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ウエンツ瑛士、30代は「リセットしてみるのもいい」!? 意外な展望とは
「これ以上バラエティを増やすと、他のことをする時間はなくなってしまう」
ウエンツ瑛士 今はコンスタントにお仕事をいただけているので、バラエティが多くなっていますが、突然なくなることもあり得ますからね。自分で配分を意識しなくても、その時々の流れで変わっていくものだと思っています。ただ、これ以上バラエティを増やすと、他のことをする時間はなくなってしまうかな、という気もしています。
――余白は残しておきたい?
ウエンツ瑛士 僕は毎日が楽しくないとイヤなので(笑)、そういう意味でも余白は大事なんです。いろんなことをやってみたいのと、例えば『火曜サプライズ』などで様々な方と交流していくうちに、僕自身が変化していくというのが重要といいますか。そういう意味でも余白が大切だというのは、ここ何年かやっていて気づいたことでもあります。
「顔が似ているから」!? 日系アメリカ人の禅僧役に
ウエンツ瑛士 戦争中はアメリカで過ごし、のちに禅僧になったヘンリ・ミトワさんという方のドキュメンタリーなんですが、監督からは、「顔が似ているから」と言われました。ヘンリさんの昔のパスポートを見て、僕と似ていると思ったそうなんです。それで直接、会社に来られて、「似ているので、お願いします!」と(笑)。
――監督の直感と情熱によって決定(笑)。
ウエンツ瑛士 そうですね。細かい説明は特にありませんでした。僕は、ヘンリさんがどういう人かも知らずに、彼の若い頃を演じていたんです。監督いわく、「時代は違えど血筋が似ているから、たとえば他人からの視線に感じることなど、2人に通じるものがあるかもしれない」と。頭で考えずに自然にやってほしい、という感じでしたね。
――映画出演は約4年ぶりになりますが、現場はいかがでしたか?
ウエンツ瑛士 久々に、モノ作りの現場は体感させてもらいました。自分の仕事のサイクルにはない、異物が入ってきた感じで、よくも悪くも歯車がズレた感覚でした。「あれ、上手く回らないな!?」とも思うのですが、逆にその刺激がおもしろかった。自分のサイクルが上手く回っているのも好きだし、ありがたいんですけれど、不思議なもので「これでいいのかな?」という気持ちも出てくる。メンドクサイですよねぇ(笑)。ちなみに、撮影は3年前くらいだったかな? 作品へ向けられた熱量がとにかくすごくて、生活のために働くというよりは「作りたいから作るんだ」という気持ちが伝わってきて、いろいろと刺激になりました。
「将来結婚するのであれば、自分のために働けるのは、今しかない」
ウエンツ瑛士 僕は今年32歳になるんですけれど、一度リセットしてみるのもいいかなという気持ちもあります。出来上がったら出来上がったで、壊したくなるんでしょうかね(笑)。これまでは流れに乗って仕事をしてきた部分もあり、自分から「こういうことがやりたい」と意思表示をしてやってきたわけではないんです。それに、地元の友だちはみんな結婚していて、自分というよりは家族のために働く段階に来ている。もし、将来自分も結婚するのであれば、自分のために働けるのは、今しかないんですよね。
――破壊するなら今だと。
ウエンツ瑛士 いや、破壊しなくてもいいのかもしれないですけど(笑)。今後も芸能界でやっていくとして、人と違う視点や感覚を持つために、もう一度やり直すのもありなんじゃないかなと思うんです。タレントは2回売れなきゃいけない、と言われるじゃないですか。まず一度、名前が広く知られて、落ち着いてきたところでもう一回ブレイク…という。自然と落ち着く場合もあると思いますが、自分で落としてみるのも手というか。
――もともと、あまり欲はなかった?
ウエンツ瑛士 今は仕事で何かを達成したいというよりも、自分自身をもっと魅力的にして、輝かせたい気持ちのほうが強いかもしれないです。どうしても、ゴールデンでMCをするとか、大きな作品に主演するとか、そういう目標を掲げがちですけど、そのためには結局、自分を磨くしかない。自分が魅力的な人間になった結果、仕事もついてくればいいなと思います。