っていて(笑)、むしろ、自然体で身についけたものが一番いいと思ってるんです。頑張って「取り入れていかなくちゃ」と思うと、入れたものが薄れて飛んでっちゃうような気がしてます。

――自然体の演技は駆け出しの頃からか、あるいは、ある程度キャリアを積んだからこそなのでしょうか?
野沢雅子自分の中では最初から自然体で演じきたつもりです。キャラの性格だけを把握したら、収録の際に自然と出てきた言葉を演じています。悟空にしても悟飯にしても、喋り方がちょっとずつ違いますが、原作者の鳥山先生とかプロデューサーに何か言われたことは一度もありません。だから、これまでも、これからも自分の中から湧き出てくるキャラの言葉を、自然にありのままに演じていきます。

――これまで野沢さんは、孫悟空の他に、『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎や、『銀河鉄道999』星野鉄郎、『いなかっぺ大将』風大佐衛門、『ガンバの冒険』ガンバなど、何役もの代表作を演じられてきています。それぞれのキャラの濃厚な人生を経験したわけで、それはまさに、何人分もの人生を経験してきたと同じなのでは?
野沢雅子それはありますよね。だって、何役もやらせてもらって、鬼太郎も、鉄郎も、ガンバもみんな生き方は違うけど、「こういう生き方や考え方もあるんだな」と思って、その波乱の人生経験を自分の中に取り入れてきました。同時に、キャラたちには、それぞれを創造した“先生方の生き方”も乗せてらっしゃると思います。異なるキャラの“人生経験”を何度もさせてもらったという意味でも、声優として色濃い人生を歩ませてもらっていると思います。
  • 『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』キャラクターポスター (C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

    『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』キャラクターポスター (C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

  • 『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』キャラクターポスター (C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

    『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』キャラクターポスター (C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

  • 『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』キャラクターポスター (C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

    『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』キャラクターポスター (C)バードスタジオ/集英社 (C)「2018ドラゴンボール超」製作委員会

■映画『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』 
2018年12月14日(金)公開 
(C)バードスタジオ/集英社(C)「2018 ドラゴンボール超」製作委員会
配給:東映 配給協力:20世紀フォックオフィシャル
公式HPはコチラ

■STORY
これは、新たな“サイヤ人”の物語。
「力の大会」後の平和な地球。宇宙にはまだまだ見た事のない強者がいると分かった悟空は、更なる高みを目指して修業に明け暮れていた。そんなある日、悟空とベジータの前に現れたのは、見たことがないサイヤ人“ブロリー”。惑星ベジータ消滅とともにほぼ全滅したはずの“サイヤ人”がなぜ地球に?再び地獄から舞い戻ったフリーザも巻き込み、全く違う運命をたどってきた3人のサイヤ人の出会いは、壮絶な闘いへ――。

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