(更新:)
ORICON NEWS
【重岡大毅インタビュー】今年2作目の映画に出演「アイドルっぽいキラキラを出すスイッチみたいなのはある(笑)」
「誰だって好きな子の前では自分をよく見せたいし、特別でいたい」
重岡大毅そやねん!(笑)。夏芽は、コウちゃんが発してるスリルに乗っかっているみたいな感じで、俺は正直、2人がどこに向かっているのかずっとわからなかったんです。ただ大友は、最初から最後まで“夏芽に笑っていてほしい”という、シンプルなんだけど強烈な想いを持っている。こういう役って、口で説明するのは簡単やけど、演じるのは難しい。俺自身も、“この台詞、わかんねん! やりたいこともわかんねん!”って思うけど、そういう言葉が言えるって、男としてはすごいことなんです。そのすごさに、大友は気づいてない。だから俺、大友は実は恐ろしい男やと思ってます(笑)。だって、誰だって好きな子の前では自分をよく見せたいし、特別でいたい。片想いなら振り向いてほしい。でも、大友は普通の男の子が持っている下心がないから、その感情をぐっと押さえて、台詞を言うのが大変やった。難しかったです。
――ヒリヒリするような場面が多いですが、重岡さんが登場するシーンはほっこりします。
重岡大毅それ、菅田くんにも言われました(笑)。まぁ、コウは強烈すぎるからなぁ。俺、もし夏芽が自分の娘やったら、「絶対コウとは付き合うな!」って言うと思うわ(笑)。
「錦戸亮くんとカラオケに行った時、めっちゃうまかった」
重岡大毅あれは、はじけたなぁ(苦笑)。大友の不器用でカッコ悪い部分を全部曝け出していて、一周回ってカッコイイというか(笑)。歌うっていうより、思いのたけを叫んでましたからね。試写会のときは(藤井)流星も一緒やったんやけど、隣にいて、あそこが一番恥ずかしかった(笑)。短く使われるのかなと思ってたら、まさかのフルコーラスで。
――昔の曲ですが。前からご存知でしたか?
重岡大毅知ってました。普段から、小瀧(望)か誰かが歌ってたんやないかな。あと、錦戸亮(関ジャニ∞)くんとカラオケに行った時、何でか知らへんけど歌っていました。めっちゃうまかったです。そのときはもう映画を撮り終わってたんやけど、俺が映画で歌ってることを錦戸くんは知らんかったと思う。
「笑えなくなったことがあるんです。形だけの笑顔が“うそやん!”って」
重岡大毅多かったですね。椿の蜜を吸うシーンとか、バッティングセンターのシーンとか……。「ここで瞬きして」とか「もっと上向いて」とか、細かい指示がたくさんあって、カットが変わるたびに台詞も変更されてたから、どのカットが使われたのかとかわからへん。バッティングセンターでも、全然バットが当たらへんのよ(苦笑)。ええとこ見せたかったし、カメラマンさんも気を遣って、「カメラあるけど、気にしないで思い切り振って」と言ってくださったんですけど、心の中で“俺も飛ばしたいんだよ、でも当たらへんねん!”って思ってました(笑)。
――コウと夏芽は、10代なのにオーラを感じさせる役で、重岡さんは、むしろ映画の中ではアイドルのオーラを消している感じでしたが。
重岡大毅え? 消えてました?(笑)。
――そこがリアルで良かったです。普段、オーラの出し入れができるんですかね?
重岡大毅俺、考え方が捻くれてるのかもしれないけど……。いつだったか、ステージで“笑えばいいんでしょ”って思ったときに、突然笑えなくなったことがあるんです。形だけの笑顔が“うそやん!”って急に思い始めて。「アイドル=笑顔」みたいなイメージがあるかもしれないけど、それがすごくぎこちない時期はありましたね。でも、今は音楽がかかれば、笑えるんです。スポーツ選手で言うところのゾーンに入る、みたいな。うまく説明できないけれど、自分の中に、アイドルっぽいキラキラを出すスイッチみたいなのはあります(笑)。
――中学生を演じることに、とまどいはありましたか?
重岡大毅もう23歳やからね〜。最初、大丈夫かなと思ってたんですけど、眉毛を太くしたら、そんな不安は消えてたわ(笑)。ガキっぽいTシャツを着て、首にタオル巻いて、短パン穿いたら気分は中学生やった。で、高校生になると、眉毛整えてワックスつけて、気分は高校生。自分もそうやったからですかね。あ、でも俺はワックスはつけてなかったか。素材がいいから(笑)。
――(笑)眉毛は、ドラマ『ごめんね青春!』(TBS系/2014年)でもイジられてましたね。
重岡大毅パンフレット見ても、“太っ!”って思うもんね。中学生の設定の場面ではさらに少し描き足したけど、それをみんな笑うねん(笑)。初めて、“俺の眉毛ってオモロいんや”って思いました。何の宿命かわらかへんけど、アイドル初の“眉毛いじられキャラ”ってことで。ニッチやな〜(笑)。