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松本穂香インタビュー『“有村架純の妹分はラッキー? でも私はおもしろ系―違う分野を進みたい』

月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)に出演中。デビューからわずか1年で映画、ドラマと活躍の幅を広げ、まもなく初主演舞台『ヨミガエラセ屋』も上演される新鋭女優・松本穂香。メディアから“有村架純の妹分”とも呼ばれ注目を集めているが、本人に話を聞くとその“冠”には若干の違和感も。そんな松本の素顔に迫る。有村架純にも松本の“本性”を聞いてみた。

“後がない”と思うようになった

――芸能活動を始めて1年が経ちましたが、どんな心境の変化がありましたか?
松本昨年の秋に上京したのですが、それまでは大阪からオーディションを受けに来ていたんです。そのころは、まだ気持ちに甘えがあったんですが、上京してからは“役者として生きていく”という気持ちに切り替わりました。……と言えばカッコいいですが、言葉を選ばずに言えば、“後がない”と思うようになったんです(笑)。

――いい意味で自分を追いつめることができたのかもしれないですね。
松本そうですね。仕事について潔く考えられるようになりました。以前は詰めが甘かったり、自分のしっかりしていないところが大嫌いだったんですが、いまはちゃんと自分で自分のやるべきことを決めて行動できるようになりました。そうしているうちに、自分のことが少し好きになれてきたんです。

――とてもいいことですね。仕事も楽しくなってきたのではないですか?
松本はい。現場にはいろいろな人たちがいて、みなさんが同じゴールを見て同じものを作っていることに気づきました。それからは、ドラマや映画を見る目がガラリと変わりました。いまドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』に出演させていただいているのですが、本当に大好きなドラマで、そこに関わらせていただいていることがすごいことだなと感じています。

――同世代の人たちが多く出演していますが、どんな刺激を受けますか?
松本毎日、刺激の連続です。私も早くみなさんが立っている位置に追いつきたいと思っています。でも、先輩たちを見ていると、いろいろな経験をしてきたからこそ、この演技ができているんだなって思うんです。そう気づいてからは、嫉妬とは違う、悔しさが芽生えてきています。

――そう思えるのはすごく素敵なことだと思いますよ。
松本まだまだ自分が全然ダメなことがわかってはいるのですが、早くみなさんと同じ景色が見たいと思ってがんばっています。

“ネクラ”なので壁を破らないといけない

――そのために何かしていることはありますか?
松本もっともっと自分から動くことが大事だと思うようになりました。例えば、ふだんボソボソと話すクセがあるんですが、それを直すためにも腹式呼吸に気を使ったり、自分の声をしっかりと聴きながら話すとか、日常からできる基本的なことに進んで取り組んでいます。基本的に性格が“ネクラ”なので、もっと壁を破らないといけないと思うんです。

――ネクラなんですか?
松本はい(笑)。クラスでも端っこにいたり、どのグループにも属さなかったりしていて。周りの子からも暗い子だと思われていると思います。

――そんなタイプの女の子が、どうして芸能界に興味を持ったんだろうと思う人も多いと思うのですが……。
松本高校生のときに演劇部に入っていたんです。私がいた演劇部はみんな変わった人ばかりで、自衛隊オタクやアニメオタクとか趣向が強い人が多かったんです。そんな人たちと一緒にいると、自分だけが変わっているわけではないと感じることができて、すごく心地いいし、そこで活動することがおもしろかったんです。そんなみんなと演技をしているうちに、ひとつのものを作り上げる楽しさにハマっていきました。
――演劇部に所属している人たちって、一般的にサブカル要素が強い人が多いというイメージがあります。
松本そうなんです。もともと、そういうクセのある人たちが集まるのかもしれないです。

――松本さんは、なにか“オタク”と呼べるようなものがあるんですか?
松本う〜ん……。好きなのはギターロックのバンドで、そのなかでもキュウソネコカミの大ファンです!

――少し性格がわかった気がします(笑)。キュウソはひねくれていますもんね。すごくいい意味で、ですよ?
松本そうなんです(笑)。歌詞も共感できますし、聴いていてすごくおもしろいんです。ライブも行きますが、東京ではまだ友だちがあまりいないのでひとり参戦していて。ライブ後に感想を話したくてうずうずしているんですけど、ひとりなのでうつむきながら帰ってばかり。これがとてもさみしいんです(笑)。

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