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広瀬すずインタビュー『芸能活動5年、10代最後の歳へ。今はまだ自分の夢がわからない』
女の子ばかりの現場って気を使うと思っていたら…
広瀬すずキラキラしたカワイイ女の子たちに囲まれて、幸せな気持ちでした(笑)。今まで出演してきた学園ものは、男子が多い現場が多かったので、最初は女の子ばっかりって気を使うかなと思ったんです。でも、みんなガツガツ、サバサバしたタイプだったので、小3男子が集まったみたいな感じになって(笑)。みんなで筋肉の話とか食べ物の話をしたり、モノマネしたりして楽しかったです。モノマネは、私が井上陽水さん、(山崎)紘菜ちゃんがフリーザになって、“もし井上陽水さんとフリーザが友だちだったら?”っていうのをひたすらやってて。みんなで涙が出るほど笑いました。
広瀬すずすごくありました。それがあったから仲良くなれたんだろうなって。みんなで何かするとき、普通なら気を使ってお互いに譲り合ったりすると思うんですけど、私たちは「私、行くから!」ってどんどん行っちゃう(笑)。声をかけるときも「オイッ!」って言ったりして、ホントに女の子同士って感じがしなかったです(笑)。そういう空気が、映像にもそのまま映っていると思いました。
――半年に渡るチアダンスの練習で大変だったのは?
広瀬すず自分たちが踊っているのに、周りを応援したいっていうチアの精神を持たなければいけないのが大変でした。踊りとお芝居のことで頭がいっぱいなのに、笑顔で踊るのが難しくて……。あと、私は体がすごく固かったんです。柔軟のシーンで、体が曲がらなくて「ハ〜ッ!」って叫ぶところは、本気の叫びでした(笑)。それでも30分に1回くらい柔軟をやり続けて、少しずつ足が上がるようになりました。
なんとなく女優を始めたから、やめたくなってしまうこともある
広瀬すずあのシーンは2日かけて撮ったんです。1日目にガッツリ踊って、2日目は目線とか細かい部分を撮って。1日目は本当にハードだったので、次の日の朝、起きたらビックリするくらいバッキバキの筋肉痛でした(笑)。2日目の撮影はワンフレーズくらい踊っただけで息切れしちゃって。自分が映らないシーンで、ほかの人の目線のために踊っているときは、もう全然笑顔になれなくて半目状態でした(笑)。
広瀬すず気持ち的な部分は、自分に似ているかもしれないです。なんとなく部活に入って、楽しくないからやめようとするんだけど、周りから厳しくされて。そこからのヤケクソ感というか、悔しさをバネにしてがんばる強さが「ああ、似ているな」って思いました。私もこの仕事をなんとなく始めたので、やめたくなってしまうこともあるんですけど、悔しいことを言われると「負けられない!」っていうテンションになるので。
――悔しさをバネに、実際に夢をつかみ取ってしまうのがすごいですよね。
広瀬すずすごく尊敬しました。同世代の女の子たちがこんなふうに世界を舞台に戦って、自分とも戦って……。戦いのレベルが、自分とは比べ物にならないくらい高いなって。それが本当にすごいなと思って、刺激をもらいました。