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岡田将生、“痛男”の好演に「役のイメージを気にする時期は終わった」

 昨年はエンタメ大作映画『銀魂』や『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』、そして2016年に放送された連続ドラマのスペシャル版『ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編』(日本テレビ系)や『小さな巨人』(TBS系)など話題の作品で様々な役を演じた岡田将生。2018年最初に出演した主演作『伊藤くんAtoE』では、容姿端麗だけれど自意識過剰で無神経、関わる女性たちの人生を翻弄する“痛男”こと伊藤誠二郎を演じている。そんな岡田に、今作の役についてや仕事との向き合い方、更に30代を目前に控えた現在の心境などを聞いた。

幅広い役への挑戦は「俳優仲間に“守りに入っている”と思われたくない」

――今作の伊藤という癖のあるキャラクターをどのように役作りし、どのように演じられたのでしょうか?
岡田将生 原作と台本を読んだ時に伊藤というキャラクターのイメージがなんとなくできていたので、そのイメージを廣木隆一監督とすり合わせながら演じていきました。役を演じる際に決まりごとが多い現場もありますけど、今作に関してはみんなでアイデアを出しつつ柔軟に面白いものをセレクトしていく手法をとっていました。

――自由度が高くて演じがいのある役だったのでは?
岡田将生 そうですね。思い切ってもの凄くテンション高めに演じてみたり(笑)。ドラマの現場だと「ここで一旦止まってから動いてください」とか「振り向いてください」という指示を出されることが多いんですけど、廣木組はそういうのがないので色んな場所をグルグルと動きながらお芝居させていただきました。おかげでより伊藤らしさが出せたんじゃないかなと思います。

――伊藤が木村文乃さん演じる矢崎莉桜に“僕は戦わないから負けない”と言うシーンがありますが、以前この台詞に関して伺った際に“こういう逃げ方もあるのかと思った”と岡田さんはおっしゃっていました。例えばこの先絶対に辛いことが待っている、もしくは無理かもしれないという仕事のオファーがきても逃げずに挑戦しますか?
岡田将生 俳優というのは基本的に難しいことにチャレンジする仕事だと思っているので、逃げずに挑戦し続けたいです。俳優仲間に“あいつ最近守りに入っているな”と思われるのも嫌ですし、果敢に攻めているほうが男としてカッコいいですよね。それに失敗しても“あいつ行くとこまで行ったな”と、僕だったらそう捉えるので挑戦していくことは大事だと思うので。挑戦する機会を与えてくださること自体が嬉しいですし、ハードルが高いとこっちも燃えるので、この仕事って面白いなとつくづく思います。

バラエティでの活躍も「実はいじられるのはあまり好きではない」!?

――10年以上のキャリアを振り返ってみて、転機だったと感じた作品や人物はいますか?
岡田将生 10代の頃から出会いに恵まれていて、おかげさまでこうやってお仕事を続けていられるんだと実感しています。毎年必ず素敵な出会いがあるので転機と言われると難しいのですが、去年出演させて頂いたドラマ『小さな巨人』(TBS系)で大先輩の方々と一緒にお芝居できたのが凄く良い経験になりました。一切ブレることなくやり遂げられたと思える作品でしたし、プロデューサーの方から「岡田くんにとって挑戦になる役だね」と言って頂いたこともあって本当に出演できて良かったです。きっと今年もそういう挑戦があると思うので、乗り越えなきゃと既に覚悟しています(笑)。

――『小さな巨人』ではクールな役、『不便な便利屋』(テレビ東京ほか)や『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)では少し残念な役など様々なキャラクターを演じてらっしゃいました。普段の岡田さんは大人しい性格だそうですが、テンションの高い役はどうやってスイッチを入れているのでしょうか?
岡田将生 『ゆとりですがなにか』の時は現場に入る前からそういう空気を作っておくとテンションがあがりましたし、役に合わせて現場の居方が変わるんです。人それぞれ色んな切り替え方がありますけど、去年、ドラマ『名刺ゲーム』(WOWOW)でご一緒した堤真一さんは「“よーい!”でスイッチを切り替えられないやつは俳優じゃない」とおっしゃっていました。僕は役に入るまでに段階が必要なんですが、堤さんは言葉通り切り替えを瞬時にされていて、見ていて凄いなと思いました。ただ、僕はマイペースにやっていこうと(笑)。役をちゃんと掴んでさえいれば切り替えは瞬時にできるので、段階が必要なのはクランクインして最初のほうだけなのかなと…いま話しながら気付きました(笑)。
―― 一方、番宣でバラエティ番組に出演されることも多いですが、共演者の方や司会者から岡田さんのチャーミングな人柄をいじられることも多いですよね。ご自身はそれを楽しんでらっしゃいますか? 
岡田将生 実はいじられるのはあまり好きではないんです(苦笑)。最近は“いじられるのは好きじゃない”と言うようにしているんですけど、番宣のバラエティ番組に関しては出させて頂いている身なので…(笑)。きっとこの葛藤は一生続くでしょうね(笑)。

