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TAKAHIRO&登坂広臣が対談、プライベートもまるで“兄弟”!? 仲良し2人の意外な関係
登坂がTAKAHIROを笑い飛ばす!? 「傷つくレベルに笑われた」ことは?
――『HiGH & LOW THE RED RAIN』は、お二人が演じる雨宮兄弟の絆を描いた作品です。演じながらどんなところに兄弟らしさを感じましたか?
TAKAHIRO 幼少期の境遇や、兄の尊龍(たける/斎藤工)の存在があって、今の雅貴や広斗がある。この兄弟は、これまでの『HiGH & LOW』シリーズを通して絆が深まりましたし、培われていった部分もあります。演じていくうちにどんどん腑に落ちる部分もあって、血が繋がっていないからこそ気持ちで繋がり合っているというか、雨宮兄弟の強さみたいなものがあるのかな、と思いました。
TAKAHIRO 広斗は長兄の尊龍のことを慕っているんです。一方、三兄弟の真ん中である雅貴は、だからこそ“兄”という存在に憧れている部分があって。広斗がいつ、自分のことも「お兄ちゃん」と呼んでくれるのか、待っていて(笑)。雅貴がそんな感じなのも、広斗が雅貴に対して冷たいから。その冷たさに引っ張られました(笑)。
登坂広臣 (笑)。これまでの『HiGH & LOW』シリーズではまず、雅貴と広斗の兄弟感を作っていました。そこから、今回の『HiGH & LOW THE RED RAIN』で(斎藤)工さんが演じた尊龍を見て、今まで作り上げてきた兄弟感は正解だったと感じました。尊龍と血が繋がっているからこそ、雅貴は真逆の性格だったんだな、とか。でも、血は繋がっていない広斗が一番尊龍に憧れていて、その結果、尊龍のような性格になっていた。シリーズがスタートしたころは考えもしていなかったことだけど、工さんが撮影に加わってきた時に、点と点が繋がって線になった気がして、演じながら“なるほど”と思っていました。
――斎藤さんが演じられた尊龍については?
TAKAHIRO 工さんは、男でも見とれるほどカッコイイと思います。役どころはもちろんですが、工さんの男らしさ、隠しきれない色気もある。そういった自分にはない大人の雰囲気に憧れました。「自分も工さんみたいになりたい」と登坂に相談したんですけど、笑い飛ばされて。
登坂広臣 あれは、一番笑ったな。
TAKAHIRO 傷つくレベルに笑われたので、諦めました(笑)。
登坂広臣 『HiGH & LOW』シリーズの中でも雅貴と広斗の雨宮兄弟は特別な存在。尊龍はその二人を足した存在だったので、本当にカッコ良かったです。
EXILE第一章の曲、「花火」…カラオケではお互いの曲を交換?
TAKAHIRO 「TIME FLIES」は、僕がEXILEと違う畑で活動させてもらっているACE OF SPADES(GLAYのHISASHIらと組んだロックバンド)とPKCZ(R)がコラボレーションし、さらに登坂がフィーチャリングで参加しています。ACE OF SPADESがこれまで発信してきた土臭くゴリッとした力強い王道ロックに、PKCZ(R)の世界観と登坂の歌声が混ざり合うことでいい化学反応を起こし、ロックサウンドとダンスビートの融合を体現した、斬新でスタイリッシュなデジタルロックになっています。「THE RED RAIN」は映画の海外ロケ中に、登坂が「この曲どうですかね?」と聴かせてくれた曲。僕もめちゃくちゃいい曲だと思ったので、自分たちからHIROさんに提案して。だから、2曲とも思い入れの強い楽曲になりました。レコーディングでは、アーティストの自分が半分、キャラクターとしての自分が半分…という不思議な感覚になりました。「THE RED RAIN」は、まだファンの皆さんの前で披露したことがないので、いつかできたらいいですね。
登坂広臣 TAKAHIROさんと一緒に飲んでいる時に、「声質が似ているから、一緒に歌ってハモったらキレイですよね」とよく話していたので、「SIN」(雨宮兄弟のテーマ曲)に続いて、一緒に歌わせていただく機会をもらえてうれしかったです。TAKAHIROさんとは、カラオケでもよく一緒に歌っていて。それこそ、僕がEXILEの曲を歌わせていただいたり。
TAKAHIRO EXILE第一章の時の曲とか…。
登坂広臣 逆に、TAKAHIROさんが三代目J Soul Brothersの「花火」を歌ってくれたこともありました。最初は飲みの席で話していたのが、こうやって一緒に作ることができた。特にバラードの「THE RED RAIN」を一緒にできたのがうれしかったです。
――登坂さんは、「THE RED RAIN」のどんなところに惹かれてTAKAHIROさんにプレゼンしたのですか?
登坂広臣 二人で作るだろうと思っていたので、ロケの移動中に「どんな曲がいいですかね?」と話していたんです。そこから、兄弟の雰囲気やストーリー全体を含めて考えていたら、ふと昔もらったデモを思い出して。聴いてみると、すごく作品にハマると感じたので、隣に座っていたTAKAHIROさんに「これどうですか?」と聴いてもらって。
登坂広臣 三代目で出すのか、ソロで出すのかわからないけれど、いつか絶対に世に出したいと思って大事にしていた曲。温めていた結果、TAKAHIROさんと歌う曲として形になったのは、ある意味運命的だと思っています。
TAKAHIRO 俺が三代目のライブに出るきっかけができた(笑)。
登坂広臣 出てくれるんですか!?(笑)。工さんにも、「エンドロールで流れる曲はこんな感じになりました」と歌入れしたばかりのものを送ったんですけど、すごく感動してくださって。
TAKAHIRO 文学的なメッセージだったよね。
登坂広臣 送ったタイミングがちょうどこの映画のアフレコ録り前だったみたいで、「気持ちを作ろうとしていたタイミングでこれを聴けるのは最高です」と、長文のメッセージをいただきました。アフレコのことは知らなかったので、そういった意味でも縁がある曲だと思いました。