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池田エライザ、躍進続く女優業への想い デビュー10年を語る

 2018年だけで7本の作品に出演と、映画をメインのフィールドとして躍進している池田エライザ。7月7日公開の『ルームロンダリング』では、華やかな彼女のイメージとは真逆の幽霊と奇妙な共同生活を繰り広げる“人生こじらせ真っ最中の女子”を演じる。これまでも“強烈な役柄”を多く演じてきた、池田エライザの女優道について話を聞いた。

「実は、素の私は全然派手じゃないんです」

――『ルームロンダリング』は『一礼して、キス』(2017年)以来の主演映画でした。今のお気持ちをお聞かせください。
池田エライザ今作はちょうど『一礼〜』のクランクアップ後に撮ったので、立て続けに2本連続で主演作を撮影していたような感覚なんです。そして、そんな状況の中でどうベストを尽くすのか、という思いを撮影中は常に巡らせていました。主演だからこそ自分がどう動くべきか、現場の方々のことも考えながら向き合いました。やらなくてはいけないことが多かった分、充実感も得られましたし、すごく“幸せな時間”を過ごすことができたと思います。
―― どんな“幸せな時間”だったのでしょうか?
池田エライザ春が終わったぐらいのすごく気持ちいい陽気の中、クランクインすることができたこと。そんな爽やかな気候の中で、暑苦しいくらいに熱を持ったスタッフさん達とクリエイティブな時間を過ごすことができたこと。衣装だったり、美術だったり、光の入り方だったり、劇中には細かな工夫が随所に盛り込まれていて、現場で撮影が作り上げられていく瞬間を目の当たりにできたのは本当に幸せだったと思います。

――これまでの池田さんの出演作を見ても華やかでエネルギッシュな役柄が多い印象です。今回演じられた“こじらせ女子”の御子は、池田さんとは真逆のイメージのようですが…?
池田エライザそうですか!? 今回はすごく素の自分で演じていました。世間には“エライザ”っていうインパクトのある名前が先行しちゃっている気もしますが(笑)、私は派手に見えているんですかね? 実は、私生活はスローなテンポで生きるほうが好きなタイプで、今回演じた御子は実はこれまでで一番自分に近い役です。演じている間はいつも御子と一緒にいる感覚だったので、今まで自分が避けてきたことに対しても向き合うことができて。なんていうか、御子は自分が変わるきっかけを与えてくれた役でした。

“命を削る想い”で芝居に熱中している

――どんな部分に影響を受けたのでしょうか?
池田エライザ『ルームロンダリング』は “派手さ”ではない作品ですが、普段生きている世界の日常的な仕草や人物描写を詰め込んでいるので、共感性は高いのかなと。「自分も私生活でこれやってる!」って共感できる演出が多かったんですよ。たとえば小さい椅子の上で体操座りになりながらご飯を食べるとか、ちゃぶ台に向かって背筋を丸めて一生懸命絵を描いているとか…。私も家ではまさにあんな感じです(笑)。御子の所作みたいなところはオリジナル脚本だったので、監督と話し合って現場で作り上げていくんですが、そうした場合はやっぱり“素の自分”を削り出していきました。

――“素の自分を削り出す”というのは大変かと思いますが、女優という仕事への醍醐味はどの辺に感じているのでしょうか。
池田エライザ自分の人生の大部分を占めているのがお芝居だから、“興味”という言葉では片づけられないぐらい、命を削ってやっている感覚なんです。お芝居って他人になりきっているようで、“地”を出す部分が多いと思うんです。なので、モデルさんが体形維持のためにいろいろ頑張るように、自分も所作や言葉づかいなど、女優として吸収すべきことを増やしていきたい。そういう意味でも本当に楽しいですし、人としても成長できる仕事だなって思います。一歩一歩、女優としての蓄えも増やしていきたいですね。

