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永野芽郁インタビュー『想像できないくらいイメージを壊してみたい!CM三女役は“かわいい女の子”を変えてくれた』

『UQモバイル』CMの個性的な三姉妹の三女役や大河ドラマ『真田丸』千姫役でインパクトを残し、一躍エンタテインメントシーンのど真ん中に躍り出た新鋭女優・永野芽郁。初々しい素顔を見せる17歳に、個性派女優ふたりに囲まれた三姉妹CM撮影の裏側、売れっ子となり多忙な日々を過ごすいまの心境を聞いた。最新主演作『ひるなかの流星』で演じたピュアな女子高生・与謝野すずめと、素の自身との比較についても赤裸々に語る。

<動画インタビュー> プレッシャーはなかった?三姉妹CM撮影の裏側

やりたい事が見つかると、誰に何を言われても突き進む

――ご自身とすずめちゃんはどこか似ているところがあると感じたそうですが、共通点はどういった部分?
永野芽郁少しボーッとしているところです(笑)! やりたいことや言いたいことなど物事をハッキリ相手に伝えようとするところも似ていると思います。恋愛感情に関しては、すずめは自分のなかでうまく整理がつかなくなってしまいますが、それでも一生懸命相手に気持ちを伝えようと努力するんです。そういう姿にも共感できました。

――すずめちゃんは純粋な面も持ちながら芯のある強さも持っていて、思わず応援したくなるような女の子でした。
永野芽郁そう言っていただけると嬉しいです。すずめは一歩間違えるとただ二股をかけているだけの女の子に見えてしまう危険性があるんです。人気のある男性教師と同級生の間で揺らぐ女の子がいたら「ハッキリしなよ!」って思いますよね(笑)。そのハッキリしないところも可愛いと思っていただけるように演じなければと思ったので、そこはすごく難しかったです。すずめは、誰かに何かを言われても気持ちが揺らがない芯の強さを持っているので、そういう面をきちんと表現していけば「なんで決められないの? でもがんばって!」と応援していただけるような女の子になれるんじゃないかなって。
 私もやりたい事が見つかると誰に何を言われてもそれに向かって突き進むところがありますし、納得するまで絶対に途中で諦めないところがあるので、そこに共通性を見いだしながら演じるようにしていました。
――山本舞香さん演じるゆゆかちゃんとすずめちゃんの関係も自然と友人になっていく様が描かれていて、すごく素敵でした。共演してみていかがでしたか?
永野芽郁舞香ちゃんはゆゆかのようなお姉さんらしい面を持っていて、私はすずめのようにドジな面を持っています(笑)。そんなふたりだからこそ自然とゆゆかとすずめの関係性を作っていけたんじゃないかなと思います。舞香ちゃんとはふたりでアドリブのお芝居に挑戦できるほど仲良くなったんですよ。

疑問に思ったことは意見したほうがいいと気づいた

――どのシーンがアドリブだったのでしょうか?
永野芽郁実家に戻ったすずめをゆゆかが尋ねてきて、夜になって少しだけ言い合ってから枕を投げるシーンがあるのですが、「わざと投げたでしょ!」というやりとりから始まるところは全てアドリブなんです。ふたりの素の感じが出ている気がしますし、相手が舞香ちゃんだったから自然なアドリブができたように思います。ほかにもいろいろなシーンでお互いのやってみたい動きを提案してチャレンジしていました。

――今作以外の現場でアドリブをされたことはありましたか?
永野芽郁今までは自分から提案したことはなかったのですが、すずめという役に関してはワンシーンずつ納得しながら演じていかないといけないという思いが強かったのかもしれません。やはり一歩間違えるとすずめは観客に嫌われてしまいますし、撮影中に自分のなかで少しでもズレが生じたときに、意見をちゃんと言わなかったことで自分のことも相手のことも責めてしまうかもしれない。それならば思いついたことや疑問に思ったことはどんどん意見していったほうがいいと気づいたので、アドリブにも挑戦することができました。すずめという役に出会えて本当に良かったと思います。
――ほかに今作の現場で気づかされたことはありましたか?
永野芽郁自分が涙を流すシーンのときに「この子を守ってあげたい」と相手の心を動かすようなお芝居をしたいと思えるようになりました。その感覚は初めてでしたし、相手のお芝居を受けて、それに対して自分もお芝居で返していくものなんだと今作の現場で改めて気づかされました。お芝居で相手の気持ちを動かして、さらに相手の気持ちに動かされてという繰り返しでストーリーが成り立っていくと感じることができたのは、大きな気づきだったと思います。

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