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「キュンキュンする」「可愛すぎ」 女子中高生に人気の“ハニワ”とは?

 今、SNSなどで「ハニワ最高」「ハニワ大好き」…と話題になっている謎のキーワード“ハニワ”。最近話題の“古墳女子”(前方後円墳など、古墳好きの女子)に続いて“はにわ(埴輪)女子”まで誕生したのか?と思う人もいるかもしれないが、実は、人気クリエイターユニット「HoneyWorks」のことを指す。ストーリー性のある楽曲と、少女漫画チックな可愛らしいイラストが特徴的な彼らの作品が「キュンキュンする」「可愛すぎ」「切なすぎて泣ける」「なんか心ん中がグワっとなった」と女子中高生を中心に人気を博しているのだ。…と言ってもよくわからない人のために、ハニワの正体と魅力に迫ってみたい。

10代の淡い恋愛観を描いたボカロ楽曲で魅了するクリエイターユニット

 2010年8月に結成されたHoneyWorksは、動画投稿サイト『niconico』でカバー楽曲を配信する“歌ってみた動画”で人気だったGom(ゴム/コンポーザー) と、shito( シト/コンポーザー)、ヤマコ(イラストレーター)の3人を中心にボーカロイド楽曲の制作を行なうクリエイターユニット。2011年から12年にかけて、「スキキライ」「初恋の絵本」「第一次ジブン戦争」「告白予行練習」などの動画を次々と発表。「スキキライ」は現在、再生回数120万回超え(ニコニコ)を果たしている。

 楽曲は10代の淡い恋愛観を描いた作品が多く、“キュンキュン系”“青春系”とも呼ばれている。また、ストーリー性の高い歌詞をヤマコがイラストと共に表現することで、動画を見終わったとき、まるで短編漫画を読んだかのような感覚になるも特徴だ。

 統一されたビジュアルイメージは中高生の共感を得る歌詞やメロディに加え、ハニワ最大の“武器”にもなっている。というのも、通常ボーカロイド楽曲は、ボカロP(ボカロ楽曲を制作する人)によって楽曲が発表され、それをもとに動画制作を得意とする別のクリエイターが動画を制作し投稿するというケースが多いのだが、ハニワの場合はメンバーのヤマコがイラストや動画などのビジュアルワークを担当、楽曲と動画、どちらも一貫して制作することでハニワ“オリジナル”の世界ができ上がっているのである。

SNSで学生の流行をリサーチ ラノベ・映画などのメディアミックスにも成功

 とはいえ、楽曲を制作しているGomとshitoは男性である。女子中高生はどの部分に共感を覚えているのだろうか? メンバーのShitoは「流行を作るのはやはり10代なので、その10代に向けて歌詞にストーリーを必ず持たせて、皆(多数派)が好きなシチュエーションを採用するようにしています。また、その世代に流行っているもの、考えをSNSなどでリサーチして取り入れています」と語る。実際に歌詞を見てみると『期末試験』や『文化祭』など学生時代に欠かせないワードが入っており情景をイメージしやすい。さらに、動画に登場するキャラクターたちは、流行のポーズで自撮りしたり、インスタグラムに写真を投稿したり…と実際の女子中高生と同じような日常を送っているのだ。
 そんな彼らの作品は2013年、角川ビーンズ文庫より自分たちの同名楽曲をラノベ化した『スキキライ』として発売され、ハニワ初のメディアミックスに成功。「告白予行練習」「初恋の絵本」「ヤキモチの答え」などの楽曲をモチーフにしたシリーズプロジェクト「告白実行委員会〜恋愛シリーズ〜」がスタートすると、コミックスやラノベ、神谷浩史、戸松遥、梶裕貴、阿澄佳奈などの豪華声優陣が参加したアニメーション制作が話題となり、2016年にはアニメ映画化までされ、現在は第2弾が公開中なのである。

 自身の楽曲が小説や映画へと発展していくことについては、メンバーも予想していなかったという。
 「ヤマコに関してはイラストレーターということもあり、オリジナル漫画を描きたいという希望はもちろんあったと思いますが、HoneyWorksとして自分たちの作品をアニメというよりアニメの主題歌を担当したいと思っていました。自分たちの作ったキャラクターでという発想はまったくなかったです。たくさんの人に楽しんでもらえて本当にビックリしています。また自分たちの作品に若い子たちが“共感”してくれているのは本当に嬉しいですね」(Shito)

「こそばゆさを思い出させてくれる」 大人にも届くハニワの“キュンキュン”感

 ニコニコ動画から始まり、メディアミックス展開でさらに注目されるハニワだが、メジャーデビューアルバム『ずっと前から好きでした。』(2014年)は初動1.8万枚を売り上げ、オリコンランキング4位に初登場し、昨年末に発売したシングル「センパイ。」も8位にランクインするなど、アーティストとしても着実に成果を残している。

 こうした学園もののシチュエーションは基本的に誰もが通ってきた道。「学生時代のこそばゆさを思い出させてくれるいいものでしたわ」「ハニワさんの曲に出てくるような恋を学生のうちにしたかった」といったノスタルジーを感じながらもキュンキュンしている大人のコメントも実は少なくない。「ここ数年でたくさんのことに挑戦させてもらってきているのですが、アニメシーンが多かったので、次はJPOPシーンに届くような作品も作っていきたいです!」というShitoの言葉にもあるように、今後は女子中学生だけではなく、HoneyWorksの作品が広く“一般層”にも浸透していく日が近いかもしれない。

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