“同性支持”無視(!?)のお色気役の秘訣は…「ハーフだからこそ下品にならない」

――女優としての池田さんは、お色気役や超絶美少女役だったり…女性から嫌われるような強烈な役柄にも向き合ってきましたね。同性からの批判が来るような役にこそ、“あえて”チャレンジされていく姿勢なのでしょうか?
池田エライザいやいや、女の子からの声はすごく気にしますよ! 劇中の出来事だったとしても、お色気役はやっぱり恥ずかしいですし…。でも、客観的に見て、私は女性としてすごく健康的な体をしていると思うんです。パンチラシーンや、お色気演技は、自分のようなハーフの役者がやったほうが映像的に“生々しくない”“下品にならない”気がして。だって、ハーフってなんかファンタジーな感じがしません?(笑) だから、チャレンジングな役柄のお話が来たときも冷静に受け止めて「この役は私がやったほうがいいかもね」って思ったんです。
――しっかり考えて挑戦していたんですね!
池田エライザ最近は奇跡みたいに可愛い子が溢れているので、あえて自分はちょっと“泥臭い”存在でありたいなと思います。この世界で必死になって這いつくばっている様子が輝いて見えたらいいなって。それに最近いただいている役柄を見ているとキャラクターのふり幅が大きくてありがたいことだと思っています。

躍進続く女優業、“賞”を獲りたいと思うようになった

――『二コラ』でモデルデビューされてから芸能界でのお仕事も約10年経ちますが、今振り返ってみて思うことは?
池田エライザ人のことばかり考えていた10年でしたね。“自己発信”という時代的な流れにかこつけて、自分の本を出すにも「18歳のカルチャー本にします」「手軽にまるめられてバッグにポンと入れられるような本にしたいです」と提案しました。SNSみたく自分が発信したものが誰かの手に届いているとわかる時代だから、そこに便乗してTwitterやクラウドファンディングなど自分の興味の赴くままに人とのコミュニケーションを楽しんでいた部分があったと思います。
――モデル業では春にファッション誌専属モデルを卒業されましたね。
池田エライザ専属誌を卒業してもこうして取材に呼んでいただけたりするので、雑誌への登場頻度は専属モデルをやっていたときとそんなに変わらないんです。求められていることに応えるのは、自分のために時間を割いてくれた方達に誠意を示すことだと思うので、これからも私とお仕事をしてくれる方がいる限り、どんなお仕事でも前向きに取り組んでいきたいです。
――今は女優の仕事に“夢中”という感じでしょうか?
池田エライザ女優業に関しては「賞ってなんだろう」「賞を獲ってどうやって喜べばいいんだろう」ってずっと考えていました。それに仮に賞を獲ったとしてもそこに甘えちゃいけないし、「いつかは過去の栄光になりそうで怖い」とも思っていたんです。でもあるとき、いつも現場でお世話になっている方達に目に見える形で恩返しができるのが“賞を獲ること”なんだって気づいて。その瞬間に「あぁ、賞を獲りたい」と思ったんです。もう生まれて初めて湧き上がってきた感情ですよね。「俺が昨年撮った池田エライザの作品が賞を獲ったんだよ!」って言われるぐらいになるのが今の夢です。って、やっぱり結局人のことばかり考えてしまっていますね(笑)。

(文/Kondo kanako、撮影/近藤誠司)

■映画『ルームロンダリング』

7月7日(土)公開
人生こじらせ中の八雲御子の仕事は、事故物件に住んでその履歴を帳消しにすること。仕事先の部屋に出没する未練タラタラな幽霊たちに振り回されるうちに、周囲の人々も巻き込んで御子に人生初の恋とトラブルが訪れる!?

監督:片桐健滋 
出演:池田エライザ、渋川清彦、健太郎、光宗薫、木下隆行、奥野瑛太、つみきみほ
田口トモロヲ、渡辺えり/オダギリジョー
オフィシャルサイト:http://roomlaundering.com/
(C)2018「ルームロンダリング」製作委員会

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