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野村麻純インタビュー:番手を上げていくことを目指して「自分の足跡をちゃんと残したい」
秘書ってちょっとエッチな雰囲気もあるイメージでした(笑)
野村麻純まず姿勢をシャンとするところから始めて、現場でスタッフさんにデキる女性っぽく見える衣裳の着方とかアドバイスをいただきました。前のボタンを留めたり、些細なことなんですけど。私は短大卒で、同級生の子が秘書検定を受けていたので、そういう本を借りて読んだりもしました。
――秘書に対するイメージはありました?
野村麻純秘書=黒いスーツをビシッと着て、ちょっとエッチな雰囲気もあるイメージでした(笑)。衣裳合わせのとき、監督にそう話したら「そうじゃないよ」ということで、今の四谷果歩役ができています。
野村麻純社長がスムーズに仕事できるようにサポートする立場なので、いろいろなことに対する知識を持っていないといけないだろうし、社長に言われてから行動するのでなく、先を察知する能力も必要かなと。それで社長との結束感を醸し出さなきゃと、すごく思っています。
――社長の後ろを歩くシーンが多いですよね。
野村麻純そうですね。藤木さんの背中をかなり見ています(笑)。
――社長は兄弟ゲンカもよくしていますけど。
野村麻純本当は興味津々で「えっ? えっ?」みたいになりそうですけど、そこは秘書として、いるようでいないような雰囲気を出しています(笑)。
「嫌われない女の子になれたらいいな」と思って演じたら…
野村麻純もともと表現することが好きだったんです。文章を書いたり、絵を描いたり。短大でも絵本や俳句、短歌の創作を勉強して、コピーライターをできたらいいなと思って、広告代理店の内定をいただいていました。でも改めて考えたら、自分自身を使って表現することがやりたくて。それが役者という仕事だと気づいたんです。
――20歳くらいになって目覚めたわけですか。
野村麻純腹をくくったのは、そこですね。小さい頃からテレビっ子で、ドラマも『聖者の行進』(TBS系)『ランチの女王』『カバチタレ!』(フジテレビ系)とか好きで、お芝居をしたい気持ちに繋がったのかもしれません。
野村麻純そうですね。半年ぐらいかけて、カメラテストやお芝居のテストがあったんですけど、お芝居の台本が三姉妹の話で「私、1人3役できます!」と言ってやりました。
――演技をしたことがなくても、自信はあったんですか?
野村麻純とにかくガムシャラに自分の底から出していった感じでした。鹿児島から上京した身で内定も蹴ったので、事務所に入れなければ無職。当時は受かることしか考えていなかったですが、必死だったのかなと思います。
野村麻純2作目の宮藤官九郎さん脚本のドラマ『11人もいる!』ですね。鈴木ソアラという役と出会えたのは大きなことでした。何が何だかわからない状態で大きな役をいただき、役とすごく向き合って。金髪のヤンキーで、絶対嫌われる役だと思っていたんです。でも演じていたら、ブッ飛んだ考え方の子だけど、そんなに嫌われる要素はなくて。「嫌われない女の子になれたらいいな」と思って演じていたら、作中で愛されるキャラクターになって。放送が終わってからも、いろいろな人に「観てたよ」と言われました。結果的にすごく良かったと思います。