――バラエティ番組に出演されている岡田さんはご本人の意志に反して視聴者にとっては癒しになっていると思うので、是非今後も出演して頂きたいです(笑)。
岡田将生 そう言っていただけるなら全力で頑張ります(笑)。

20代前半の若手俳優の活躍に「自分もそういう時期があったな」

――ドラマや映画、舞台など幅広く活躍されていますが、オファーを受ける際はどんな基準で作品を選んでいるのでしょうか?
岡田将生 一番は脚本ですかね。どんな役かはその次で、あとはタイミングだったりご一緒する監督だったり。今回の伊藤という役は結構な覚悟が必要でしたけど、廣木監督だから是非やらせて頂きたいと思いました。

――伊藤という役は覚悟が必要だったとおっしゃいましたが、少し残念な役を受ける際にご自身のイメージを気にされることもありますか?
岡田将生 受ける前に考えることはありますが、イメージは特に気にしないです。イメージを気にする時期は終わったと思いますし、イメージ関係なく挑戦していきたいですし、幅広い役のオファーをいただけるようにならないといけないなと思っています。

――現在28歳の岡田さんですが、共演者の方も年下の俳優さんがどんどん増えていますよね。いまの若手俳優を見て、ご自身の立ち位置について何か感じることはありますか?
岡田将生 あまり考えないです。でも、みんな大変そうだなとか、自分もそういう時期があったなと彼らを見ていて思いますし、若い人達が頑張っていると自分も頑張らなきゃいけないなと気合いが入ります。

――30代に向けて準備していることや目標はありますか?
岡田将生 先々を考えるタイプなので、なんとなく自分が目指す方向のイメージはできています。というのも、27歳ぐらいから同世代の俳優さんと“30代に向けてどういう仕事がしたいか”という話をするようになって、同時に事務所の方とも色々と今後の仕事について話すようになったんです。ちゃんと先のことを考えているのと考えていないのとでは結構な差が出るんじゃないかなと思っていて。今はまだどんなことを考えているのかは言えないのですが、色んなことに挑戦していくと思うので楽しみにしていただけたら嬉しいです。

(文:奥村百恵/写真:Tsubasa Tsutsui)

映画『伊藤くん A to E』(公開中)

<ストーリー>
伊藤(あいつ)にさえ、出会わなければ―。落ち目の脚本家・矢崎莉桜は、“伊藤”という男について悩む【A】〜【D】4人の女たちの切実な恋愛相談を、新作脚本のネタにしようと企んでいる。心の中で毒づきながら「もっと無様に」なるよう巧みに女たちを誘導、そんな莉桜の前に“伊藤”が現れる。“伊藤”は莉桜が主宰するシナリオスクールの生徒。中身が無く、いつも口先だけの彼が、なぜか莉桜と同じ4人の女たちについての脚本を書いていたのだ。しかもそこには、莉桜のネタにはない5人目【E】の女が存在し…。“伊藤”の狙いは一体何なのか―。莉桜は徐々に追い詰められていく。

出演:岡田将生 木村文乃 / 佐々木希 志田未来 池田エライザ 夏帆 / 田口トモロヲ・中村倫也 田中圭
監督:廣木隆一  原作:柚木麻子「伊藤くん A to E」(幻冬舎文庫) 脚本:青塚美穂 音楽:遠藤浩二
主題歌:androp「Joker」 (image world) 配給:ショウゲート 
公式サイト
(C)「伊藤くん A to E」製作委員会
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